全ての始まりは過去の自分
人生で初めての作品になります。
ぜひ読んでください。
作品の見どころ
この作品は、超現実主義である主人公 佐々木 理数が、超非現実である異世界で様々な人々と接して成長していきます。この成長具合。最後には帰って来れるのか。あとは、人によっては魔法使いや騎士が滅んだ異世界ではモンスターと戦う術がない。
理数は、どのようにこんな異世界で暮らしていくのか。ということも気になります。
ぜひ、楽しみして読んでいただけたらありがたいです。
この世界に来て何日が過ぎたのだろう。
俺のことを心配してくれている人はひとりでもいるだろうか。これて、心配してくれる人などいるわけないな。
今まで友人という友人は誰もいないし、両親は小学生の時に、俺ひとりを残して交通事故で死んでしまった。
まず、俺のことを心配してくれる人がいるかどうかは些細な問題だ。
心配してくれても、捜してくれても、行方不明届けを出してくれてもきっと、俺のことを見つけてくれる人はいないだろう。
なぜなら、俺がいる場所は日本でなければ、外国でもない。
そう、俺の目の前では日本特有の昔ばなしに出てきそうな妖怪の類やまんがに出てきそうなモンスターの類に村が襲われている。
日本......いや、あんな非現実的な生き物に村が襲われているのだから、少なくとも、ここは異世界だ。
村の方に目を向ける。
村人達は、どこから持ってきたのか、武器になりそうな鍬や鋸などで対抗している。
だが、村人達が負けるのは時間の問題だ。
人はモンスターに勝てないのだ。
どんなに最強の装備でも勝つのは難しいだろう。
少なくとも、あいつらが現れてからは。
だから、早く逃げるべきなのだ。
「まあ、逃げるにしても、もう手遅れか。.......しょうがないから逃げる時間だけなら稼いでやるか。」
とつぶやきながらモンスターの群れに向かっていった。
俺の名前は、佐々木 理数。
容姿は普通で、特別優れていることはない25歳だ。とある研究所で働く科学者のひとりだ。
最近、徹夜が何日も続いていた。
やっと、完成するのだ..........タイムマシンが。
そのため、今日は微調整して試験起動して、明日の研究発表会に備えるつもりだ。
研究発表会は、毎月一回行われている。
この研究所は、設立されたばかりで最新の設備が揃っていて大きな施設だ。
そうなると、さすがに、300人いる科学者・研究員の研究内容など把握できないことことがでてくる。
それを把握し合うために定期的に研究成果、進捗状況などを発表するために行われている。
そこで、急にタイムマシンが完成した。など言えば普通に驚くだろう。
研究所に勤める人全員が驚く姿が目に浮かび笑いが止まらない。
昔からそうだった。
いつも周りからは一目置かれていた。
小学一年では、周りが足し算・引き算を勉強している時には、隣で数検1級の学習をしていた。そして中学ではミレニアム懸賞問題を証明していた。
高校に入学した時には不可能なことはなかった。
なんでもできた。
両親が事故で死んでから、施設に預けられ、高校に入学した時には一人暮らしすることになっていたが何も困らなかった。
その後も、大学生活を難なく終えると、この研究所で働かないか。とスカウトされて働くことにした。
研究所の周りには、北に1キロメートル行ったところに国立の大きな公園があるだけだ。
研究所としてはとても優れた環境下にあった。
設備も、研究員もとても優れていた。
おかげで何不自由なく今まで研究することができた。でも、この研究所に来ても今までと同じく友人は出来なかった。
誰に話しかけても避けられていた。
しょうがないか。
ふと時間が20時をまわっていた。
もうこんな時間か、この時間だと今、この研究所にいるのは警備員と俺だけか。
いつもその警備員は21時には帰ってしまう。
よし、急ぐか。
調整はほとんど終わらせてあったので、時間はかからない。だから、あとは実際に動かすしかないのだ。これで動けば.......と思い電源を入れた。
その瞬間、辺一面が凄まじい光で見えなかった。
「おかしい..........なにか間違えたか。」
光がさらに強くなり、目を閉じてしまった。
意識が薄れていった。
タイムマシンから発生する原因不明な光と徹夜続きと言うことが原因だろう。
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この作品を読んでいただけたこと、とても感謝してます。