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02




追うカノンを振り切って、マクルスとともに逃避行する俺。




いやいや、嫌だろ!

笑えない冗談言うなよーハハハー……はぁ。




つか強く握りすぎだろコイツ。

いい加減治ったけど、若干左腕の古傷が疼くんですがね?




はっ、違うぞ!?

中二病的なヤツじゃなくてだな!!!





「はぁ、はあ……ここまで来たら大丈夫かな?」

「いやそんな必死にならんでも。つーかアンタ……」

「ボク!?……ボ、ボクは、だね。えぇと、君の主人の婚約者、だよ?」

「君の主人って、俺今制服着てねぇんだけど?なに、俺の事知ってんの?」

「ガフゥッッ!!」




なんだコイツ!

テンションウゼェェェ!!!




つーか、ココ。

…………馬小屋やん。





伯爵令息が来るとこじゃなくね?





「だだだ大丈夫だよ!ボクまだマナのストーカーなんてしてないから!!」

「はいアウトー!!!」




まだってなんだ!?

ストーカーってなんだよ!!?




「つーか、その口調なんだよ!?」

「わーわーわーーー!!!」




ボクとか似合わないんだよっ!!




……て言おうとしたら、手で口塞がれた。




ちくしょー、やっぱ男だな。

手がデケェ。

いや、俺の顔がちっさくなったのか?





いやその前に。

あの台詞に反応したってことは、コイツやっぱりアレか。




「おまえ、俺が道に迷ってた時声かけてきた不良だよな?」

「だから言わないでってば!!」




はいアタリー!




道理で見たことある顔だよ。


ん?じゃあ会ったことあるからストーカーじゃないって言ったのか?


いやいや、まさか。

一回偶然会っただけでストーカー呼ばわりするわけないだろ。


どんなバカだ。




それより、コイツに言わなきゃいかんことがあったな。




「あんときは助かったよ、ありがとな!」

「……え?なんでお礼?」

「行きたい店があったんだけど、場所がイマイチ分かんなくてな。おまえが声かけてくれたおかげで見つけられたからさ、もう一度会えたらもっかいちゃんとお礼言いたいって思ってたんだ」



まさかのおやつ天国になってるとは思わなかったけど。



……そういやクロムのヤツ、2ヶ月前に変えたっつってたな。



2ヶ月前。

ちょうど、俺がこの世界に来たときだ。




なんか関係あんのかな?





「ボクはそんな……それより、街でのことはカノンさんに内緒にして欲しいんだけど」

「?んな秘密にするような関わりがあったか?」

「だから……口調の事とか」



口調?

そういやコイツ、口悪ぃの知ってるって分かってんのに変えねぇな。


いや、今の口調も正しくはないが。


まぁアレはマジで貴族らしくねぇし、意図的に変えてんだろうな。



「まさか、俺連れ出したのってソレ言うため?」

「だって、カノンさんの前でそう言う訳にはいかないし……お願いマナちゃん!」

「ちゃん付けしないなら良いぞ」




めっっっちゃぞわっとした!





ぞわっとした!






ぞわ(ry)





「う、でもこの口調のときだとマナちゃんって言いたくなっちゃう。もしアッチの口調に戻るときがあれば、呼び捨てで呼ばせて貰うね」

「マジか……しゃーねぇな」

「ありがとう!」



ぱあっと笑うマクルス。

本当に心配してたんだな、カノンにバレること。




え、まさか婚約者とか関係なくカノンと仲いいのか!?

だからガラ悪いの秘密にしときたいのか!?




俺が主人公だったときは、婚約者とはライバル関係だったんだが。



ふむ。

性別が違うと、立場も変わるんだな。







双方納得したところで、馬小屋から出る。


途端。


遠くから俺たちを呼ぶ声が聞こえた。




そういや馬小屋、鳴き声とかするから結構防音しっかりしてるんだっけ。




あ。

誰かと目が合った。



え、誰?



と思ったらマクルスがアッ!って反応した。





コイツの知り合いって事は、アレか。





マクルスの執……





「あああああマクルス様!とうとうマナ様を見つけたんですね!?まさか本当に私を首にしてカノン様からマナ様を奪い私の代わりに執事にするとか言い出すつもりですか!!?あああああついにこの日が来てしまったぁぁぁぁぁ……!!!」

「タイミングが悪すぎるよパーシー!!」





…………

……うん?




なんだって?







私事になりますが、私この度…


誕生日なんです!ぱふぱふ~!



……一言でもいいので、感想とかあると泣いて喜びます。

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