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いい思い出に

 カバリーロの嘘により,アンジュが海水を飲んでしまった。

 そして,アンジュがそのしょっぱさに泣いてしまったのだ。

 カマリエラがきて,アンジュをなだめたあと,アンジュはカバリーロに言い放った。


「パパ,嫌い」


 カバリーロの崩れ落ち,とても落ち込んだ様子である。

 今まで海に来たことが無かったカバリーロはポルトの人に騙されて海水を飲んでしまったそうだ。

 それと同じことをしたくて,私に仕掛けてきたということだったのだが,自分の娘が飲んでしまったという...

 現在,カバリーロはお説教中。

 カマリエラがめちゃくちゃ怒ってます。


 仕切りなおしてもう一度海に来たけど,アンジュが海に入りたがらない。

 しょっぱいのがすごい嫌だったんだろう。

 こういうとき,嫌な思い出で終わってしまうと,アンジュは二度と海に来たがらなくなってしまう。


「アンジュ,水を飲まなければ大丈夫だよ。海は気持ちいいよ」


 私が海に入ってアンジュを誘い出す。

 というのも縄跳びのときもそうだったが,アンジュは私がやっていることを真似する傾向があるのだ。

 だが,アンジュは首を横に振る。

 どうしたもんかなぁ。

 とりあえずちょっと砂浜から離れてみよう。


「アンジュ,ここはまだ足が着くよ」


 アリストクラート家所有のプライベートビーチは遠浅になっており,六歳児でも足が着くのだ。

 そうアピールしてもアンジュは海に入らない。

 いつもは可愛らしくついてきてくれるのに。

 しょうがないのでアンジュの元に戻る。


「アンジュ」


 パシャ!!

 アンジュに海水を掛けてみる。


「クロ君,何するの!!」


「アンジュが海に入らないなら,攻撃し放題だね」


 バシャバシャ!!


「やっやめてよ。もう!!」


 バシャ!!

 アンジュが海に入って私に攻撃を仕掛けてきた。

 無事,アンジュが海に入れてよかった。

 これでアンジュが海を嫌いなままで終わることは無いな。

 いい思い出になるな。

 そんなことを考えていたら顔面に海水が飛んできた。


「アンジュ...顔は無しじゃない...」


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皆様,お読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ほのぼのシテイマスネ。このままほのぼの路線で大陸統一するのでしょうか。
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