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朝の戯れ



……

……

……



う、まぶしっ!





「朝にしちゃ眩し……ぅおっ!?」




なして隣にカノン寝てんの!?

俺ついにヤっちゃった!?


って俺女だっつーの!





なんも出来ねーーーわ!!!





……朝から脳内が慌ただしいな。

落ち着け、俺。




えーと、

えーと。




昨日は確かパーティーがあって、カノンが出てきて話を聞いて。



泣いて。

宥めて。



ああ、そうか。

俺も、あのまま寝ちまったのか。



自室にいるより明るく感じたのはアレか。

カノンの部屋の方が陽当たりが良いからか。



――いや、違う。



カノンのブロンドの髪が反射して。

部屋中がキラキラしてるみたいだ。



ふわり



光に引き寄せられるように、その髪に触れる。



やわらかい。



その心地よさに、二度三度と手が動く。






ガチャ





「おはようございますカノンさ……あ」

「うひょぇああ!!?」




いやいやいや!!


なんだよお前のそのタイミングのよさはよぉ!!?




いきなりのリークの登場に思わず両手を上げる俺。



しかし残念。

間に合わない。



つーか同じベッドにいるしな!!




「おやまぁ、今夜は赤飯ですね」

「なんもシてねぇわ!!!!!」

「ん……なに……?」



俺は 無実だ!!!



ってヤベ。

大声出したら隣がもぞもぞ動き出した。




「おっ、おはようカノン! 良い朝だな!?」

「ん……ふふ、マナってば朝から煩いわね。おはよう。まぁ、良い朝よね」

「あ、いや……そうだよな、悪い」



テンパりついでに思わず良い朝だっつっちまったけど、失敗だったな。



昨日はパーティー。

婚約者を知らされた日だ。



それに。



昨日は、ずっと泣いていた。

寝ても涙が頬をつたっていた。




……あーもう!


なんてこと言うかな俺!

朝から申し訳ないんだけど!!




そんな葛藤を知っているのかいないのか。

カノンは俺を見て、ニコッと笑った。



「カノン?」

「何で謝るのよ。私は大丈夫よ、むしろスッキリしてるわ」

「――そっか。なら、良かった」



泣いたことで。

憤りをぶつけたことで。

マナへの過去を、懺悔を話したことで。




吹っ切れたなら。




「やっぱり今夜は赤飯ですね」

「って何でだよ!!?」

「赤飯? 何よそれ……ってリークいたのね」

「おはようございます」



お前びーえる好きなんだろ!

俺らがそうなったらじーえるなんだぞ、オイ!




「ああ、先に言っておきます。私、明日休みをいただきますね」

「またぁ? 最近頻度高いわよ。まぁ、良いけど」

「すみません、ありがとうございます」

「どっか行くのか?」

「内緒です」



内緒?

なんだろう、気になるな。



そう思ってカノンを見るも、首を横に振られた。

カノンも知らないのか。



なんだ。



あー、余計気になる!



「それはそうとお二人とも、今お時間ありますか?」

「大丈夫だけど、どうしたの?」

「朝飯食ってねぇ!」

「それは後で運びますから、支度を終え次第着いてきて下さい」



パタン。



言うが早いか、リークが部屋を出ていく。



支度って、なんの?


ふとカノンを見れば、そうだ昨日あのまま寝たからまだあのドレス着てるんだった。


……あ、俺もメイド服だ。



しわしわのスカート。

化粧くずれ。



そりゃアカンわ。



「じゃあ俺も着替えてくるよ。また後でな」

「待ってマナ! ……その、昨日はああ言ったけど、本当はそれだけじゃないから!」

「ん? 何の話?」

「だからっ、……同情とか、優越感とか……贖罪、とか」

「ああ、あれ?」

「私が貴方の傍にいるのは、それだけじゃないから。ちゃんと――貴方が、好きだから。友達だから一緒にいたいのよ」

「ん、ありがとな。俺も好きだよ。カノンは俺の大事な、ともだちだ」



ともだち。



本来なら主従関係、決して使われない言葉だ。

けれどカノンはそれを望み――きっとマナも、そう思っていた。



マナは気にするからそう口に出せなかったんだろう。

カノンを苦しめる程度には、否定していたんだろう。



大丈夫だよ。

俺は、言うから。






「俺はカノン大好きだからな!!」

「わ、分かったからっ! もういいわよ!!」






とりあえず仕事落ち着くまでは更新遅いです、すみません(´・ω・`)


誰か!

励ましの言葉をください…!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 今回も面白かったです やっぱり主人公はカノンと結ばれて欲しいなぁー これからも頑張ってください
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