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どうしてこうなった

「マナ、貴方には休暇をあげるわ。今日一日どこでもいいから外出しなさい」

「強制!? って今日婚約者と会うんだろ?俺どっか行ってていいのか?」

「あーもう、だからよ! 詳しくは説明したくもないわ、さっさと行きなさい!」

「うわ、はい? はいはい行くから!」



ぐいぐい押してくんなっ!!



ゲーム通り上手くいかなければ婚約者との結婚ルート(恋愛感情無しver)が待ち構えているため、俺も早めに会っておきたかったんだが。

一応俺はカノン付きだから、結婚したらソイツとも関わりそうなんだし。



と思ったが、部屋のドアだけならまだしも玄関、いや門にまでグイグイ押してくるんだから仕方ない。



なんだよ、そんなに俺邪魔か?

リークは居るのに!

エコヒイキだ!!




ま、別に良いけどな。

カノンが居る学園が休みの日に俺が空くなんて珍しいからな。



せっかくだし、あそこにでも行きますかねー。













ドンドンドン

バーン!!!



「また来たぜクロナ姐さん!! ……ん?」

「店主なら今外出中です」

「マジか!?」



何度となく通った道を足早に通り抜け、暗い階段を駆け上がり。



着いた先に目当ての人は無し、ってどゆこと!?



え、この兄ちゃん誰よ?

俺今まで見たこと無いんだけど?

この人普通にレジ座ってるんだけど?




もしかして、新人アルバイト?

だから俺断られ続けてんの!?




「そんな、殺生な……!!」

「殺生? まだしていませんよ」



コイツ、ヤる気だ……!!



じゃねぇ、物騒なこと初対面のヤツに言ってんじゃねぇよ!



コイツあれか?

サイコパスか?



それとも重度の天然さんかな???




「あ、そうだ。あのさクロナ姐さんが帰ってくるまでココで待っててもいいか?」

「勿論です。他にお客様もいませんし、ご自由にどうぞ」

「おっ、やったサンキュー」



バタンッ



俺に許可を出すと、バイトの兄ちゃんは奥の部屋に入っていった。



ん?

待って?




奥の部屋?





って俺すらまだ入れてないのに!!!??





やっぱバイトは特別なのかよ!?

くそぅっ、俺だって入れてくれたって良いじゃん!!!






ガチャ





「では、こちらへどうぞ」

「…………はい?」



いや、なして戻ってきた?



つーか、え?

入っていいのコレ?



え?



「さあ、どうぞ。お茶をいれてあります、冷めないうちに是非」

「え? あ、うん?」



こんな簡単でいいのか。

今まで通いつめてた俺はなんだったのか。



何となくしっくりこないまま、バイトさんに背中を押された俺はすんなりと部屋に入ったのだった。








バタン




部屋を入った途端、圧倒された。




見たことも無い程の、本の山

――――ではなく。






見渡す限りの、おかしの山だった。






「え、本は!? 俺の医学書は!!?」

「おや、本をご所望だったのですか? あいにく、二か月程前に処分してしまいました」

「はぁ!? 処分って……あの山を? 全部!?」

「申し訳ありません、もう必要がなくなってしまったので」




俺が必要なんだっつーーーの!!!




え、どうすんの!?

せっかく入れたのに、これじゃ意味ねぇじゃん!



俺のトラウマ!

俺のオアシス!




俺の聖地、ラルミネ学園!!!




「…………マジか」

「まぁまぁ、そう落ち込まずに。ここにあるお菓子なら、いくらでも食べていいですから」

「ホントか!?」

「勿論です。お茶もお代わり自由ですよ」

「あ、なら珈琲がいい!」

「ふふ、はいはい」



お菓子の魅力にゃ耐えられん。

さっそくだし、何個か選んで食べ比べしてみっか!



俺はお菓子の山に歩いていく。



お、これなんか美味そう。

あーでもアレも捨てがたい。


つーか日本にあったような菓子もあるな?

え、煎餅とか珍しくね!?



迷いすぎる。

まぁでも、また来ればいっか!



残念ながら選び切れず5個になってしまったが。

俺は嬉々として、それらを持って唯一あるテーブルに座った。



はー、うまそっ!



「いっただっきまー…」

「ただいまクロム、誰か居るの…………あ」

「あ」

「お帰りなさい、姉さん」




ん?

姐さん?



まさか、ガチの姉さん?





思わぬタイミングでのクロナの帰宅に、俺はお菓子を入れるべく開けた大口のまま固まってしまったのだった。







サブタイトルが思い浮かばない……。


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