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02

「クロナ姐さん! ここの本全部処分したって話マジ!? つかこの人弟ってガチな話なん!!?」

「確かにクロムは弟だが、処分だって? そりゃいったい何の話だい?」

「え、どういう意…」

「姉さんにもお茶淹れましょうか」

「ああ、紅茶で頼む」

「少々お待ちくださいね」



っておいコラ!



はぐらかされた感100%なんだが?

ってか姐さんが知らないって……どうなってんだ?



いや、現に無いんだよ本は。

書斎のはずのこの部屋が、デリシャススイートルームに早変わりよ。




なんのこっちゃ!!!




「なぁクロナ、これ実際どうなってんの? 俺ぁてっきり、この部屋には本があるとばかり思ってたんだが……」

「いや、私にもよく分からないんだ。二か月くらい前にクロムのヤツ、いきなり部屋に入るなって言ってきてな。……まさか、こうなってたとは」

「入るなって……なんでクロナがそんな話に頷いてんだよ」



本がなかったのは残念すぎるが、他人が部屋の模様替えにどうこう口に出すわけにゃーいかんし。



ただ、クロナって店長だろ?

いくら身内だったって、そんな好き勝手していいモンなのか?



「あー…そういや言ってなかったか」

「ん?」

「理の守り人。アレな、本当はクロムの事なのさ」

「…………はぁ!?」



いやいや、んなわけねぇだろ!



特殊ルートって訳じゃねぇし、このゲームしたことあるヤツなら知ってて当然の豆知識。 




理の守り人ってのは“この店の店主”が大前提ってことくらい、常識なんだぜ。




「喋りすぎですよ、姉さん。はい、今日はハーブティーにしました」

「お、サンキュー」

「なぁクロム……さん?」

「クロムで結構ですよ。敬語もいりません」

「いいのか!?」

「姉に敬語ではないのに私に使っていたら、おかしいでしょう?」



確かに。



いや、会話してる相手が敬語の時つられて敬語になっちゃうことってない?



ん?

俺だけ?




…………ま、いっか。





「遅くなったけど、俺はマナ。ここの常連なんだが、会ったのは初めてだよな」

「そうですね。これからよろしくお願いします」

「おう、こちらこそ! で、なんでクロムが理の守り人なんだ?」

「いえ、守り人は紛れもなく姉のことですよ」

「それはクロムが断ったからだろう?まったく、やりたくないことを何でも私に押し付けるんじゃないよ」

「まさかのしょうもない理由!!」

「私は本に囲まれた生活がしたい、ただそれだけですよ」



じゃー何で本処分なんて話になってんだよ!?


思わず睨みをきかせて見ると、フフッて笑われた。




めっっちゃはぐらかされたパート2!!!




こんな腹黒が弟で良いんですか!?

クロナ姐さん!!!!!




「そもそも何で処分なんてしたんだ?」

「処分というより、片付けたという方が正しいですかね」

「だから!どこに!!」

「ふふ、秘密です」

「大丈夫だって。クロムが本当に処分できるわけもないし、安心しな」

「ふふ、マナには少し意地悪言ってしまいましたね。まぁ、時が来たら見せてあげますよ」

「時が来たら?」

「来ないかもしれませんがね」



だから!

それは!


どういうことなんだっつーの!!?






……スイートタイム中なのに疲れたぜ……






「……情報過多だし、今日はもう帰るよ。おやつサンキューな」

「おや、もういいのかい」

「帰って頭整理してくる」



次からは多分平日でもこの部屋に入れそうだし。

どこかしらに本の痕跡あるかもだし、クロムがいないときにゆっくり探したいもんだ。



ガタン。



立ち上がって部屋を出て。

階段を降り、扉を開ける。




途中。

腕を、捕まれた。




「マナ」

「ん?あ、クロム?どした??」



いやなして降りてきてんの?

お見送りとかいらねーけど?



女じゃねーんだし。

あ、今は女だった!




「――――カノンさんに、よろしく」

「…………は?」



バタン



数秒固まり。

気づいたときには、扉は閉められていた。






え、いやいや!?

どゆこと!!!??









スマホが壊れてました……やっと買えた。


話が、話が進まない……!!

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