02
「お嬢様の事だから、マナに話すのはもう少し先かと思っていましたが。思いの外早かったですね」
「 待って、どゆこと?」
「お嬢様自身が、女性が好きだと言ったのでしょう?――ああ、これを知っているのは私だけですので、他言無用でお願いします」
「あぁうん、それはもちろん……じゃなくて!」
「はい、出来ました。そうだマナ、ついでにお茶にしましょうか」
「え、ちょ……わーお」
なんで知ってんだ?
そう核心をつく暇もなく、リークは包帯を巻き終えるとサッとその場を去っていった。
まるで、逃げるように。
……コイツ、はぐらかし方ヘタだな?
こりゃリークの方にも何らかの秘密があると疑わざるを得ないぜ!
俺は立ち上がり、部屋を少し見てみることにした。
だってリーク、俺を一人にしたんだぜ?
ってことは、俺に見られて困るモンはないってこった!
え、そういう意図じゃないだろって?
そんなの知るか!
……といっても、手当てしてもらった手前少ぅし悪い気がしなくもないな。
んじゃまぁ、見ても良さげな場所は…っと。
ふむ。
軽く考えて、俺は無難な本棚に目をやった。
ここに怪しいところは、と……うへぇ、コイツすっげー勉強家だな。
分厚い辞書やらラルミネ王国の歴史書、執事関連や貴族について。
あ、歴史書は気になるから今度貸して貰おう。
所詮俺はオタクだからな。
ギャルゲーの世界観が知れるなんて、お宝でしかないぜ!!!
さて、お次は…
ゴンッ!
「うおっ!?」
何か蹴飛ばしたぞ!?
なんだ、ゴミ箱か?
偶然にもベッドの下に入ってしまった何かを探しに、俺も顔を覗かせる。
ベッドの下ってエロ本ありそうだよな~
なんて、マンガの見すぎのような台詞を思い浮かべながら見ると。
ありました。
――――スイッチが。
「は? ナニコレ?」
見るからに怪しげなソレ。
そんなん押すっきゃないっしょ!!
「ポチっとな」
ゴゴゴゴ…
「うっわマジか」
少し揺れたかと思えば、本棚の隣に出てきたのは。
地下階段。
え、なんでリークの部屋に!?
そんな疑問もそこそこに、俺は好奇心に負け少し中を覗き見てみた。
まず階段横の壁には照明があり、ホコリはない。
綺麗にしてるってこたぁ、よく利用してるみたいだな。
奥を覗き込めば、階段より広い空間が少しだけ見えた。扉は無いが、どうやら部屋になっているようだ。
じゃーまっ、降りてみっか!!
「気分は冒険家ってか?」
テンションが上がんのは、しゃーねーよな。
これぞ男の性だ!!
てくてくてく。
「……うわぁ」
短い階段を降りていくと、案の定広めの部屋になっていた。
地下室は、思った以上に明るかった。
それは単にこの部屋にある――大量の本が理由だろう。
え、てかなんでこんな本ある!?
並みの図書館より有んじゃね!!?
しかも、真ん中に寛ぎスペースがあって、綺麗に区切られている。
い、いったいどんな本が…!?
厳重に守られている本の数々。
その中から一番近い本を、一冊手に取った。
「…………BL?」
ぽつり。
そう呟いた途端、上からドタバタと激しい音がして。
「マナ……っああ、遅かった……!!」
息を切らしたリークが現れたのだった。
終わる予定が、続いてしまいました…。
一話一話が短くてすみません。
もう数話もしたら外出だのなんだの書いていきたいですが、今はまだもう少しだけ引きこもりさん(くん?)です(笑)
感想等あればどんどんどうぞです!




