九九もマスター
私も六歳になった。
日本なら来年は小学生になる歳ですよ。
でもこの世界に義務教育はありません。
というのも王都に貴族の学校があったらしいのですが,王国が不安定になったこともあり,各家が子供を王都に送らなくなったということだそうで...
なので私はアリストクラート家の領内にある港町のポルトで文官としての勉強をしている。
ちなみに平民は各町で読み書きを教えてもらったりもらえなかったり,まちまちだそうだ。
「クローノ様,この計算をしてみましょう」
私は町長という文官のトップクラスの人に直接教えてもらってますが,正直,小学生レベルの四則演算なんて今さらなんだよね...
「クローノ様は優秀ですな」
「ありがとう。グリード」
「うーん,わからない...」
私と一緒にアンジュも教えてもらうこととなっている。
だって一人で勉強ってすごい嫌じゃん。
だから私がグリードに頼み込んだのだ。
「ここはね,こうやってやるんだよ」
「あっ!!」
アンジュについてはまだ覚束ないこともあるけど,だいぶ出来るようになってきたよ。
本当に優秀なのはアンジュなのだろうなぁ。
だって六歳で九九もマスターしたからね。
だって私の場合は前世チートですからね。
ちなみにこの世界には九九という概念が無かったので,私がアンジュに教えた。
「しちは...ごじゅうろくだから,これを足して,ひゃくにじゅうだ!!」
「うーん,二人とも計算は出来るようになりましたね。読み書きもできますし,次は何をしましょうか...」
どうやら町長の想定よりも早く勉強が進んでしまったようで...
町長自身もちろん仕事がありますから,私たちに掛かり切りになることは当たり前だけど出来ない。
だから,私達には数日間の休みが与えられたんだ。
「クロ君!!明日は海に行こ!!」
休みが与えられたので,明日はアンジュがずっと楽しみにしていた海に行くことになりました。
私もこちらの世界での海は初めてなので,とても楽しみです。
よろしければ「ブックマーク」や広告の下にある「評価☆☆☆☆☆」を押していただけると幸いです。
また,感想等もお待ちしております。感想を頂けると大変うれしいです。
皆様,お読みいただきありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。




