4話 これぞ恋愛バトル
まずは、シュリンプが攻撃を始める。
「よし、行くぞ!!」
シュリンプは腰を落とし左手を前に突き出して構えた。
「今日はどちらからきましたか?」
ジョウホウナガッシーに質問した。
「いや、仕事終わりだし。疲れた」
意外と冷たい返しである。
ジョウホウナガッシーは仕事終わりだから疲れているに違いない。
おそらく、今すぐにでも家路に着きたいだろうに。
「疲れてるならカフェとかに行かない?」
早速切り返した。唐突すぎるとキングは思った。
「いや、疲れてるって言ったしょ。あーみんなSNSに美味しいそうな写真載せてていいな」
ジョウホウナガッシーは、SNSが大好きのようだが、最近は仕事漬けで、中々飲みに行ったり、ランチに行ったりする事が出来ないようだ。
「よし、ならステージチェンジだ」
必殺技、ステージチェンジ
〝庶民的な喫茶店〟
この必殺技は、場所を変換する事ができる技である。
辺りは喫茶店になった。
カフェラテが出てくる。
「なんだ。普通の喫茶店じゃないか」
ジョウホウナガッシーは、嫌な顔をしている。
「まだまだ、ここからだ」
シュリンプは、再び構えた。
〝必殺技、〝アイテム創造、一眼レフ〟 属性アイテム
シュリンプは一眼レフを作り、それで写真を撮るようにした。
一眼レフをジョウホウナガッシーは、食い入るように見ている。
これは、少しはまっているようだ。
ジョウホウナガッシーの惚れ度、30%に上がった。
この惚れ度が100%になれば、ラブクリエイターの勝利でマイナスになると敗北である。
しかし、これだけでは、弱そうだ。
「ただカメラが良くても、撮るものによるよね」
辛口のコメントだ。
だが、まだ負けてはいない、シュリンプはもう一度必殺技を出した。
必殺技〝アイテム創造、洋書〟属性アイテム
シュリンプは、洋書を作成した。
この洋書の上にカフェラテを置いて撮ることにより、お洒落感がアップするのだ。
「え、お洒落じゃん」
ジョウホウナガッシーは一眼レフで写真を撮りまくる。
そして、一眼レフをテーブルに置いて、携帯で写真を撮り、SNSへと情報を流した。
惚れ度が70%に上がった。
ここから、一気に勝負に出る。
「SNS教えて」
シュリンプはどこから取り出したかわからないが携帯を出した。
そして、ジョウホウナガッシーの投稿してる内容全てに〝いいね〟をつけた。
惚れ度100%になった。
シュリンプの勝利だ。
ジョウホウナガッシーの体が光り、体の中心に光が集まった。
そこから、光の玉のような球体が出てきた。
それをシュリンプは、ポーチから取り出した容器に収めた。
これがレデーから貰えるソースである。
ソースを渡すとジョウホウナガッシーは、その場から消えていった。
「こんな感じだよ!次は君たちの番だからね」
キングは燃えている。
早くレデーと対峙したいと。
3人は燃えている。
そして、オフィスの中を探索しているその時だ。
目の前のドアが開いて、ジョウホウナガッシーが現れた。
今度のジョウホウナガッシーは、少し急いでいる様子だ。
よし、キングの出番か!?
「僕にやらせて下さい」
とっさにケアフルが名乗り出た。
ケアフルは一気に声かけした。
「あ、あの暇してます?」
「は、急いでるんだけと!?」
ジョウホウナガッシーはキレ気味だ。
「あ、す、すいません」
ジョウホウナガッシーの惚れ度ー40%になった。
ケアフルは速攻で敗北した。
「じゃ次は俺が、、」
「俺に任せて」
食い気味にマッシュがキングの声を遮った。
「は、急いでんだけど」
ジョウホウナガッシーはまだキレ気味だ。
「時間ないなら、少しだけでいいから話聞いて」
「ま、少しだけなら」
ジョウホウナガッシーの惚れ度2%になった。
「最近コーヒーとか飲んでる?」
マッシュは、カフェに誘う流れにした。
「は?そんな話ならもう行くから!」
ジョウホウナガッシーの惚れ度−2%になった。
そして、ジョウホウナガッシーはその場からいなくなった。