1話 ハイウェイ80偵察
20xx年、第2次イラク戦争が勃発し、アメリカを中心とした多国籍軍がイラクに侵攻した。日本もアメリカの要請を受けて後方支援と人道支援のために自衛隊をイラクへ派遣した。
ーイラク ハイウェイ80付近ー
周りが砂漠のところで太陽が一番高いところまで上っている時間帯に清水祐樹二等陸尉は、自衛隊の高機動車の助手席から双眼鏡でハイウェイ80を覗いている。清水の隣りの運転席には吉田誠陸曹長が座って同じく双眼鏡でハイウェイ80を覗いている。
「隊長、なかなかアメリカ軍来ませんね。」
「そうですね、おい柴崎アメリカ軍から何か連絡とかはないのか?」
清水は後部座席にいる柴崎旬二等陸曹に聞く。
「今のところありません。清水二尉」
「そうか、アメリカ軍はこんないい天気の日に10分の遅刻だぞ。」
清水は自分の左手の腕時計を見ながら言う。
清水たちはここでなにをしているかというと、クウェートからハイウェイ80を使ってイラクに侵攻してくるアメリカ軍がイラク軍または武装勢力に襲撃されないように監視、偵察を行なっているところなのである、そのため、上空には陸自のOH-1偵察ヘリが旋回している。
「隊長、もし武装勢力が出てきたらどうするんですか?」
「それなら、本部に応援要請すればアメリカ海軍の空母から戦闘機やら戦闘ヘリがかたっぱしやってくるそうです。」
「そうですか・・・それはすごいですね。」
「侵攻するのはアメリカ軍の主力の陸上部隊ですからね。アメリカ軍としては失いたくない部隊らしいです。」
すると後ろにいる柴崎が無線機の受話器を持ちながら
「清水二尉、上空のOH-1から連絡です。」
「お、やっとアメリカ軍が来たかな。」
清水はそう言いながら柴崎から無線機の受話器を受け取る。
「こちら偵察班、OH-1どうぞ」
『よう清水、アメリカ軍はあと5分ぐらいでそっちを通過するよ』
「まさか古川か・・・」
『そうだよ演習以来だな。』
すると清水の隣りにいる吉田曹長が清水の肩を叩いて指をさす。
「隊長!!12時の方向武装した民兵らしきのが!!」
「なに!?」
清水はすぐに双眼鏡を覗く、覗いた先には民兵らしきのがロケットランチャーらしきなのを上に向けて発射する。
「やばい!!あれは対空ミサイル!!古川!!よけろ!!!」
この時発射されたのはソ連のストラス対空ミサイルでミサイルはOH-1にまっすぐ飛んでいくそして上空で光が光ったOH-1は撃墜されたそれをみていた清水は
「柴崎!!本部に応援要請!!吉田曹長!!周りを警戒してください!!」
すると吉田曹長が見たのは武装勢力が10人ぐらいで1人がRPG-7を発射したところだった。
「9時の方向武装勢力!!隊長RPG-------!!!!!!!!」
「清水二尉、応援あと三分で到着します!!!!」
「よーし!!!全員下車!!!!!!!!」
しかしRPG-7は高機動車に命中し、清水以下三名と偵察ヘリのパイロット古川一樹三等陸尉と後藤太郎三等陸尉が死亡したはずだったが・・・・・・・・
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