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第1話 宇宙人に臓器を移植されてしまった、、

僕の初めての作品になるので気軽に呼んでいただけると幸いです、ちなみに学校のトイレの個室で弁当を食べてたら思いつきました。

立ち込める煙幕、周辺には炎があがりあちらこちらから助けを呼ぶ声が聞こえる。


おれは崩れてしまった自分の家だったものを目の前に立ち尽くしていた、、


スミヤ「か、、母さん、母さんがまだ中に、、」


ニュースキャスター「小惑星の落下により第3A地区及びその周辺の地域に甚大な被害をおよぼしており被害者の正確な数まだ確認が取れていない模様です続いて、、」


僕の住んでいた地区に小惑星が墜落した、住宅地やマンションが乱立していたため甚大な被害と死傷者を出した。僕の家はその衝撃で飛んできた破片に潰されてしまった、僕は引っ越しを余儀なくされこの離れた地域の高校へ進学することとなった。


、、、、、、、、、、3年後、、、、、、、、、、、、、


快晴の青空の下、俺たちは2年生になって3回目の体育の授業を受けてた、、


体育教師「次、後半の生徒、、」


体育教師「位置について、、よーい、、」


笛の音ともに俺は全力で疾走する、、走る距離は1500m、前半は快調に走れていたが徐々に息が上がってきた、そんな調子で結果は6人中5位、、自分以上の運動音痴が一人いたから最下位だけは避けた、、


スミヤ「ぜぇ、はぁ、、ぜぇ、はぁ、、」


完全にペース配分を間違えたばかりにおれはバテきっていた、、、


タツミ「最初からあんなに飛ばしたら体力持つわけないだろ笑」


こいつは狗飼タツミ、高校に入ってからの友達だ、運動神経抜群で運動音痴の俺じゃ絶対勝てない


体育教師「次、、女子の後半組、、よーい、スタート!!」


男子「あの子めっちゃ速くね?!」


俺は地面に這いつくばっている中、男子がなにか騒いでいるのが聞こえ重い身体を持ち上げた


男子達「おい!あの先頭をぶっちぎりで走り抜けてる子は一体誰なんだ?!」


男子達「あのスピードだと男子より余裕で早いぞ、、、」


そんな会話が聞こえて気になり俺もその子を目で追うことにした、そこにはまだスタートしたばかりなのに他の女子とすでに100mは差を付けて走っている子がいた、、


男子達「確かあの子は、、星宮さんだ!!」


男子達「星宮さんって、あの始業式から学校サボったりして学年指導受けてた子??」


男子達「星宮さんかぁ、たしか静かだけど可愛いって男子の間で話題になってた子だな」


男子達「あのスピードだったら女子の中じゃぶっちぎりで一位だろうな、、下手したら男子の一位も危ういぞ、、」


星宮さん、、隣の席の女子だ、まだ一度も喋った事がなかったがあのスピードすごいなぁ、自分とは大違いだ、と思いつつその子の走りを他の男子と観戦していた、 、


授業後、、、、

何人かの男子達が星宮さんに話しかけに行っていた


男子達「いやぁ星宮さんすごいね!あの走りっぷり!」


男子達「もしかして元陸上部とか!?いやぁ男子顔負けだよ!」


星宮さんは何人かの男子が話しかけているがそれを気にも止めず次の授業の準備をして教室から去って行ってしまった、、、


男子達「はぁ?なんか無視されたんだけど」


男子達「なにあの子、感じ悪いな」


星宮さんと席が隣だったおれは会話を全部聞いていた、、


スミヤ「、、、、、」


タツミ「なーにぼーっとしてんだ?次移動授業だぞ、?」


スミヤ「そ、そうだね」


席が近いから性格のキツイ人だったら居心地悪いなぁ、そんなことを考えながら俺は次の授業の準備を進めた。


その頃のその子の印象はまだその程度だった。


、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、


高校生2年生、新しいクラスになって3週間ほとが経った。俺は夜中に裏山を登っていた。


俺には定期的にこの裏山に登って天体を観測する習慣がある、、俺は小さい頃から根っからの天体マニアで、この地域に引っ越して来たばかりの時期からこの習慣は続いている。


スミヤ「はぁ、はぁ、この山眺めは良いんだけど登るのが大変なんだよなぁ、、もう少し登りやすかったら望遠鏡だって持って来れるってのに、、」


俺はそんな愚痴を吐き出しながらも頂上への歩みを進めていた。


スミヤ「ふぅ、、やっとついた、、、、ん?」


俺はやっと山を登りきり一息つこうとした時向こう側で一人の女の子が夜空を見上げながら立っていた、どうやら先客のようだ。


スミヤ(あ、人がいる、、)


それは見覚えのある顔だった。


スミヤ(この人は確か、、、、、隣の席の星宮さんだ!、な、なぜこんなところに?)


スミヤ「ほ、星宮さん、、だよね??」


星宮さん「っ、、、!」


急に名前を呼ばれた星宮さんかなり動揺した様子で反応した


星宮さん「あなた誰??」


自分の事を覚えられていなかった、まぁ二年生になってそこまで時間も経たないし覚えられていなくてもおかしくはなかった。


スミヤ「え、あ〜、、やっぱわかんないか」


星宮さん「?」


俺は自己紹介をした


スミヤ「隣の席の古戒だよ!古戒スミヤ!」


星宮さん「、、、、ふーん、そう、、」


その星宮さんの返事にはまるで興味なさげだった。


スミヤ「っ、、、、(やっぱりこの人、、性格キツイかも)」


スミヤ「ほ、星宮さん、、こんなところで何してたの??」


星宮さんは少し間を空けて答えてくれた。


星宮さん「私、、、夜空を眺めるのが好きなの、、」


その返事に俺は心を踊らせた。なぜなら俺は生まれて一度も天体観測が趣味の知り合いがいたことがなかったからだ。


星宮さん「古戒くん?だっけ?君はこんな時間にどうしたの??」


スミヤ「ぼっ、、僕も夜空の眺めに来たんだ!昔から天体観測が好きでさ!」


星宮さん「ふ〜ん、、、」


そう言いうと彼女はまた夜空を見上げた、彼女の放つ言葉にはどこか冷たい感じがした、それからしばらくの無言が続いた、俺はこの空気に耐えるのが辛くなってきていた。


スミヤ(この人ちょっと冷たいけどもしかしたら仲良くなれるかもしれないし、どうにか話しを繋げなくては、、、よっ、よし!そうだ最近買った望遠鏡の話しでもしよう!)


そう思い喋りかけようと思った時、先に星宮さんが話しかけられてしまった、


星宮さん「ねぇ、古戒くん、、、」


スミヤ「えっ、、なっ何??」


星宮さん「古戒くんは宇宙人とかって信じてる?」


突拍子のない話しだった。


スミヤ「え、、う、宇宙人??」


星宮さん「、、、、」


スミヤ「う、うーん、どうだろう、、やっぱり居ないんじゃないかなぁ、、ネットとかにある映像も嘘くさいのばかりだし、、、」


星宮さん「、、そっか」


そう言うと星宮さ少し残念そうな顔をする。


スミヤ(な、、なんかまずい事言っちゃったかな、、、)


スミヤ「あっ、あのっ」


星宮さん「私そろそろ行くね、、、」


スミヤ「あ、うん、、じゃあ学校で、、、」


俺の返事を待たず、星宮さんは山を降りて行ってしまった、、


スミヤ(あちゃ〜、、、失敗だなぁ、、せっかく星宮さんとお近づきになれるチャンスだったのに、、)


スミヤ(ま、まぁまたここに来れば会えるかもしれない、、)


俺はそれ以来この裏山に頻繁に来るようになった。この裏山に来れば星宮さんに会えるのではないかという期待を抱いて、、だが俺はあれ以来星宮さんに会っていない、なぜか学校も休み続けているようだ。


、、、、、、、、、、、劇的な再会、、、、、、、、、、、


スミヤ「ふぅ〜やっと着いた、、」


俺は長い階段を登りきり頂上を見渡した。


スミヤ「星宮さんは、、、、、、、、居ないか」


山頂に着いた俺はひとまずベンチに腰を下ろし一息ついた。


スミヤ「星宮さん一体どうしたんだろう、、」


最近の俺はと言えば星宮さんに会えないかという期待ばかりでこの裏山に足を運んでいる、、、しかしあれ以来星宮さんには全く会えていない。


スミヤ「まぁ仕方ないか、、少し休憩したら降りようか、、」


そんな独り言を呟き、夜空見渡してみた、、、


すると星の中に一つ挙動のおかしい星を見つけた


スミヤ「、、ん?、なんだ、あれ、、なんか変な動きをしてる、、、っていうかこっちに迫って来てる!?」


その光り輝く物体はどんどんと自分に接近して来た。


スミヤ「ちょっ、、やばいやばい、」


俺は空から急接近してくる物体の眩しく輝く光に包まれ意識を失った。


、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、


衝撃と爆風で周囲の木々が揺れる。


???「ϾᕰᗣↂŒÞЮↀↂᕲ (今船の下で生命体反応を感知したんだけど、、)」

??「ϿↁↀᗢƟŒЮ(ありゃ、、なんか踏んじゃったかな、)」

???「ЮѲჶŒÞЮᗣↂↀᕰᗣ(だからしっかり生命体反応を確認してから着陸しようって言ったのに)」


(何か聞こえる、、、俺どうなったんだろ、、体の感覚がない、、それに聞いたこともないような言語がそばから聞こえてくる、、、)


??「ЮჶŒÞЮᗣↂↀᕰᗣѲჶŒÞ(踏みつけちゃったのは人間みたいだね)」


???「ᗣↂŒÞЮↀ(どうするの治療する??)」


??「ᕰŒЮѲჶŒÞЮᗣↂЮჶŒÞЮᗣↂↀЮѲ (いや、丁度いいし例の臓器の移植実験をしてみよう)」


???「ᗣↂŒÞЮↀŒÞЮↀ(じゃあ取り敢えず手術台に移そうか)」


体が移動させられてるのがなんとなくわかる、


???「っ、、、」


??「ϾↂŒÞↀᕲↂŒÞЮ(どうかしたの??)」


???「ÞЮŒÞЮↀŒÞЮↀÞЮↀЮↀŒÞↀ(この顔、、私この人知ってる、、)」


、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、


真っ白い空間の中で俺は目を覚ます、


スミヤ「うっ!?眩し、、、」


??「ϾϿↁↀᗢᗣↂŒÞ(あっ、麻酔が切れちゃったみたい)」


スミヤ「っ!!!?」


なんと、俺のそばに立っていたのは、あれ以来ずっと会えなかった星宮さんの姿だった、だがその時俺が一番驚いたのはその見た目だった。


スミヤ「ほ、、星宮さん、その頭の触覚みたいなやつ、、それに一体その格好は、、、」


体の曲線にしっかりとフィットした全体スーツ、頭に生えた二本の触覚、そして瞳は緑色に光っていた。そしてその隣には同じく2本の触覚が生えた幼い見た目をした女の子が立っていた。


スミヤ(な、、何がどうなってるんだ、、俺は夢でも見てるのか??)


俺はあまりの状況に理解が追いつかなくなって混乱してしていた。


??「ϿↁↀϾϿↀᗢƟŒЮↁᗢᗣŒÞ(悪いけどまだ治療は完全に終わってないからもう少し寝ててね〜)」


もう一人の幼い女の子の容姿をした同じく触角の生えた子に何かを喋りかけられるととまた意識が朦朧とし、俺はそのまままた気を失ってしまった、、、


??「ᕰƟŒᗢᗢᕰƟƟϿↁϾϿↁ(知り合いだったの??)」


星宮さん「ᗢᗢᕰƟᗢᕰƟϿↁϾᕰƟƟŒↁ(う、うん、知り合い、しかもクラスメイトなんだよね、、)」


??「ᕰƟŒϿↁϾϿↁↀᗢᗣ(それはまた面倒だね〜、、)」




、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、


スミヤ「うっ、、、、こ、ここは、、」


俺はさっき目覚めたところとは打って変わって普通の女の子の様な部屋で目が覚めた。


??「目が覚めたみたいだね、、」


スミヤ「こ、、ここはどこですか??」


星宮さん「ここは、私の部屋よ、、」


スミヤ「星宮さんの部屋?、、、あの僕は一体どうなったんですか?」


そう言うともう一人の幼い見た目をした女の子の方があっけらかんとした態度で答えてくれた。


??「いやぁごめんごめん僕のミスで君に大怪我をさせてしまったね、、」


スミヤ「け、怪我?、、」


そう言われて不安になった俺は自分の体を見渡してみた、だが傷跡どころか縫合したような後すら見当たらなかった。


スミヤ「あ、あの、、見る限り怪我どころか傷跡すら見当たらないんですけど、、」


??「まあね僕たちが治療したからね、すごいでしょ!宇宙人の技術!」


話の展開があまりにも漠然としていて俺はこの子の言っている事が全然理解できなかった。


星宮さん「ちゃんと説明してあげなよ」


??「そうだね〜」


一息着いてその小さい女の子は喋り出した


??「僕たちは君の星で言ういわゆる宇宙人だ! 、、つい数時間前にこの山に着陸したんだけど周囲の生命体反応を確認にせずに着地したもんだから君が居たことに気がつかなくてさ、、うっかり君を潰しちゃったんだよね〜」


スミヤ「潰した!?」


??「うんっ、ただ脳にはダメージがなかったみたいだからなんとかなったよ」


一応もう一度自分の体を見回してみたがやはり目立った外傷らしきものは見当たらなかった。


スミヤ「で、、でも体はなんともないよ?」


??「だから、僕たちが直したんだって、僕たち宇宙人の臓器を使ってね、」


スミヤ「えぇ、、、」


??「でね、、ちょっと困ったことが起きちゃってさ、、、」


すでに自分の体に宇宙人の臓器を移植されてる時点で僕はかなり困っているがこれ異常に困った事があるのは正直想像したくない。


スミヤ「こ、困った事ってなんですか??」


??「本来人間の身体と宇宙人の臓器なんて簡単に適合するもんじゃないんだけどね〜、君の体はその臓器とうまい具合に適合しちゃったみたいでさ、体質のおかげなのかな?簡単には取り外せそうにないんだ、、、」


スミヤ「そ、そんな、、、」


??「それから君の体に埋め込んだ臓器はこの星にあるエネルギーだけじゃ維持できないんだ、つまり君はこのまま生活してるとエネルギー不足で死んじゃうんだ、」


スミヤ「う、嘘だ、、そんなの、、、、」


??「安心してよ、僕らだってそこまで冷血じゃない、このまま勝手に移植しておさらばって訳じゃないからさ」


スミヤ「じゃ、じゃあどうすればいいんですか??」


??「簡単な話だよ、僕らが定期的に君にエネルギー供給してあげればいいのさ」


スミヤ「そんな簡単に言われても、、」


星宮さん「ねぇ、古戒くん、、」


スミヤ「、、?」


星宮さん「出来れば私達のことは他の人に口外して欲しくないのだけれど、、」


スミヤ「まぁ言っても多分信じてもらえないだろうし、、するつもりはないけど、、」


星宮さん「そっか、、良かった」


??「それは良かった、もし口外されそうになったら僕らは君の記憶を消去しなきゃいけないからね〜」


スミヤ「怖っ」


??「まぁ安心してよ、僕らも君の体を元に戻す方法を模索するからさ、ちょっとの間だけ我慢してね〜」


そうすると小さい方の女の子が自己紹介をしてくれた


エマ「僕の名前はエマ!訳あってこの子と宇宙を旅してるんだ、今は地球に3年前から長期滞在してるんだけどさ。しばらくの間よろしくね〜」


その日もう夜もかなり遅くなっていたのて星宮さんが家まで送ってくれた。これからの事については星宮さんが学校で詳しく話してくれるらしい、俺は不安な気持ちを抱きながらベッドについた。


、、、、、、、、、次の日、、、、、、、、、


目が覚めておれはなんとなく昨日の出来事が夢だったんじゃないのかと思った。


朝食を用意していると玄関のチャイムが鳴った。


スミヤ「はーい!、、こんな朝早くから誰だろう?」


玄関を開けるとそこには制服を着た星宮が立っていた。


星宮さん「、、、、」


スミヤ「、、、 っ!?星宮さん?」


そこに立っていた星宮さんの姿を見た時、やっぱり夢ではなかったと再認識させられた。


星宮さん「これ、、あなた昨日忘れていったでしょ」


星宮さんは俺のリュックを持ってきてくれた。俺は裏山に登る時いつも学校で使っているリュックを背負っている、そういえば忘れてた。


スミヤ「あ、、ありがとう、、わざわざ届けてくれたんだ」


星宮さん「、、、」


星宮さん「ないと、困るかと思って」


今までとは打って変わった親切な態度に俺はこんな状況でも彼女に惹かれてしまった。きっと勝手に臓器を埋め込んだことになにか思うことがあったのかもしれない。


星宮さん「じゃあ学校で」


スミヤ「あっ、、待って、」


星宮さん「、、、?」


スミヤ「朝ごはん、、、食べた??」


思わず俺は声をかけてしまった。


星宮さん「朝ごはんは、、、、食べてこなかった、、」


スミヤ「食べていきなよ、ちょうど今作ってたところだし、、」


星宮さんは少し戸惑った表情でこちらを見つめてきた。


星宮さん「い、いいけど、、君のご飯じゃないの??」


スミヤ「ちょっと多く作っちゃったから大丈夫だよ」


そう言うと俺は彼女をリビングに招き入れた、なんとなくだったが聞いてみて良かったと思った。


星宮さん「、、お邪魔、、します」


俺は星宮さんをリビングに招くと朝食をテーブルへ並べた。


星宮さん「君、親、、いないの?」


スミヤ「居ないよ、わけあって俺このアパートに一人暮らししてるんだ」


星宮さん「そう、なんだ、、」


テーブルのイスに座るよう誘導すると向かいあって朝食をとる形になった。


星宮さん「っ、、、、美味しい、、」



自分が作った朝食だったので褒められて素直に嬉しかった。


スミヤ「誘っといてなんだけど宇宙人ってご飯食べるんだね笑」


星宮さん「食べるけど食べなくても生きてはいられるかな、、」


スミヤ(イメージとなんか違うなぁ、宇宙人ってみんなこんな感じなのかな)


星宮さん「君は自分の体の事、不安じゃないの??」


スミヤ「うーんまぁ不安ではあるけど二人とも悪い人じゃなさそうだし一応これでも信用してるんだ」


星宮さん「そう、、なんだ、」


スミヤ「にしても星宮さんが宇宙人だったなんてなぁ、、、」


今更だがしみじみと考えた。


星宮さん「今じゃ君も似たようなものだけどね」


スミヤ「えぇ、、でも宇宙人の臓器を体に埋め込まれたってだけでしょ??」


星宮さん「だけって、、、」


実際一度死にかけて体に訳のわからない物を埋め込まれてしまっている。もっと深刻に考える必要があるのかもしれない、でも俺はこんな形でも星宮さんと話せて良かったと思ってしまっていた。


星宮さん「もっと深刻に考えた方がいいと思うよ」


スミヤ「でも俺、、こうやって星宮さんと触れ合えて嬉しいんだ笑」



星宮さん「っ、、、、///」


スミヤ(はっ、、、さりげなくかなり恥ずかしい事を言ってしまった、、空気を変えなくては)


スミヤ「さ、さぁ!さっさとご飯食べて学校行こうか!」


星宮「、、、、うん」


俺たちは朝食を食べ終え一緒に学校へ登校した、昨日は色々あって気づいてなかったが、星宮さんが暮らしてる家と僕のアパートはそんなに離れてなかった。俺は星宮さんと一緒に登校しながら星宮さんの姿を改めて眺めた。


星宮さん「、、、、?」


スミヤ「そういえば昨日は頭に触覚みたいなのが生えてたような


星宮さん「あれは、出したり引っ込めたりできる」


スミヤ「ヘぇ〜便利だね」


星宮さん「頭に触覚生えてたら変だし、」


スミヤ「そもそもなんで高校生やってるの??宇宙人なのに、、」


さほど気にしてなかったがよく考えたら疑問だった、なぜ宇宙人が高校生をする必要があるのだろう。


星宮さん「、、、」


スミヤ「、、?」


星宮さんの表情が少し曇ったように俺は感じた。それは何か触れて欲しくないものなのだと直感で分かった。


スミヤ「えっ、あっ、言えそうになかったら大丈夫だよ!」


星宮さん「うん、、、」


星宮さんがどうして高校生に溶け込む必要があるのかは検討もつかないが、あまり詮索するのはよくないと思い俺は深くは追求しなかった。そんな会話をしていると学校に到着した。俺は星宮さんと一緒に教室に入った。


タツミ「スミヤおは、、、、、ん?!」


クラスの何人かがこちらを見ていた、ほう言えば星宮さんはクラスの中ですでに不思議ちゃん扱いされていたの思い出した、俺が一緒にいる事に対して違和感を感じこちらを見ているのだろう。


スミヤ(そ、そう言えば星宮さんは1週間くらい学校を休んでたんだった、、、)


スミヤ「よ、、よう!おはよう!タツミ」


星宮さんは何事もなかったかのように自分の席に着き授業の準備をし始めた。タツミは(ちょっと俺のとこに来い)というジェスチャーをしてきた。仕方がないのでリュックを自分の机に置き俺はタツミの席に近づく。


タツミ「おい、星宮さんとなんかあったのか??」


スミヤ「な、なんもないよ、たまたま教室に来るとき星宮さんに会ったから話しかけてただけだよ」


タツミ「ふーん、、、、まぁいいや」


スミヤ「な、なんだよ、」


タツミ「なんでもねーよ、朝の会始まるぞ?、、」


スミヤ「自分で呼んだくせに」


そう言いつつ俺は自分の席に戻った、そう言えば星宮さんの隣だったな。


スミヤ「そう言えば星宮さんこの1週間何してたん??」


星宮さん「エマとちょっと遠い惑星に行ってたんだ、、」


スミヤ「あ、そうだったんだ、赤城先生には連絡入れた?」


星宮さん「一応、体調不良って連絡しておいた」


スミヤ「あっそうなんだ、」


そう言うとちょうどチャイムが鳴り赤城先生が教室に入って来た、赤城先生は僕らのクラス担任であり生物基礎の女性教師でもある。いつも白衣を着ていてとても美人な先生だが変わり者な事でも有名だ。


赤城先生「おっはよーう、出席とるぞ〜」


そう言って出席簿を取り出す、その時しばらく学校を休んでいた星宮さんがいる事に気付いたようだ。


赤城先生「ん?、、、星宮じゃないか久しぶりだな、体調は大丈夫か??」


星宮さんは先生に向かってコクンとうなづいた、星宮さんの相槌を確認すると先生はいつものように出席を取り始めた、、、、だが俺の番になった途端、、、


赤城先生「っ、、、」


先生は俺を見た途端、一瞬だが愕然とした表情をした、いや正確には俺の身体を見ていたように見えた、それは数秒の間だった。


赤城先生「ふ、古戒、、」


スミヤ「は、はい?」


俺は戸惑いながら返事をした、たが先生は次には何事もなかったかのように出席を再開した。


クラスメート「えっ?今の間はなに??笑」


クラスメート「先生またいつもの天然発動してるな〜笑」


クラスはまた先生のいつもの天然でも発揮してるのだろうと流した、だけど俺にはあれがただの天然特有の行動とは思えなかった。まるで何かを見透かされたような感覚だった。


星宮さん「、、、、、?」


俺の動揺した表情に気付いて星宮さんがこちらを見てきた。


今の先生の視線は一体何だったんだろう、、そんなこと考えていると朝の会が終わりみんなが次の授業の準備をしている時。


赤城先生「古戒、ちょっといいか?」


スミヤ「はっはい??」


俺は教卓で呼びかけてくる先生の元へ行った。


スミヤ「な、なんですか??」


赤城先生「ちょっと進路室に来てくれ」


スミヤ「え、今ですか?」


赤城先生「あぁ、すぐ終わるから」


俺は呼び出しされるような悪事をした覚えがなかったが仕方がないので教室を出ようとする先生の後についていき、教室からそう離れていない進路指導室に赤城先生と一緒に入った。


スミヤ「な、何でしょうか??」


赤城先生「いや大した事じゃないちょっと君の進路の事についてね〜」


と言いつつ赤城先生は進路指導室のカギ閉めた。


スミヤ(え、、な、何でカギ閉めるの??!)


赤城先生は自分の向かいのイスを引くと俺の目の前に座った。女性の先生と二人っきりで向かいあって話すのはかなり恥ずかしいもので俺は思わず目を伏せてしまった。


赤城先生「どうした?、古戒、人と話すときはちゃんと目を合わせるんだぞ〜?」


スミヤ「あっ、す、すいませ、、っ!?」


そう言われ先生の目を見た時。先生の瞳は琥珀色にふっと輝いた。その光を見た瞬間おれは意識が朦朧とし俺は気を失ってしまった。


、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、


赤城先生「やっぱりか、、、古戒から感じた異様な生命エネルギーはこれか、」


赤城先生「この間までは古戒からはこんな生命エネルギーは感じなかったはずだ、、」


赤城先生「しかもこの臓器、、そこらへんの異星の人工臓器とは訳が違う、、相当な技術が詰め込まれている、、、埋め込まれたにしてもただの異星人じゃないはず」


赤城先生「この数日間に星宮かその保護者となんらかの干渉をしたに違いない、、」


赤城先生「古戒、、一体この数日、お前の身になにがあったんだ、、」


、、、、、、、、、、、保健室、、、、、、、、、、、、、


スミヤ「ん?、、、、ここは??」


俺は意識を失っていたようだ、どうやらここは保健室のベッドっぽいな。


赤城先生「ん?目が覚めたか?古戒」


スミヤ「あ、先生?僕は一体、、」


赤城先生「お前、わたしと進路相談してた時倒れちゃったんだぞ?覚えてるか??」


スミヤ「すいません全然覚えてないです、、」


全然記憶がない、朝の会の後の記憶がすっぽりと抜けていた。


赤城先生「そうか、まぁしょうがないな、、どうする?今日は早退しておくか??」


スミヤ「あ、いえ大丈夫です」


赤城先生「そうか、、あんまり無理はするなよ?」


そう言いと赤城先生はベッドで横たわっている俺の頭をポンポンと撫でると保健室を出て行った。


スミヤ「っ、、、、//」


時計を見るとちょうど2時間目が終わろうとしていた。


スミヤ(3時間目になったら合流するか、にしてもあの先生、俺が目覚めるまでずっと見てたのか??以外と優しいんだな、)


その後3時間目の授業が始まるくらいに教室へ行き授業を受けた。


星宮さん「さっきまでなにしてたの??」


星宮さんが小声で喋りかけてきた


スミヤ「俺さ、なんか先生と進路相談してる最中にぶっ倒れたらしくてさ〜でも全然覚えてないんだよね〜」


星宮さん「ほ、本当??覚えてないの?」


スミヤ「うん、全然覚えてない」


星宮さん「ふーん、、」


スミヤ「それより次って確か体育だっけ??」


星宮さん「うん、」


スミヤ「よし、次こそ山登りの成果を発揮してみせるぞ〜」


星宮さん「、、、」


俺が意気込んでいる姿を星宮さんはじっと見つめてきた。


スミヤ「ん??どうかした?」


星宮さん「なんでもない、、」


スミヤ「、、?」


その会話を最後に俺たちは授業を戻った、星宮さんのその言葉にはなにか意味があるように感じた。そして3時間目が終わり俺たちは体操着に着替えていた。


タツミ「お前、朝の会の後どこいってたんだ??」


スミヤ「先生と進路相談した後、保健室行って寝てた」


タツミ「はぁ??体調悪いのか?」


スミヤ「全然大丈夫」


タツミ「サボりかよ、それより次の体育、また体力測定だけど大丈夫か??」


スミヤ「余裕余裕、山登りの成果見せてやるよ?」


タツミ「お前毎回それ言ってるよな、、」


スミヤ「今回はなんだかいい記録か出る気がするんだよ、朝から身体が軽い気がするし」


タツミ「ふーん、、」


その後タツミは星宮さんの方へと視線を向けた。他の男子のいやらしい目つきとは違う、鋭い視線だった。


スミヤ「ん??、、どした?」


タツミ「いや、なんでもない、、行こーぜ」


スミヤ「お、おう、、」


俺たち校庭に集合して準備運動をしていた。


体育教師「今日は1500m走とボール投げをするぞ〜」


男子「げっ!また走んのかよぉ〜」


男子「だりぃ〜」


男子たちの愚痴が垂れる中準備運動は淡々進んだ。


体育教師「よーし次、後半組の生徒!準備しろー!」


スミヤ(俺の番だ!)


体育教師「古戒!お前は特に頑張れよ!お前女子より遅いんだからな?」


スミヤ「は、はーい、、、」


男子からの笑い声が上がる。


体育教師「それでは位置について、、よーい、、、どん!」


俺は全力でスタートダッシュを切った。そして俺は衝撃を受けた。


体育教師「、、、、っ!?」


、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、


星宮さん(ん?、、なんか騒がしい、、)


別の競技中の女子が男子組の方に集まっていた。何かみんなで見ているようだ、少し気になったので見にいってみることにした。


女子達「あの男子すごい!!2位の人とあんなに差がついてる!」


女子達「あれ?でもあの子って確か」


女子達「体育の補修を毎回受けてた子じゃない??」


星宮さん「っ、、、」


男子の先頭をぶっちぎりだ走っていたのは、古戒くんだった、、


、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、


スミヤ「ふうっ、、」


俺は他の男子と圧倒的差をつけてゴールした、自分でも何が起こってるのか分からなかった。


体育教師「古戒の記録、、、っ?!」


男子「せ、先生?タイムは??」


体育教師「3分18秒、、、」


周りの生徒達「っ!?」


男子達「おっ、、お前1周分走り忘れてたんじゃねぇの??」


タツミ「いやそれはない、俺こいつの周数ちゃんと数えてたし、、」


体育教師(この記録、、世界記録を超えてないか?)


体育教師「ま、まぁいい古戒はもうボール投げに移っていいぞ」


スミヤ「は、はーい」


俺はボール投げに移ろうとした時何人かの女子達が話しかけてきた。


女子達「古戒君すごいね!!」


女子達「男子の中でもぶっちぎりだし、やるじゃん!」


スミヤ「えっ、あぁ、、ありがとう」


女子達「もしかして今までの授業は本気出してなかったの〜??笑」


スミヤ「そ、そういう訳じゃないんだけどなぁ、、」


俺は女子達と会話した後ボール投げに移った。


星宮さん「、、、」


スミヤ「ん?、、」


俺は星宮さんとたまたま目線が合ったので俺は星宮さんにガッツポーズを送った。


星宮さん「っ、、、//」


星宮さんが急いで目線をそらされてしまった。


何人かの男子「チッ、、」


何人かの男子「あいつちょーし乗ってんな」


、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、


スミヤ「よーしボール投げも頑張るぞ〜」


タツミ「よっ、お前すごかったな」


スミヤ「おっ、おう!」


タツミ「あんなにすごい記録出るとかお前普段どんな山登ってんだよ笑」


スミヤ「い、いや、あそこの裏山だよ、」


タツミ「ふーんまぁいいやボール投げ行こうぜ〜」


スミヤ「おっ、おう!」


俺はタツミの記録を測った後ボールを手に取り投げる構えをとった。


タツミ「いいぞ〜」


スミヤ「おっけー」


俺は手に持ったボールを上空へ力強く投げた。


タツミ「!?」


俺の投げたボールは空高く飛んでいき学校の敷地の外へ飛んで行ってしまった。


スミヤ「おーい!何メートルだった〜??」


タツミ「、、、、」


タツミ「18mくらい、、かな、、」


スミヤ「よっしゃ!前より記録伸びた!」


スミヤ「ってあれ?俺のボールは??」


タツミ「どっか行った」


スミヤ「えぇ〜」


タツミ(どう考えてもおかしい、、スミヤ、、お前一体何があったんだ?)


、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、


授業を終えて教室に戻った、いろんな人に体育の話題で話しかけられたた。俺は少しいい気分になっていたのと同時に少し不安になっていた、、俺の身体は確実に人間から離れていることを感じたからだ。


星宮さん「体育、、すごかったね」


隣で制服に着替え終わった星宮さんが話しかけてきた。


スミヤ「う、うん、、でもこれって、、」


星宮さん「私達が埋め込んだ臓器の影響でしょうね、、」


スミヤ「や、やっぱりか、、」


星宮さん「おそらく今の君の体の身体能力は世界選手すら軽く駕しているはず、、、」


スミヤ「そ、そうなの?!、、」


星宮さん「だからあんまり力を発揮しすぎちゃうと周りに怪しまれちゃうから、気をつけてね?」


星宮さんは真剣な顔で言ってきた。


スミヤ「わ、分かった」


その後、午後の授業を終えた俺はタツミと下駄箱で話していた。


スミヤ「、、でさ〜、新しく望遠鏡買ったんだけどね〜」


タツミ「へぇー(棒」


そうするとクラスの何人かの男子がタツミとの間に割り込むように入ってきた、クラスの中でもかなり評判が悪いグループだ。


男子「なぁ〜古戒、、ちょっと話があんだけどさ」


スミヤ「ん?今?まぁいいけど」


タツミ「お、おい、スミヤ大丈夫なのか??」


スミヤ「ん?なにが??」


男子「ほら行くぞ」


スミヤ「ちょ、押すなって」


星宮さん「、、、、、?」


たまたま下駄箱に来た星宮さんが見えたが俺は男子達に連れられて行ってしまった。


星宮さん(なんかあったのかな、、、)


、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、


俺は男子達に連れられて校舎裏に来ていた、ここに来てやっとまずい事になっている事を自覚した。


スミヤ「えーと、、校舎裏なんかで話す事ってなに??」


男子「おう、お前ちょーし乗ってるよな?」


スミヤ「え??乗ってないよ!?」


男子「あっそ、じゃあお前の身体に聞いてやるよ」


その瞬間一人ガタイのいい男子が殴りかかってきた。


スミヤ「うわっ、、、、、って、、え?」


スミヤ(こいつなにやってんだ??)


俺は一瞬なにが起こっているのか分からなかったがすぐ理解した。


スミヤ(パンチがゆっくりに見える)


その拳は俺にはスロモーションのように見え、そのおかげで俺は軽々しく避ける事ができた。


男子「のわっ、」


男子「お前、、反射神経いいな、、おいっ満田お前がやってやれ」


満田「おう」


満田剛、、確かボクシング部のエースだった気がする、裏でこんなことしてたのか。


満田「悪いな、お前に恨みはないんだけどな」


その瞬間満田はボクシングの構えを取り、連続でパンチを繰り出してきた、こんなの普段の俺じゃ確実にボコボコにされていた、だが今の俺は人並み外れた身体能力があった。


俺は満田のパンチをすべて軽々しく避けた。


男子「おいっ!なにやってんだよ満田!遊んでんじゃねぇんだぞ」


満田「くそっくそっ、なんなんだコイツ全然当たんねぇ、、」


パンチをすべて軽々しく避ける俺に満田はかなり動揺していた。


スミヤ(すまないな満田、このままじゃキリがないんだ、)


俺は満田のパンチを避けぎわに満田の腹に軽くキックを入れた。


スミヤ「そいっ」


満田「ぐへぇっ、、」


軽くやったつもりだったが満田は3mは吹っ飛んだ、そして満田はダウンした。


スミヤ「やべ、、やりすぎたか、」


男子「おっ、おい満田、、」


男子「クッソ、なんなんだコイツ、、」


満田がやられたのを見て他の見ていただけの男子も一切に殴りかかってきた。


スミヤ(やべえキリないな、さっさと逃げるか、、)


そう思い、逃げようとした途端、


スミヤ(えっ、、)


身体から一気に力が抜けていくのを感じた、その瞬間男子の拳が頰に命中し俺は倒れ込んでしまった。


男子「こ、こいつ急に弱くなったぞ」


男子「なんかの小細工だったんだろ、よく分からんが今のうちにやっちまえ」


スミヤ「くっ、、」


、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、


”ドコッ、ボカッ、、”


校舎裏に鈍い音が鳴り響いた、急に身体に力が入らなくなった俺をいいことに男子達は俺をリンチしていた。


男子「なんだコイツくそ弱えじゃん」


男子「なんでこんな奴に満田はやられたんだ??」


男子「知らん」


星宮さん「っ、、、、、、」


そこにはリンチされている俺を目にした星宮さんの姿が見えた。


男子「あん??どなた?」


男子「悪いけど俺ら取り込み中だから」


スミヤ「ほ、星宮、さんこっち来ちゃだめ、、だ、、、」


男子「なに??知り合い?悪いけど俺らコイツに教育してやんないといけないから」


男子「星宮さんじゃん、なに?コイツになんか用あったん?」


男子「あぁ、かわいいって話題になってた子か、なに?もしかして古戒の女なん?」


男子「はぁ?もったいな、じゃあこんな奴なんかより俺が付き合ってやるよw」


スミヤ「うっ、、、」


その時、星宮さんは俺を拘束している男子達をキッと睨みつけズカズカと近寄ってきた。


男子「お、おいおいなんだよ、、」


その瞬間星宮さんは、止めようとしてきた男子に殴りかかった、殴られた男子は軽々と吹っ飛ばされた。


男子「な、、なんだこの女お、お前らやっちまえ !」


その声とともに男子達が星宮さんに襲いかかった、だが星宮さんはその男子達を次々とぶちのめしていった、その力は俺の身体能力を優に上回っているのが分かる。


男子達「な、なんなんだよコイツ」


男子「おい!ずらかるぞ!くそっこの化け物女め」


そういうと男子達は俺がダウンさせた満田を担いで逃げて行った。


星宮さん「ふぅ、、」


ため息をついた星宮さんは自分の制服についた砂をサッサッと手ではらいこちらに視線を向けた。


スミヤ「っ、、、」


星宮さん「、、、、」


一瞬俺たちは見つめ合った。


星宮さん「私、、、、化け物みたいだよね」


スミヤ「、、そ、、そんなことない!!」


俺は思わず叫んでいた、


星宮さん「えっ、、、」


星宮さん「だって、、、私、普通じゃないじゃん、、、」


その表情は戸惑っていた、おそらく俺に怖がられると思ったのだろう。


スミヤ「確かにそうかもしれないけど、でも俺、星宮さんのおかげでこうやって助かったんだ!」


星宮さん「えっ、、、//」


スミヤ「俺さ、こうやって話す前から星宮さんのあの運動神経に憧れてたんだ!俺男子なのにさ女子より体力なくってさ毎回補修ばっか受けてて」


スミヤ「だから化け物だなんて思わないよ、それに今となってはお互い同じようなもんだし!むしろ仲間同士だ!」


星宮さん「っ、、、、//」


俺は思わずありのままの気持ちを熱演してしまっていた。


星宮さん「、、、///」


スミヤ「あ、、、ごっごめん、夢中になってた」


星宮さん「ふふっ、、、//」


そこには星宮さんの笑顔があった。


星宮さん「もう、、、バカなんじゃないの?//」


スミヤ「へへ、、」


星宮さんの笑顔、、初めて見れた気がするその呆れ混じりの笑顔は俺の心を鷲掴みにしていた。一気に気持ちが安堵した途端体が痛み始めた。


スミヤ「いっ、、つ」


星宮さん「だ、、大丈夫??」


スミヤ「そうだ、、おれリンチされてたんだった、、いってぇ、、」


星宮さん「動けそう?」


スミヤ「ダメみたい、、そういえばいきなり体が言うこと聞かなくなって、、それでボコられてたんだ、、、」


そう言うと星宮さんは俺の身体を触ってきた。


星宮さん「これはエネルギー切れだね、、」


スミヤ「え??エネルギー切れ?」


星宮さん「うん、、君の体は定期的に生命エネルギーを供給してあげないと動かなくなっちゃうの、今日はただでさえ体育の時にかなりエネルギーを使ってたのに無理するから、、」


スミヤ「ご、ごめん、、あまりにも体が楽に動かせるからちょっと調子乗ってかも、、」


星宮さん「しょうがないよ、、さっきの喧嘩をふっかけたのは君じゃないし、」


スミヤ「どうやって帰ろう、、体がうんともすんとも言わない」


星宮さん「私が君を運ぶよ」


スミヤ「えっ、、、どうやって??」


そう言うと星宮さんは俺のそばに来て俺を軽々と持ち上げた。星宮さんの至近距離に来たからか星宮さんのいい香りがふわっと香った。


スミヤ「うぇっ!?すごっ!、、、、、、って言うかこれお姫様抱っこだよね!?」


星宮さん「このまま一旦私の家まで運んでエネルギー供給してあげるから、」


スミヤ(な、なんて恥ずかしい絵面なんだ、、、、)


星宮さん「じゃあ、行くよ」


スミヤ「う、うん、、、」


素直にどっと疲れた、体も動かないし、、もうこのまま星宮さんに運ばれて帰ろう。


俺の返事を聞くと星宮さんは俺を抱えたまま学校の塀をジャンプして乗り越えた。高さにしても3mはある。さらにそのままなんと住宅街の屋根の上へ乗り移り、ジャンプして移動して行った。


スミヤ「ちょっちょっ!こわいこわい!!無理無理無理ぃぃ!」


星宮さん「ふふっ、、//」


絶叫している俺を見て星宮さんは笑っていた。


星宮さん「家までは降ろしませーん笑」


スミヤ「えぇ、、、、」


星宮さんはどこか楽しそうだった、だが俺はそれどころじゃなかった、子供向けのジェットコースターですら発狂してしまうのにこれはやばい、星宮さん家に着く前に気絶してしまわないか心配だ。


、、、、、、、、、星宮さんの家にて、、、、、、、、、


星宮さん「ほらっ着いたよ?しっかりして??、、」


スミヤ「や、、やっと、、着いたか、、、」


俺は星宮さんに抱えられながら気絶しかけていた、星宮さんの家の前で星宮さんに肩車してもらいながら家に入った。


星宮さん「ただいまー」


エマ「あっ、おかえりー、、ってスミヤ君!?」


確か星宮さんといっしょに宇宙船に乗ってた子だよな、、確かエマって言ってたな、、やはり触覚は生えてない。


エマ「ど、、どうしたの!?スミヤ君ボロボロじゃん、、顔色もすごく悪いし」


星宮さん「色々あったんだよね〜」


スミヤ「うん、、(顔色が悪いのは星宮さんのジャンプのせいなんだけどね、、、)」


エマ「そ、そうなんだ、、とりあえず入んなよ」


スミヤ「お、お邪魔しまーす」


、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、


エマには星宮さんが事情を説明してくれた、、


エマ「そうだったんだ〜、スミヤ君も災難だったね〜」


スミヤ「は、はい」


エマ「君の今の身体は生命エネルギーを結構頻繁に供給してあげないとすぐ動かなくなっちゃうんだ」


スミヤ「そ、そうだったんですか、、」


エマ「エネルギー供給は最低でも一日に一回は必要かな?、、とりあえず今日の分はえりなに供給してもらいなね〜」


スミヤ「はっ、はい、、」


エマ「じゃあごゆっくり〜」


スミヤ「え??」


エマはそう言うと自室に入って行ってしまった。


星宮さん「じゃあ、私の部屋行こっか」


俺は相変わららず身体が動かないので星宮さん肩車されながら部屋に入って行くと星宮さんの部屋に着いた、昨日俺が目覚めた部屋だ、、


スミヤ「そ、そういえばエネルギー供給って具体的になにをするかは聞いてなかったなかったけど、なにすればいいの??」


そう言うと星宮さんは俺を星宮さんのであろうベットに仰向けに寝かせてくれた。


スミヤ「、、、、ん?」


星宮さん「じゃあ服脱がすからね」


スミヤ「え!?えっ!?」


俺の声をよそに星宮さんは俺に馬乗りになりワイシャツのボタンを外していった、


スミヤ「えっ!?エネルギー供給ってそう言うことなの!?」


星宮さん「ちょっと、暴れないでよ服が脱がせにくい、」


スミヤ「えっ、ちょっ、、うわっ、、」


俺はあっという間に上半身を裸にされてしまった。


スミヤ「ちょっ、ちょっ、ちょっと待って!俺まだそういうの心の準備できてないから!!」


星宮さん「そういう事って??」


そう言うと今度は星宮さんが自分のワイシャツを脱ぎ始めた、、


スミヤ「な、なんで脱ぐの?!!」


星宮さんは上半身がブラジャーだけの状態になると、おれの上半身を起こしてくれた、


スミヤ「ほ、星宮さん??」


星宮さん「たしかこうだったかな、、、」


そう言うと星宮さんは俺の背後に周り強く抱きついてきた。


スミヤ「うっ、、//」


星宮さん「ちょっと、変な声出さないでよ、私だって恥ずかしいんだから」


星宮さん「確かにこの辺だったはず、、」


そうすると星宮さんの頭から触覚が2本がニョキッと生えてきた、昨日見た姿だ。


スミヤ「あ、触覚、、」


星宮さん「この触手がないとエネルギーを分け与えられないの、」


星宮さん「君に埋め込んだ臓器へエネルギーを送るためにはこうやって素肌を君の背中らへんにこうやって押し付けてあげないといけないの」


スミヤ「えっ、あ、なんだそうだったんだ、、」


星宮さん「君は一体何を想像してたの??」


スミヤ「うっ、、、、//」


星宮さん「君の裸だったら昨日君に臓器を移植してる時にさんざん見たしね笑」


スミヤ「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」


星宮さん「ふふっ、、、/」


身体の底からエネルギーのような物が湧いてくる。これが星宮さんの生命エネルギー、、なんだかとても温かく感じた。


スミヤ「そういえばさ、、」


星宮さん「ん?」


スミヤ「俺が校舎でボコられてた時なんでなんなに怒ってたの?」


星宮さん「あぁ、、」


星宮さん「人の大事な実験体に手を出されたのが許せなかったから、、、、、、かな?」


スミヤ「お、おれは実験体なのか、、、」


星宮さん「うん、大事な実験体だよ」


スミヤ「、、、」


スミヤ「そう言えば星宮さんの家にも親はいないんだね、、」


星宮さん「うん、いないよ、、私の保護者はエマだしね」


スミヤ「え、、あんなに幼い見た目してるのに??」


星宮さん「ああ見えて今年で257歳だよ?笑」


スミヤ「えぇ!!全然見えない」


星宮さん「宇宙人は長生きだからね」


スミヤ「え、、じゃあ星宮さんも、、、、」


星宮さん「なんか言いました??」


スミヤ「な、なんも言ってないです、、」


それからしばらくそんな時間が続いた、、


星宮さん「はい終わり、どう?身体動くようになった??」


スミヤ「おおっ!動く動く!」


星宮さん「あれ?君もっとボロボロじゃなかった??」


スミヤ「あれ??傷が治ってる、、、」


星宮さん「私たちの埋め込んだ臓器によっぽど適応したんだね」


スミヤ「いや、星宮さんが分けてくれたエネルギーのおかげだよ!ありがと!」


星宮さん「っ、、、、」


スミヤ「、、、ん?」


星宮さん「えり、、な、、///」


スミヤ「えっ?、、」


星宮さん「私の事、えりなって呼んで欲しい、、///」


スミヤ「、、、」


星宮さん「、、、、////」


スミヤ「、、っふふ」


星宮さん「ちょ、、ちょっと!笑わないでよ!!」


スミヤ「いやっ笑、やっと星宮さんの人間っぽいところが見れた気がしてさ笑」


星宮さん「一応私、宇宙人なんだけど?!」


スミヤ「わかった、わかった笑改めてよろしく!えりな 」


えりな「う、、うん、、よろしく//」


スミヤ「そのかわり!俺のことはスミヤと呼ぶように」


えりな「えっ、/」


スミヤ「ほらっ!呼んでみて!」


えりな「スミ、、ヤ?」


スミヤ「そうそう、、」


えりな「なんかすごく恥ずかしい、、/」


スミヤ「ぷっ、はははは」


えりな「ちょっと!結構恥ずかしかったんだけど?//」


なんだか、俺はえりなと改めて触れ合えたような気がした。


えりな「、、、、」


スミヤ「、、、、、?」


えりな「私ね、、3年前くらいにこの地球に来たの、、私もまだこの星でいう中学生くらいだったんだけど、、初めて自分とそっくりの年ぐらい人たちと会ったの、、」


えりなは自分のちょっとした過去を話し始めてくれた。


、、、、、、、、、、、、3年前、、、、、、、、、、、、


エマ「ここが地球だよ!」


えりな「すごい!!私とそっくりの生き物がいっぱいいる!」


エマ「すごいでしょ!この星ならえりなのお友達がたくさんできるよ?」


えりな「友達??って?」


エマ「うーん、一緒にいて楽しい人とか、かな?」


えりな「そっか楽しみ!」


私はその地域の学校に生徒として入学した、その時は本当に楽しかった。でも、事件が起きた、、


タチの悪い生徒達「おらっ、おらっ、、、おいなんとか言えよこのクソ女」


女の子「や、、やめてよぉ、、」


えりな「ねぇちょっと!○○ちゃんイジメないでよ!!」


タチの悪い生徒達「はぁ?お前に関係ねぇじゃん、うせろ!」


私はその時、友達をイジメていた男子数人をぶちのめしてしまった、、


タチの悪い生徒達「な、なんだコイツ、、バケモノかよ!」


タチの悪い生徒達「に、逃げろ!」


えりな「○○ちゃん!大丈夫あいつらは追い払ったから大丈夫だよ!」


○○ちゃん「、、ひぃ、、えりなちゃんこわい、、」


えりな「えっ、、」


○○ちゃん「こっ、、こっちこないでよ!、、」


私はその後その女の子に私はバケモノって噂を広められてしまった、、、私は純粋にその子を助けたかっただけなのに。


私はその頃から人と、、人間と関わるのが怖くなった、、。


、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、


えりな「校舎裏の時だって、、私の事、絶対怖がられると思ってた、、だから、スミヤにそんな事ないって言ってもらえてすごく嬉しかった、、、」


スミヤ「そうだったんだ、、、」


スミヤ「でもじゃあ、なんでこんな星にまだずっととどまってるの??」


えりな「エマがね、この星で見つけ出さないといけない人がいるって言ってたんだ、、」


スミヤ「エマが、?」


えりな「うん、、しかも私たちが通ってるあの高校に手がかりがあるって、、」


スミヤ「そ、それで高校生をやってるの??」


えりな「う、うん、、、」


スミヤ「そっか、、そういう事だったんだ」


えりなが高校生として潜り込んでいたのにはちゃんと理由があったのか、、それを聞いた俺はえりなの手助けをしたいと純粋に思った。


スミヤ「それじゃあ、一緒に探そう!」


えりな「えっ、、」


スミヤ「えりなが探してるって人俺も探すよ!」


えりな「い、、いいの??」


スミヤ「当たり前じゃん!こう見えて俺、部活もバイトやってないんだぜ?」


えりな「こう見えてって、、結構暇人に見えるんだけど??」


スミヤ「えぇ、、」


えりな「、、、、/」


えりな「ふふっ、、ありがとう、スミヤ」


スミヤ「へへっ、」


スミヤ「、、、」


スミヤ「あ、、服着るの忘れてた、、」


えりな「あっ、、」


自分達が半裸で話していた事に気づき急に恥ずかしくなってきた、俺達はそそくさと服を着た。


、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、


スミヤ「とっ、、ところで、その探してる人ってどんな人なの??」


えりな「エマの話しによるとね、昔は遠い銀河の天才女性科学者として名を広めてたらしんだけど、何らかの触てはいけない研究に手を出して、追放されたらしいんだよね」


スミヤ「えぇ、、そんなやばそうな人、、本当にうちの学校にいるのかな、、、」


えりな「私もね、異星の生命エネルギーを持った人がいないか探してるんだけど、うまくカモフラージュしてるのか、なかなか見つけ出さないんだよね、、」


スミヤ「まぁ、頑張って探すしかないよな、、」


、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、


学校の理解準備室にて、、


赤城先生「、、、、スミヤの体内から採取したこの細胞、、これはあの人が作ったモノとしか考えられない、、」


赤城先生「スミヤ君、、、しばらく君を監視させて貰うよ、、、」


警備員「おやっ!?赤城先生、、まだ残っていらしたのですか?」


赤城先生「えっ、あっあっ、、すみません!そろそろ帰ります!」


警備員「もう夜も遅いので気をつけて下さいね〜」


赤城先生「は、はーい、、」

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

part1完

part2へ続く


初めて作った小説なので誤字脱字があるかもしれないし内容も自信がないですが何か質問等があったら下のツイッターでお願いします、、


https://twitter.com/ZAKOpenGround


ザコペン男子高校生@ZAKOpenGround




























































































































続きを早めに作ります!次のpartでもしかしたら主人公、闇落ちするかもです、

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