3話 ギルドトゥルーラブ
「おい!キング、マッシュ、ケアフル出てこい!」
ケーイに呼ばれて3人は部屋から出てきた。
すると他のトゥルーラブのメンバーも集まっていた。
「おぉ、すごい!有名なラブクリエイター達だ!」
ケアフルのテンションが上がっている。
実は大のラブクリエイターマニアであった。
「あ、あの人は、アイテム技を得意とするランキング18位のシュリンプだ!実物はより、童顔で小柄だな〜」
「そして、この一見普通な見た目だけども、ホストやユーモアの属性を得意とし、レデーを魅了するランキング14位のタコヤケ!」
「お!!こっちのガタイのいい、メガネをかけた人は、ランキング11位のダチェン!ゴリゴリ属性を得意とするが、そのゴリゴリの使い方が独特と噂されている」
「そして、最後は短髪にそのスマートな体型、バランスが良く、状況判断力も高い。体力があり、戦いが長引くほど勝率が上がると言われている。そつなく何事もこなす。まさに実力派!ランキング8位のタフガイ!!」
ケアフルは、トゥルーラブのメンバー情報について詳しく熱弁した。
ちなみにランキングとは、半年に一度、任務の成績に伴ってギルド長以外のメンバーで順位がつけられる。
上位20位までがランキング入りできるのだ。
シュリンプは、1ヶ月前に初めてランクインしたのだ。
そして、キング達3人も自己紹介をした。
その後に歓迎会が開催され、飲み食い散らかして眠りについた。
次の日
「よし!お前たち任務だ!キング、マッシュ、ケアフル」
ケーイが3人を指名した。
「え、いきなり俺たちですか?」
マッシュが不安がるのも当然であった。
「大丈夫だ!一応シュリンプを連れて行くから。とりあえず、会社の里のオフィスの森へ行ってきてくれ!そこにレデーが多く現れたとの情報だ!」
こうして、キング達3人とシュリンプが同行して初任務に向かうのであった。
任務の前にキング達3人にポーチが渡された。
この中に任務に必要なアイテムが入っているようだ。
ちなみにレデーにもタイプがあり、そのタイプによって技の相性があるとされているが、レデーにも個体差があるので、対峙してみて判断するしかないのが事実である。
〝清楚〟〝ギャル〟〝妖艶〟〝ムチムチ〟〝姉御〟〝個性派〟〝ロリ〟〝モデル〟〝パリピ〟〝真面目〟〝ボーイ〟〝姫〟〝異種〟
これらが確認されている。
今回向かう会社の里は、ギルドトゥルーラブから更に南に5キロ行った先にある。
比較的、ソースを獲得しやすいレデーが多く存在しているので初心者にはかなりうってつけである。
キング達は、歩いて会社の里を目指した。
20分くらい歩き、会社の里まで侵入した。
いくつかのビルの様な建物が建っており、その中にオフィスの森と書いてある場所に入って行った。
そこは、とある会社の様な風景だ。
しかし、この世界に会社のシステムは存在しないので、キングにとっては、初めての会社で新たな世界を見たような気がした。
ここにレデーが現れるようだ。
すると
〝スタッスタッ〟
足音だ!
すると、タイトスカートとシャツを着た人物が現れた。
耳が尖っている。
これが、レデーの証拠だ。
すると、シュリンプは、ポーチから機械を取り出した。
現代でいうタブレットみたいなものだ。
しかし、キングは初めてみるそれに、興味津々である。
シュリンプはそれをレデーに向けた。
〝ジョウホウナガッシー〟
タイプ、ギャル属、派手めギャル
なんと、その機械はレデーのタイプや名前を特定する機械のようだ。
「まずは、俺が手本を見せるから見てて」
シュリンプとジョウホウナガッシーの戦いが始まろうとしていた。