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初戦の行方

「勝負ありですね。」

目の前の少年は淡々と告げた。負けた...!?この俺と同じくらいの歳の少年に!?未だに信じられないその事実が俺を構成していた自尊心を容赦なく破壊した。剣道の才能は絶対的にあった、それこそ天才と呼ばれ続けるほどに。なんだ、この少年が天才なのか?いやでも、横で見ていた武士はそれ以上の!?

「若、どうでしたか?」

刀を向けたまま、朱の武士に聞いた。

「木刀を振る速度はまぁ速い。相手の行動予測

もそこそは出来とる。才能は認めてよう。じゃがーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー圧倒的に経験不足、命の取り合いの場数が足りん、貴様は。」

朱の武士は俺に向き直り、こう言った。経験.....不足。確かに、俺がやっていたのは剣道で殺し合いではなかった。初めて痛感する。すべてを見抜かれている。おそらく、朱の武士は間違いなく先の少年より強い。

「若、この者の無礼は?」

刀を鞘にしまい、彼は朱の武士に向き直った。

「本来なら斬首してやるところじゃが、条件を飲めば不問にしてやろう。」

斬首...戦国時代だなぁ...と実感する。取り敢えず、俺は

「その条件とは...?」

高々と笑うと朱の武士はこう言った。

「我が軍に下るがいい。わしの名は霧山雷。わしが率いる霧山軍に入れ。」

軍。生き延びたければ、入る他ない。この2人の強さを学べるかもしれない。俺は二つ返事で答えたのだ。

「有り難きお言葉。私の名前は、天堂竜之介です。よろしくお願いします!」

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