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秘密の女子会①



「聞いてよ二人とも!私のクラスで一度も来たことのない空いた机があったんだけど、誰だと思う?ディアスよ、ディアス王子よ!入園式の挨拶すらすっぽかしたくせに、来たら来たで担任と軽く話しただけでお咎めナシよ!?クラスの奴らなんて王子の憂いを帯びた表情が影があるのもカッコいいとか言ってんのよ!?バカなの!!?」


「おぉう、激しいなカノン……」

「えー、カノンちゃんディアス様と同クラなの!?羨まし~~~!!」



今日のおやつは3種のドーナツとラッシー。

うん、美味い。


パクパクパク


一つ目をあっさり食べ終え、二つ目を手に持った。



「……ん?リーク王子のこと知ってんの?」

「そりゃあ知ってるよ!ディアス王子といえばイケメンで頭脳明晰、柔らかい口調でいつも優しい微笑みを絶やさない、まさに王子として生まれるべくして生まれたお方!」

「ほーん。イケメンなのか」

「ダメよマナ!王子になんか興味持ったって良いことないわよ!」

「カノン……」



別に、俺が王子を知る事に対して熱意を持って否定してくるのは良いんだ。

俺だって会ったこともない、しかも王子になんぞ興味ねぇし。


けどな。



王子に興味持ってほしいのはお前なんだよ、カノン……!!









カノンがラルミネ学園に行き始めてから、今日で一週間。


帰ってきてすぐ俺とリークを呼んだかと思えば、ズルズルと俺たちを引きずってズンズン歩くカノン。



いや、力強ぇな!!?



表情見なくても分かる。

こりゃ、相当お怒りモードだな。


ひー、怖っ!!!


誰か助けっ……ああ、遠巻きに可哀想な子達って目で見られた……





そんなこんなで、着いた先はリークの部屋。

すなわち、例の地下室だ。


俺たち以外知らない部屋。

それは暗に秘密にしたい何かを話したいということだろう。


俺はティータイム用のおやつをもらいに一旦この場を離れ、料理長のもとへと行ったのだった。






「それにしてもカノンちゃん、どうしてそんなに怒ってるの?」

「それな」



二つ目のドーナツを半分ほど食べながら賛同する。


ちなみにカノンとリークはまだ手をつけていない。

ラッシーをチビチビ飲みながら話をしていた。


普通の女性(?)ってのはそういうもんなのか。

すぐに食いてぇ俺にゃー、マネ出来ねぇな!



そんな俺をキッと睨むカノン。



なんだ?



「そもそもマナが悪いのよ!ていうかアンタ、王子に何したのよ!?」

「は? 俺!? 王子なんて会ったこともねーし顔も知らねーよ!!」

「え、マナってばディアス王子知らないの!? じゃあキリアス王子は? 王様は!?」

「知らねぇ。知ってるモンなのか?」



王様っつーのは日本で言やぁ天皇みたいなもんだろ?

天皇だって日本生まれ日本育ちウン十年の俺でも一度も会ったことないんだし、庶民なら普通会う機会すら無くね?


この世界、車は有ってもなぜかテレビや電話のような電子機器は無ぇみたいし。



「ラルミネ王国は開かれた王族。って話、聞いたことない?」

「開かれた王族?」

「この国はね、私のような貴族は勿論、貴方たち庶民や貧困層にも制度がきちんとしている立派な国なのよ。制度がしっかりしている国はね、暴動等は起きないの。だから、どこもが安全だという証明として城は昼の間、門が常に開かれているの。勿論門番は居るけど、基本誰でも入れるのよ」

「え、危なくね!?」

「だから、この国は平和なのよ。他の国にもそう謳えるくらいにはね」



へー、そうなんだ?

じゃあ今度見に行ってみようかな。



用はないけど!



「もう一度聞くけどマナ、貴方ディアスとは会ったことないのね?」

「王子を名前呼びとか!」

「アイツがそう呼べって言ったんだもの、しょうがないじゃない」

「夫婦か!」



最終学年にならなくても話進んでるじゃん!!



すでに名前呼びを許されるとか、俺手助けする必要なくね!?



なんて喜んでいたら。




ドン!!



盛大な音が鳴り、見ると。



音の正体と思われるコップを握りしめ、うつ伏せてフルフルと震えるカノンの姿。



ど、どした……?




「……私、言ったわよね?」

「な、なにを?」

「私はマナっ……女性が好きなのよ! ディアスなんか蹴散らしてあげるわっっ!!!!」





恋愛対象じゃなくてライバル宣言かよ~~~!!?





こりゃ一筋縄じゃいかねぇな、神様。







少し時間があいちゃいました、すみません。


今回の話も閑話的な?

そろそろタグ付けしたスクールラブの方にも移っていきたいですね。



ブクマや感想、あると本当に嬉しいです!

拙い文ですが、よろしくお願いします。

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