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04




赤いビキニにワンピース。

ヒラヒラのついたヤツや布面積がちっさいヤツ。



さて、俺が選んだ物は。




「ルミネス、おまたー…あれ?」

「おかえりマナ、変わった水着だね、よく似合ってるよ」

「そりゃどーも」



似合って当たり前だ!

と、声高らかに言ってやりたい。


だってコレ、ズボンだもんよ。

水着はタンクトップみたいな色気ねぇヤツに上着をキチッと羽織ってる。


ん?

俺好みはどうしたって?


うっせー気恥ずかしかったんだよ!!!


下着とかだって未だに慣れねぇっつの。

ハードル高けぇんだよ、マジで!


でもこれが変わってるっつーこたぁ、この国の女性は皆色っぽいんだろうな。




うわ、エロッ!




ま、あとはアレだ。

腕の包帯見せないようにだな。


大人の配慮ってヤツだ。うん。




「って俺はどうでもいーんだよ、それよりルミネスこそ、帽子取って良いのか?」

「え? ああ、ここには俺たちしかいないからね」

「ふーん?」


とったらスッゲェ焦ってたのに。

つーか誰も居ないからって……コイツ有名人か?



まぁイケメンだし、きっと声しょっちゅう掛けられたりして面倒だったんだな。



くっそ羨ましい!!!



「まぁいいや、せっかく来たんだし入ろうぜ!」

「そうだね、行こうか」



若返ったこの体、存分に楽しませてもらうべ!!









パラソルやらボードやらスコップやら、老若男女が使えるスタンダードな物が揃っていて。

フェリーに乗れば、近くの孤島も王家所有。


別荘には食べ物が揃っていた。



手当たり次第に遊べば、時間もあっという間に過ぎ去って。





気付けばもう夕方だった。





橙色に変わっていく空を、二人並んで砂浜に座って眺める。



「はー遊んだ遊んだ!」

「俺も、久しぶりに遊んだなって感じ」

「で、考え事は解決したんか?」

「……気付いてたの?」

「そりゃあ、な」



俺に、昨日初めて会った女にわざわざ会いに来てんだ。


″初めて会ったタイプの女″とやらに。



そんなん、何かあるって思わん方がおかしいだろ。




だから俺に何か話でもあんのかって思って、リラックス出来る環境をと思って。

海に連れてこられたから、少しでも話しやすくなるようルミネスの好きなヤツあればと思って片っ端から遊んで。


……思いの外楽しくて、つい体力なくなるまで羽目外したのは内緒だ!



まぁとにかく。



始めは慣れてないのか知らねぇけど遠慮していたルミネスも、俺のはしゃぎっぷりを見てか想像以上に年相応の元気さを発揮していた。



そうして時間が経てば。

ルミネスは随分、スッキリした表情をしていた。



人生、楽しまなきゃ損だからな!

可愛い弟分を満足させられたなら俺も幸せっつーもんよ!



「マナのおかげで、やりたいことがまとまったよ。――父上に、話してみる」

「よかったな、きっと親父さんも応援してくれるぜ!」

「いや、ウチは特殊だからきっと凄く反対されると思う。でもありがとう、背中を押して貰うと勇気が出るね」

「こんなことくらいなら、いくらでもやってやるって!」



そっか。

ルミネスは進路で迷ってたんか。



そうだよな、今が一番大事な時期だもんな。



俺みたいに適当に就職したら大変なことになるからな!




ブラック反対!!!




まぁルミネスがちゃんと考えたなら、それが一番ベストな選択だよきっと。



「じゃー、帰るか」

「うん。マナ、今日はありがとう」

「っしし、どーいたしまして!」



じゃあ車呼んでくる。


そう言って少し離れて電話し始めたルミネスを、おう、と片手を上げて見送った。





チカッ





「ん?」



腕輪が光った?

……反射か?





チカッ

チカチカッ





うわっ!

めっちゃ抗議された!!




光り続ける腕輪を擦ると、????(ルミネス)の隣にNEWの文字。




ポチッとな




ブォン!




[ 新項目出現 ・ 要本体確認 ]




って記入されないのかよ!!?




むやみに光るんじゃねぇ!

……と突っ込みしたところで腕輪が何か言うわけもなく。



虚しさを隠すよう、俺はそっと画面を消した。




「マナ、お待たせ。じきに来るって」

「おー、じゃあ着替えてくるか」

「あ、待って!カニが……」

「へ?――イタッ!」




だから痛い方の腕!!!




いや、足元を見てなかった俺が悪い。

踏んだら痛いのも分かる。


でも。



タイミングが悪かった。




「――マナ? これ、どうしたの?」

「あーもー、せっかく隠してたのに!」



水着の、上着の上から腕を掴まれ包帯の形がくっきりと浮かび上がる。


手で隠すより前に、ピンポイントで包帯の上を掴まれた。



ちっ、バレたか。



「いつから?」

「真顔で聞くなよ。えーと、おととい?」

「……!ひょっとして、ラルミネ学園の入園式?」

「え、なんで知ってんの?」

「ちょっとね。そうか、キミが例の……」




例の?

なんだ、何か話題にでもなってんのか?




「マナは本当、規格外の女性だね」

「へ?」




何の話???





聞き返せそうとした瞬間。

車が到着し、俺は慌てて着替えに走るのだった。









多分読んでる方はルミネスが誰かお分かりかと思いますが。

次の話でネタばらし?予定なので、もう少しだけお付き合いくださいませ。

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