次から次へと
え、待って?
いやマジでどゆこと?
「カノンにやっとまともな出会いが……!!」
「……主君にその感想はどうかと思いますが」
いやいや、だってカノンだよ?
勝手とはいえ婚約者探しだっつーのに名前が上がるのは大抵俺の知り合いばっかだった、カノンだよ?
いや~、めでたい!!!
チクッ
(チクッ?)
なんだろ?
胸が、痛い?
…………気のせいか!
「ありがとなクロム、これからもカノンと仲良くしてくれよな!」
「おや、そう言う割には浮かない顔をしているようですが?」
「………………へ?」
浮かない、顔?
そんなつもりはないんだが。
つーか、どんな表情してんだ俺?
気になった俺は、手で口元を触ってみる。
うん、上がってる。
これは、ちゃんと笑ってる……よな?
「そういう動作をするということは、自覚無し……ですかね?これなら私もグイグイいけそうですね」
「グ、グイグイ?ってダメだぞカノンはまだ学生だからな!?」
「ふふ、どうでしょう?」
「いやいや、マジで!!」
どうでしょう、じゃないだろ!
学生=未成年!
おまえ犯罪者になるつもりか!!
「まぁ今日のところはこれくらいでしょうかね。ではマナ、また休日にここでお会いしましょう」
「お?おう、タイミング合えばな!」
そんなに日曜日が手薄になるこたぁねぇが。
カノンが学園でどんな生活してるか聞けるかもしんねぇし。
うん。
行ける日がありゃ行ってみっかな。
……そういや、最近ディアスに会ってねぇな。
カノンの学園生活聞くのに一番手っ取り早い人物なんだが。
用事がないときゃーよく来るのにな。
あれか。
カノンと学園で話すらしいし、俺は必要なくなったか。
チクッ
(ん?またか?)
よく分からない胸の痛み。
そういや前も似たような事があったよーな?
モヤモヤ
モヤモヤ
うん、分からん!!
一瞬だったから今は痛み無いし、病気じゃないだろうからもう何でもいいや。
取り敢えず今日は何か疲れたから、ピックにクッキーでも作ってもらおうかな。
そこ!
まだ食うのかとか言わない!!!
「まだ食べるの!?アンタ少しは遠慮って言葉知りなさいよ!!」
「だから言うなっ、て……」
あれ?
カノンの声?
あ、ここフェリシア邸だ!!
いつの間に帰ってきたんだ俺?
考え事してて、まったく気づかんかったわ……
……ん?
じゃあ今のって?
「カノン?庭にいるのか?」
「え、マナ!?アンタ遅くに帰るんじゃなかったの!?」
「あー…そうだった、ような?」
そういや遅くに帰るよう言われてたな。
いや~、失敗失敗。
……って今来てんの婚約者なんだろ!?
カノンおまえ、そんな言葉遣いでいいのか?
門に入ると案の定外に居たようで、あっさりとカノンに会うことが出来た。
つーかお茶してた。
お、クッキーあんじゃん!
後で貰おっと!
と、んじゃあれか。
隣でめっちゃ頬張ってんのが婚約者のマクルス――……
「ん?」
「ヴァ!んん、ムグッ!!」
「いや人語喋れよ」
口に詰め込みすぎだ。
ガキかテメー。
つーか、どっかで見たことある気がするんだが。
どっかで会ったことあるなら、こんなアホなヤツ忘れるわけない気がするんだが。
気がするんだ、が。
でも名前聞いた時は、覚えが無かったんだよな。
うーん。
マジで思い出せないぞ?
取り敢えずゴホゴホ噎せ始めたから、側にあった紅茶を持たせる。
お、めっちゃゴクゴク飲んでんな。
さっきといい今といい、さては伯爵子息のくせに育ちあんま良くねぇな?
ん?
育ちが良くない?
「…………あ、ひょっとして」
「っ!!ねぇ君、ボクとあっちで話さない!?」
「うわ」
「ちょっとマクルス!?」
いきなり腕引かれたんだけど!?
え、ちょっとどこ連れてく気だよ!!?
俺をこれ以上混乱させんじゃねぇ~~~~!!!!!
この話でやっと予定していた人全員出せる、予定です!
増えたらスミマセン笑
ブクマありがとうございます!
感想評価ブクマ誤字脱字等ありましたらどんどん下さいましー!




