03
「でも秩序護るったって、何やりゃいーんだよ」
『私が造ったシステムを利用してください。ほら、 頭にメッセージが流れるときがあったでしょう?』
「あー、あれね」
あの頭ん中でピッピピッピ音が鳴るヤツでしょ?
あったあった。
あれはお前の仕業かーーーーーっっ!!!!!
『ひゃっ、何で怒ってるんですかぁ!?』
「何でじゃねぇよバカやろう、俺ぁアレに悩まされてんだよ!」
『脳に直接情報を送っているんですから、ちょっと頭痛がするくらいは…』
「い・や・だ!!」
元凶幼女がなに言っとんじゃ!!
そうだよ、俺はもともと頭痛の治療法を知るためにこの部屋に戻ってきたんだった。
まぁ正直、さっきの話聞いてるうちに忘れてたがな。
それはそれ。
これはこれだ。
「情報はありがたいけど、頭痛以外の方法って無ぇの?」
『ありますよ』
「…………えっ、あんの!?」
なんだよ、あるなら先に言えよ!
っていうか初めから違う方法にしろよな!
『お腹とおなら、鳴るならどっちが良いですか?』
「その二択!?」
なんで他の人に聞かれたら恥ずかしい系なわけ!!?
うーん、まだ腹の音の方がいいか。
いやでもデカイ音が響いたらと思うと、それもちょっとな……それにもし真面目なタイミングとかに鳴るとかすると、流石に気まずすぎる。
「他に何か無いのかよ?」
『贅沢ですね。それなら、これはどうでしょう』
「これ?――うわっ」
コレとは。
と思ったら、急に空中が輝き始めた。
な、なんだ?
どんどん輝きが小さく、いや凝縮されていく?
あっという間に手の平サイズに――うわ、まぶしっ!!
耐えられなくなり、思わず目をギュッと瞑る。
『おおー、似合ってますよ!』
「は? にあ……え、何コレ?」
腕に。
――――腕輪?
『頭痛の代わりに、そのブレスレットが光る仕様にしてみました』
「へぇ、流石神様だな」
こういうのパッと造るのは、流石に人間業じゃムリだわな。
一瞬?光るだけなら違和感ないだろうし、デザインも紫色のアメジストが俺好みだ。
うん、気に入った。
『ブレスレットは3項目程度の単純機能しかありません。ただカスタマイズ出来ますので、好きなようにご利用下さいませ』
「サンキュー! ……って、何だカスタマ」
『では私はこれで』
「あ、ちょっ待て!」
カスタマイズってなんだよ!!?
あんのクソ幼女め!
俺の話最後まで聞かずに帰りおった!
しゃーねぇ、後は自分で考えるとするか。
腕輪を腕から外してみる。
ギュッと力を入れても、ヘコむどころかびくともしない。
一周見回したところで、俺は試しに中心にある大きめのアメジストに触れてみた。
……なんも起きねぇな。
一番主張してるから、てっきりコレかと思ったんだが。
残念に思いながらも、諦めて再び腕輪をはめる。
置き場所がないってのも考えもんだな、今度何か買ってくるか。
あ、指紋ついちまった。
白くなってしまった部分を指で拭う。
ヴォン
[ 指紋確認 正常に作動しました ]
「うわっ!?」
音が鳴ったと同時に腕輪が光り、スマホ程度の大きさの画面が浮かび上がった。
さっきは何も出なかったのに。
何か条件でもあったのか?
でも腕にはめた以外……ああ、そゆこと。
俺の脳にリンクするよう、装着したままじゃないとダメなわけね。
納得した俺は、スタートボタンをポチッと押した。
[ ――情報量過多により表示不能、本体よりカスタマイズ推奨―― ]
って出来ねぇのかよ!!!??
なんだよ意味ねぇじゃん!
つーか本体ってなんだよ!?
慌ててベッドから起き上がり、辺りを見渡してみる。
……うん、あっさり見つかった。
ベッドサイドにあったよ。
なんかワケわからんボタンが。
まぁいいや。
ポチッとな。
ヴォンッ!
[ 本体の起動開始 ]
おおっ、動いた!
今度はパソコン大くらいの画面が目の前に現れた。
カノンとリークの名前が書いてある。
他は????ばっかだな、まだ会ってないからか。
そういや愛情獲得とか言ってたな。
じゃあ名前クリックすればその人のページに飛ぶわけか。
俺は試しに一番上にあるカノンの名前を押してみた。
名前[カノン・フェリシア]
職業[伯爵家令嬢]
愛情度[20%]
年齢[15歳]
性格[ツンデレ]
趣味[GL本を読むこと]
好きな食べ物[????]
おー、そんな感じ!!
はてなンとこは、まだ知らないヤツか?
ていうかアレか、俺が情報収集したヤツを記録する感じなんだな。
カノンの手助けするっつーのにカノンの情報を知るっつーのも変な感じだが、あれか、選んだ相手にカノンの情報を渡す感じなんかな。
ついでにリークも見とくか。
名前[リーク・モンティス(????)]
職業[????]
愛情度[10%]
年齢[17歳]
性格[????]
趣味[BL本を読むこと]
好きな食べ物[魚全般]
あれ、一気にワケわからんくなったぞ?
名前の横のはてなって何?
職業って執事じゃないの?
愛情ってアレだろ、親愛だろ?
あ、それともカノンに向ける系のヤツか?
俺こうしてみるとリークのことあんま知らねぇんだな。
まぁいいや。
あとは、えーとアレか。カスタマイズか。
そんなん適当でいいだろ。
まぁ名前と趣味と好きな食べ物辺りにしとくかな。
ボタンを押して設定する。
[ カスタマイズ完了しました ]
うん、よし。
とりあえずはこれでいーだろ。
……それにしても、なんか疲れたな。
ちょっと昼寝でもするか。
あれから俺は、思いの外ぐっすり眠ってしまったらしい。窓の外が暗く、綺麗な月が見えていた。
ようやく一段落しました。
ここまでが序章のつもりです。
これからは男性キャラが一杯出てきます。
これは乙女ゲー設定ありきの話なので笑
ただ、まだ順番とか細かい内容が決まってないという……今までもそんな感じですがw
楽しく(たまにシリアスに)書きたいと思います。
評価ブクマ感想ありがとうございます!
少しでも気に入ってくれた方はまたよろしくお願いします!




