04
結婚?
俺と、カノンが?
チクッ
胸が、なぜか。
痛い。
「――いやいや、何でだよ」
「え、何でもなにも。逆にカノンちゃんの好きな人なんて、マナしか思い浮かばないんだけど?」
そこ不思議がるとこか?
そりゃ好きって言われたし言ったけども。
あくまで友情だからな。
ちなみに今の俺らの見てくれは!
女!同士!!
いや、カノンも女性が好きとは言ってたけどさ。
でもそれは、男に乱暴されかけた恐怖から男性不信になっただけで、本来なら普通に恋愛してたと思うんだ。
いや、男同士や女同士が駄目っつってんじゃないぞ?
ただ、カノンはゲームの主人公。
それも、異性との恋愛を描いた王道ストーリーのな。
だから、カノンだけは異性とくっつかなきゃいけない。
つーか、そもそもの話な?
「残念ながら、俺という選択肢はねぇんだよ」
「選択肢?どういうこと?」
「俺の部屋にさ、パソコンみたいな画面あっただろ?あれな、カノンの結婚相手探すためのモンなんだ」
「待って、おかしいから」
「何がよ」
「だって、カノンちゃんの名前あったよ?カノンちゃんの相手探すのに普通本人の名前なんて有る?」
有るモンは有るんだ、しゃーねぇだろ。
「カノン本人の好みとかが分かれば、俺も対応しやすいからじゃね?」
「好み……?あのさ、私にもソレ見せてくれない?」
「別にいいけど」
協力してもらう以上、隠し事は無い方がいいもんな!
つっても、見せたところで何かあるわけでもねぇんだよな。
ただ単に俺の知った事が記録してあるだけだし。
ま、見たいっつーならまた移動しますかねー。
プォン
手をかざして装置を起動させる。
……ってか時間が経つと勝手に切れるタイプなのな。
数秒後にいつものパソコンぽいのが出たのを確認し、俺はリークが見えるように体を退けた。
瞬間。
リークが、あっ!と大声を出した。
んな驚くこと有る……
「私の名前があっ……あるんですか!!?」
「あ、ヤベ」
有ったわ!!
そーだよ、そういやコイツも候補者じゃん!
地下室での口調になりかけたリークが口を覆いながら叫ぶという器用な事をしているのを見ながら、俺も思わず口を覆ってしまった。
この場合、どうなんだ?
候補者って協力者になり得るか?
止めた方がいいのか?
――まぁ、見られた時点でイマサラなんだけどさ!!!
「リーク、これはだな……」
「やはり間違ってますねコレは」
「あん?」
あんだって?
間違ってるって、え、何が?
「何が間違ってるって?」
「私とカノン様では、恋愛に発展するわけがないからです」
「なんでだよ、今は無理でも先のこたぁ分かんねぇだろ」
「分かりますよ。私には別に好きな方がいるんですから」
「ふぁっ!!!??」
にっこり。
――いやいや、そんな笑顔で爆弾発言されましても!?
ふーっ
ふーっ
冷静になって考えよう。
好きな人がいる。
リークは確かにそう言った。
カノンとは別のヤツだとも。
確かにおかしい話だな。
好きな人居んのに、候補になるのか?
それともリークが振られるなり諦めるなりするのを見越して?
いや、それはないか。
振られるのはともかく、リークはきっと諦めたりはしないだろう。
じゃあ、なぜ?
カミサマは何故リークを候補者にした?
「これは私が思うに、カノン様の恋愛や結婚相手の候補表ではありませんね」
「?じゃあ何だ?」
「それは――いえ、まだ憶測の域を出ませんから、理由を言うのは保留にさせてください」
「…………分かっ、た」
釈然としない。
けどリークも初めて見たであろう装置だ、考えつかない部分も多いだろう。
無理やり聞くような内容でもない、か。
……何か、頭痛くなってきたな。
俺の表情を見て察したのだろう。
今日はこれで失礼します。
そう言うと、リークは自分の部屋へと戻っていった。
残された、俺は。
いつの間にか消えていた、画面のあった場所をただただボーッと見つめていたのだった。
カノンとのナニカを想像してた方いたらすみません笑
ブクマ・評価ありがとうございます!
感想他含め、またよろしくお願いします!




