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02



「なんで叩くのさ」

「ノリだノリ!」

「叩くのもノリかぁ。ふふっ、本当凄いねマナは。俺親にも…っていうか誰からも叩かれたことなかったのに」

「それ俺が凄いのか?」



男なら親に一度くらい……今はこっちの世界も躾と区別出来ないヤツとかが言う虐待やらなんやらで騒がしいのか?


でも普通、小さい頃に友達と小競り合いとかしねぇ?

ただ単にルミネスが忘れてるだけじゃねぇのか?



はっ!

まさかルミネスのヤツ……!




「ルミネス、おまえ…」

「頭悪い子みたいに見ないでくれるかな、幼いときの記憶ならちゃんとあるよ」

「あ、バレた?」

「はははっ!」



えぇい、笑うな!


別に俺も本気で言ったわけじゃないが、盛大に笑いすぎだろコイツ!



っていうか口調がいまいち子供っぽくないって思ってたけど、目一杯笑った顔はやっぱ年相応なんだな。



なんか、やっと素のルミネスを見た気がする。



……ていうか、チョップした時できた帽子のへこみが直らないんだか?



「ちょいと失礼」

「え、わっ、ちょっと!?」



ひょい



なんでか慌てているルミネスは放っといて、へこんだ場所を裏から押してやる。



うっし直った。



「んな驚くなよな、ちょっと直しただけだって。誰も盗りゃしねーよ」

「っ……別に、盗られる心配は元からしてないよ」

「ふーん? ほら、よ…っとと」



むー、届かん!



腕を限界まで伸ばしたのが分かったんかな?

帽子を頭の上に乗せようとしたら、ルミネスのヤツ少し屈みやがった。


くそっ、背が小さくなったばっかりに……不便だ。



「くっそ、おまえ今身長何cmだよ縮め!!」

「167cmかな。でも俺まだ15歳だし、まだまだ伸びると思うよ」

「伸びるなよ成長期!」

「俺も男だからね」



見りゃ分かるわっ!!



俺だって、男だったときは今のルミネスくらいはあったんだ!


そう心の中でプンプン怒っていたら、何故か頭撫でられた。



……?

………?



意味がわからん。



思わずルミネスを見上げる。



…………なんか楽しそうだな?

ひょっとして俺、ガキ扱いされてる?




「俺は年上だぞ! 敬え!」

「え、マナって年上なの!?」

「ったりめぇだ! あ、そうだルミネス。おまえ俺になんか用事あったんじゃねぇの?」

「ちょっとね。でも――予定が狂った、かな」

「はあ???」



オメー俺ら今日今さっき初めて会ったんだぞ?

狂う予定なんざ無くねぇか?




「マナ、君は今のままでいてね」

「へ?どういう意味だ?」

「ふふっ、ナイショ。またねマナ、至極楽しかったよ」

「あっ、おい!?」



早いのは言葉か行動か。

さっと立ち上がり、踵を返してどっかへ行くルミネス。



……なんだったんだ…?



いきなり置き去りにされたんだけど。

名前しか知らんヤツに。

しかも年下。




「……とりあえず、次は年下だろうとなんだろうと、知らんヤツに着いていくのはやめよう…」



俺はそう、心に誓った。




ピカッ!



「わっ、なんだ!?」



眩しい…!?



急に腕が、正確には腕輪が光り出してびっくりする。


ひょっとしてアレか?

例の頭痛の代わりってヤツか?




じゃあルミネスはカノンの、婿候補者か!!?




人攫いはいらん、却下だ。


……じゃねぇ、とりあえず情報見るか。




シュッ!


アメジストを擦ると、スマホ画面が浮かび上がる。



「あれ?」



名前が無い、だと?



おかしいな、腕輪が光ったんなら項目があるはずなんだが。


とはいえ、カスタマイズしてから腕輪を操作したのは初めてだしな。

確実にこういうモンだって言えるわけじゃねぇか。



「ん?」



????の隣にNEWって書いてあるヤツがある。

もしかしてコレか?



ポチっ




ブォン




[ 新しい項目を確認


名前[????(ルミネス)]

趣味[????]

好きな食べ物[肉]


参照は本体にて ]




……

……

……なんで名前が()なんだ?



てか情報見てもほとんど知らねぇヤツじゃねぇか!



次会うことがあるかも分からんが、コイツもカノンの婿候補か……




うん、やっぱりナシで。




俺はずっと持ってた肉の骨を片付けながら、そう心に誓うのだった。(2回目。)






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