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03



「俺を奪うって何?」

「あ、いや、えっと…」

「おまえの執事にって?」

「えぇと、待って、あの」

「あああもうっ!マクルス様この際はっきり言ってくださいよ!私よりマナ様の方がいいんでしょう!?私なんて道端にある破壊装置程度にしか思ってないんでしょう!!?」

「それはそうだね」

「破壊装置程度!?」




いやいやナニ言ってんの!?




なかなかな爆弾発言だったはずなのにすぐにコントになるってなんだコレ!

俺が突っ込みに回るってそうそう無いぞ!?





つーか道端に破壊装置があってたまるか!!!!!





……いやそうじゃないぞ、俺!

しっかりしろ!





ヤツらのペースに呑み込まれるな!!!





「俺ぁカノンの侍女やめるつもりは無い!」

「うん、知ってる」

「へ?あ、あっそう……ならいいけど」

「これからじっくり距離詰めてく気でいたのに、初めにコレじゃ警戒されちゃうしもう無理だよ。あーあ、パーシーのバカ」

「申し訳ありませんマクルス様!」

「まぁ別ベクトルでチャレンジするけど」




チャレンジすな。

いや、ナニかは知らんけど。





その後もアホな話しながら歩いてたら、皆のいるところに着いた。




「あれカノンさん、ボク達を探してなかったの?」

「アンタの執事の大声が聞こえたのよ。マナ、貴方大丈夫だった?」

「ヘーキヘーキ!それより俺もクッキー食っていい?」

「いいわよ。ほらマクルス、さっさと退きなさいよね」

「ボクお客さまなんだけどなー」



そう言いつつ座ろうとしてた席から離れるマクルス。


あ、椅子退かれた。

意外と紳士か?




一つ掴む。

うん、うまそモグッ!




つーか、さっきから思ってたんだけどさ。

カノンのヤツ、マクルスにキツくね?


もともと面識ありそうなんだけど。



あ、もしかして。

ゲームの時は三年で同クラだったけど、ひょっとして一年の今も同クラなんかな?



ゲームじゃ同じ伯爵家で同じような成績だったから、向こうが一方的にライバル視してきたんだよな。 


まぁその後のシステム上、学力やら何やらを上げまくって主人公が首席で卒業するわけだが。



モグモグ。



うーん。

何度思い返しても主人公、つまりカノン側からはこんな突っかかったりしないはずなんだが。




あれかな。

男性から女性に突っかかるとパワハラみたいな問題になるんかな?


……パワハラ?

自分で言ってて違和感半端ねぇな。


そこは平等、つかゲーム通りでいんじゃね?

カノン強いから、あのマクルス……ガラ悪じゃないマクルスになら太刀打ちできそうだし。




もぐもぐもぐ。




「――……ってマナ?聞いてる?」

「ん?聞いてる聞いてる」

「じゃあマナも良いのね?」

「あーおけおけ」



…………

……何が?




いかん何も聞いてんかった。




「それでは本日より、宜しくお願いいたします!カノン様、マナ様との密な関わりを許可してくださりありがとうございます!!さあマナ様、ともに高めあいましょう!!!」

「友達ってそんな熱血だったかしら……?」

「いいなー、ボクもマナちゃんと友達になりたいなー」

「アンタは駄目!!」



は!?

友達!!?



え、ちょっと待って!

こんなテンションの人間、あつかえねーんだけど!?



「あ、あのさ……」

「マナ様、早速明日ご一緒にお出かけしませんか!?」

「明日!?いや急すぎだろ!」

「ほんの一時間程度で良いですから!是非とも私、お互いの主人への想いを語り合いたいのです!!」

「それは良いわね、私の良さを存分に誉めちぎってきなさい」

「ボクのアピールもしてくれるの?やったね、パーシーもたまには良いことするじゃない」




だ、ダメだ味方がいねぇ……!




カノン乗り気だから明日普通に休みになりそうだし、なんならどんな話してきたかとか聞いてきそうだし!



いや俺がそもそもの話を聞いてないのが悪いんだけど。



けどさ!

誰か止めてくれよ!!




リーク!!!





…………あれ、リークいなくね?






リーク不在に今頃気付く主人公・マナであった……。


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