04
珍しく2日続けての更新です。
前話読んでない方いたら前話からお願いします。
「キリアス、なぜマナがここにいる?」
「何故も何も。私が部屋へと招待したまでですよ」
「招待だと!?バカな!!」
ディアス口調違くね?
久しぶりに会ったからか、そんな場違いな感想だった。
つーかアレか?
ディアスがそんな驚くっつーこたぁ、部屋に招待ってのは何か変な意味でもあるんか?
「何か問題でも?」
「問題も何も、初対面のときのおまえはマナを嫌っていたんじゃないのか?あれから会ったことなど無かったと思うが」
「考えが変わったんですよ」
「それに俺はマナが仕えるフェリシア伯爵嬢と級友として親しくしているが、そんな話は聞いたことがない」
「きちんと伯爵邸に話は通してあります。そんな、貴方みたいな爪の甘いことはしません」
「――――っ父上が、王が認めるわけがない!」
ドンッ!
壁を思いっきり叩くディアスと。
想定内なのか涼しげなキリアス。
あの、なしてそんなシリアスなん?
なんでこんな廊下で喧嘩してるん?
当事者とおぼしき俺が、よく分かってない不思議。
口挟めねぇ。
王族こわっ。
てかこんなデケェ声なんに誰も来ねぇってどゆこと?
メイドとかいねぇの?
「あー、まぁまぁ二人とも。おちけつもちけつドードードー。とりま場所変えね?」
「その必要はありません。マナはれっきとした俺の客人、きちんとおもてなしさせていただきますよ」
「お?おう?」
空気を変えるべくふざけてみたが効かんときたか。
これが王族くおりてぃ。
なんちゃって。
なんてアホなこと考えてる内に肩に手を置かれ、回れ右よろしく来た道を歩かされる俺。
あれ?
俺帰ろうとしてたんだよな?
なんで一緒に歩いてんの?
行き場どこよ?
キリアス御殿???
「だっから俺ぁ帰るんだっつの!!!」
「あーハイハイ、これは正式な書面を交わした決定事項ですからねー。ワガママ言わず来てくださいねー」
ちょっ、俺成人!
赤子ちゃうわ!!!
そんなツッコミも出来ないくらい、思いのほか力の籠った手が、痛い。
何故か茫然としてるディアスを背に。
俺は。
否。
キリアスは。
まるで決別するかのように、歩を進めていた。
「で、振り出しに戻ると」
「まったく、マナは運が良いのか悪いのか……なぜあそこで兄さんと会えるんですかね?」
「そりゃディアスもここに住んでるからだろ」
なんも不思議くねーわ。
てか何で今兄弟喧嘩してんの?
そんなのゲームじゃ中盤辺りからだったし、理由も主人公絡みだったからな。
今の状況はまるで意味分からん。
コトン
「マナ様、珈琲でございます」
「珈琲?良いのか?」
「勿論です。すぐにデザートもお持ちいたしますので、まずは落ち着いて会話なされてはいかがでしょうか」
「よっしゃ!」
言われた途端席に着き、出された珈琲にあっさり手を伸ばす俺。
うむ。
実に単純である。
つーか美味ぇ。
え、なにこれブルーマウンテン?
いや勿論フェリシア邸やカフェで飲んだのも美味かったけどさ。
これはなんつうの?
次元が違うっつーか。
口の中に広がる薫りが凄い。
今までにない幸福感。
「フフ、マナは本当に珈琲が好きなんですね」
「おう!」
向かい合ってキリアスが傾けるカップの中身はやはりというか、紅茶だった。
そうなんだよな。
王族がいる。
=ヨーロッパ系である。
=紅茶文化である。
極端かもしれんが、そんな認識だった俺。
けど、何も言わずに出されたのは、珈琲。
――――調べられてんな。
どこからどこまで、とは言わない。
嗜好品すら知られてるんだ、ほとんど知られていてもおかしかない。
キリアスの狙いは、何なのか。
どうせここから出られないなら、探ってみるのも手だろう。
とりあえずまずは。
茶菓子待つか。
不定期更新ですみません笑
分かりづらかったらブクマのしおり機能使うと楽ですよ!←




