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02



「まさか、俺が命を狙われるとはな……」

「え、命……ですか?」

「ん?」

「そうよ、まだ命と決まった訳じゃないわ。マナってば極端過ぎなんだから」

「んんん? どゆこと?」



なんで二人とも不思議そうな顔してんだ?



考えてもみろよ。

金目の物なら俺よりカノンだし、俺から取れる物なんざ命……ん?


まぁ命っつーのも、俺よりカノンの方が可能性あるのか?



あれ俺よりカノンの方が危ないんじゃね?

警備の目欺いて来れるくらいの実力あるヤツが狙ってんだし。




俺を狙ったのは……人質、か。




「そうだな、俺よりカノンの命の方が危ねぇな!」

「だっから! なんで命なのよ!?」

「一回マナは命から離れましょうか」

「んん?」



これも違うん!?



えー、もうムリ。

俺探偵じゃないんだし、もう推理出来ねぇよ。



ギブアップ!!



「お前らはどう思ってんだ?」

「どうって……ねぇ?」

「はい。一階の入りやすい場所に、若く容姿の良い女性が一人部屋、つまり一人で住んでいる。……流石のマナでも、分かるでしょう?」

「……あー…」



男性もないわけじゃーないが女性が主に狙われる的なアレね。



そうだよな、女性の一人暮らしが危ないのはそういうのがあるって話だしな。

下着ドロ対策もあって二階以上に住むとか聞くもんな、うん。




……って分かるかぁ!!!




こちとらそんな心配するような生活はしとらんかったからな!

貞操の危機とか言われたって知らねぇっつの!



ま、まぁ。ね?

俺だって掘られるのぁ嫌だし?

知ったからには自衛しますけども。



うん。

知りたくなかった世界だわ……。




「でも、こればっかりはなぁ。別の部屋にいくにしても部屋が余ってるわけじゃねぇし、かといって他のメイドたちと一緒に寝るわけにもいかんし」

「それなら、私と同室はいかがでしょう?」

「おっ、マジ?リークが良」

「駄目よ!」

「駄目なん!?」



なして!?



え、あっさり却下されましたけども。



普通にわりと良い案だと思ったんだけどな?

リークなら秘密共有してるし、その秘密がもれることもない。

協力してくれるっつー話だから、部屋で作戦会議とかも簡単に出来る。



防音の地下室があるしな!

最近は俺の本も置かしてもらってるし、リークの部屋で寝泊まり出来るならイロイロ活用しまくれるんだが。



「カノン様、理由を伺っても?」

「そんなの聞かなくても分かるでしょう?アンタたちだって男と女なんだから!」

「いやナイナイ」

「そこら辺は大丈夫ですよ」

「っ、でも駄目だから!主人命令よ!!」



主人命令とな!?



そ、そんなにか……男女っつっても本来は逆だからドウコウないんだがな。

リーク好きな人いるみたいだし。



まぁ命令とあらば聞きますがね。

けど解決策も提示してほしいところなんですよね。



「それなら、カノン様の部屋はいかがですか?」

「…………は?」



いかがですか?

――じゃねぇよ!



いやいや、あのね?

リークさん?

良いこと思い付いたみたいに手をポンってされても困るんですがね!!



カノンは!

女!!



俺は!

……女だけども!



いやまぁ確かに、主人に手ぇ出すモノもねぇけどさ。

俺の本来の性別知ってるリークが提案するもんじゃなくね?




つーか、カノンだって嫌だろ。




「俺がっつーか他人が同室じゃ、カノンも休めねぇだろ」

「わ、私なら……別に良い、わよ?」

「はい?」

「ですよね!カノン様ならそういうと思ってました!」

「いやいやいや!……え、マジ?」




なんでカノンOKしてんの?

なんでリーク納得してんの?



なんで二人して、俺の腕掴んでんの!?





ちょっっっ!!

連行すんなぁぁぁ…!!!










「…………俺、ガチで命狙われてんのかも」

「まだ言ってんの?……ちなみに、誰に?」

「カノンとリークに」

「あははっ!」



どうしてこうなった?

混乱してそう呟くと、カノンは心底可笑しそうに笑った。



まだ夜中だからと、連れ込まれたのはカノンのベッド。


泣いてたカノンをよしよしして気がついたら寝てた時とは勝手が違う。


ふー。


一呼吸置いて頭を落ち着かせ、俺の部屋での会話を思い出す。




俺はどうやら、カノンとこの部屋で暮らすらしい。




…………どんな展開だよ!?

これぞギャルゲーってか!!?





「流石に居たたまれないんだけどな、カノンさん」

「何よ、まだ気にするの?」

「当たり前だ!」




こちとら心は乙男なんだぜ!!!




すごい勢いで頷く。

それを見たカノンは苦笑して、言った。



「じゃあ、理由をあげる」

「理由?」

「マナの言った通り、私の命を狙ってた可能性も捨てきれないでしょう? だからマナには、私の護衛をしてほしいの」

「護衛って、俺に?」

「あら、知ってるのよ? 最近隠れて鍛えてるでしょ」

「うっわ、バレてらー」



ロキに弟子入り志願して却下されてから。

一応走り込みとか筋トレとか、時間があればやってたんだよな。


もっと体力や筋力等がついてから言おうと思ってたんだが。



とにかく、護衛ね。

確かに必要だと思うわ。



俺を人質にしてカノンを誘き寄せる可能性は、さ。

俺としちゃー、強姦とかより確率高いと思うんだよねマジで。



「リークじゃ、中身はどうあれ性別は男性だから同室は無理でしょう?マナなら女性同士だもの、そういった意味では心配ないわ」




部屋の中でも居ておかしくない人物。




ん。

確かに俺が適任、か。





「ま、こうなりゃどうにでもなれだ!」

「やっと納得した? まぁいいわ、そうと決まればさっさと寝るわよ。まだ夜中なんだから」

「う、ん。そうだな!おやすみ!」

「ええ、おやすみなさい」





すやすやすや。


途中で無理矢理起きたからか、疲れていたのか。

数分もしないうちに眠りに落ちた、カノンの横で。





「……寝れるわけ、ねぇだろうが」





若い女性と寝る耐性が無い俺は、悶々とした夜を過ごすのだった。







ちょっと誰かとイチャイチャさせたくなりまして笑

今はまだ少ないけど、少しずついちゃラブ増やしたい、です!



良かったらブクマや評価お願いしまーす!

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