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イヴ  作者: 甚八
はじまり
5/5

冒険

私は冒険に出る事にした。道を外れて水と食料を探す。このまま道を延々と歩いた所で人に会えるかは分からない。数時間歩いて足跡一つない。会えたとして意思疎通はできるのか、見ず知らずの無一文に水や食べ物を分けてくれるのか。

世の中いい人ばかりとは言えない。お腹を空かせた女に善意だけで施しを与える人間がどれだけいるのだろう。自分で自分の身を立てられなければ、他人とは対等になれないだろう。対等でなければ与えられるか奪われるか、それを他人に委ねる事になる。

であれば私は、体力のある内は人を算段に入れない行動を取ろうと思う。少なくとも、運に身を任せたりはしたくない。

既に日はてっぺんを通り越して久しい。心細さもあるのか幾分森の中は暗いように感じる。この森に入る前の印象だとなかなか深い森のようだった。

まずは今日寝られる場所を探そう。ここが日本でないのなら狼や野犬が居るかもしれない。ひょっとして熊なんかも。とにかく安全な場所を探す。最悪木の上で寝る事もあり得る。

そして水だ。大きな森ならそれを支える水源が有るはずだ。それも出来るだけ上流の汚染の無い水が良い。

その次に食料。木の実か芋なら手に入るかもしれない。芋の葉なら見れば分かるし、木の実は少しだけ食べて体調に変化が無ければ恐らく食べられる。きのこは余りにもリスキーだし手は付けない方が良いだろう。

まあいきなり色々考えても仕方がない。まずは行動だ。そうでなきゃ何も始まらない。

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