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03



連れていかれた部屋ではメイドさんが3人待っていて。


カノン以外の女性とまともに交流したことがない俺は慌てふためき。



気づいた時には。






お姫様()みたいなドレスを着ていた。






「なんっっっで俺がこんな格好せにゃいかんの!!!??」

「お綺麗ですよマナ、馬子にも衣装とはこの事ですね」

「褒めてねーーーだろ!!」




いやいや何でドレス!?

さっきまでカノンの話してたじゃん!



俺じゃねーじゃん!?




キリアスの部屋に乗り込んで文句を言うも、コイツはどこ吹く風だった。




まぁコイツが命令したんだしな。

そりゃそーか。



つーか、馬子にも衣装って。

そりゃマナは綺麗タイプだけどな?

着てんの俺だぞ?



てか黒髪に淡い色って似合わなくね?




俺は今着ている――フリルたっぷりの水色のドレスの裾をつまんでみた。





この国の人は基本色素が薄いのか、淡い色のドレスをメインに持っている。

赤や紺などハッキリした色は特別なパーティーや色の時にしか出番はない。



このドレスもキリアス、いやキュアなら似合っただろうな。




そんな俺の胸中を知らんキリアスは、今度君に似合う色を買っておこうとかどうとか言っていた。




んなの要らねーわアホ。




「で、なんで俺がこんな格好せにゃならんの?」

「それは勿論、ここで生活するのに先ほどまでの服装では困るからですよ」

「あ、なーるほ…………いやいやいや?」




あっぶね納得するとこだった!




ここで生活?

え、なにどゆこと?




俺今頭働かせたくないこと言われてね?





「そろそろ帰りますね、出口どこっすか?」

「ああ、マナの部屋ですか?それなら先ほど着替えていただいた部屋ですよ」

「いやだから出口を」

「逃げようなどと思わないことですね。フェリシア伯爵邸にはすでに令書を出していますし、勿論納得してくれましたよ」

「は?……はあぁぁぁ!!?」




いやいやいや!

何勝手してくれてんだよ!!?




「マナは先ほど、俺の伴侶となることに異論無かったですよね。たっぷり可愛がってあげますよ」

「――――っ!」




ぞわってした。






ぞわってした!






ぞわ(煩い)






バンッ!





気がついたら俺は、思わず部屋から飛び出していた。





走って走って、どこかも分からない場所をひたすら駆け回っていた。





さっきの話って、あれはカノンのことじゃなかったのかよ!




肉体がどうあれ、俺は男だ。


だから。


キリアスが何を思ってんのか知らねぇが、俺は結婚なんかしない。



出来ない。




中身の性別が違う。

それだけで、結婚相手を騙すことになってしまうから。





俺はこの世界では。

愛される資格がないのだから。








ドンッ






「わ、ゴメン!大丈夫か?」

「いや……」



どれくらい走っただろうか。

角を曲がったところで、誰かとぶつかった。



メイドか?

執事か?



城にいそうな人物を考えながら謝ると、強ばった声が聞こえてきた。



……強ばった?

なんで?



そういや返事っつーか、向こうは謝んねぇな。

こちらこそ、くらい言っても良いモンだが。




え、まさか偉い人!?




思わず顔を上げると。




あれ?

なんか知った顔だな?





「ディアス!わー、久しぶりだな!」

「君……は、マナ?え、なんでここに?」




まさかの知り合いだった。

いや城なんだしいるわな。

コイツ第一王子だし。




「丁度良かった!ディアス、俺を匿っ……」

「逃げるとは、いけない子ですね」

「うおっ!?」



後ろから声が聞こえた。

さっきまで聞いてた、慣れた声。




「なしてキリアスいんの!?」

「ドレスのまま走るからですよ」




え、俺めっちゃ走ったのに!!




つーか、なんか背後が。

いや、前もだけど。





圧が。








モデルナアームで一週間ヤバかったです。

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