表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

『壁の中の魚』あらすじ

 以下の文章は「なろうコン大賞」用に用意されたあらすじです。

 作品の結末にまで言及していますので、未読の方はご注意ください。

 小夜子の家の台所には不思議があった。その壁には時折、魚の影が映るのだ。魚は水を泳ぐように壁の中を横行し、壁面に波紋を起こしていく。

 最初は恐れたものの、やがて小夜子は魚を、波風ひとつない自身の日常の一風景として受け止めるようになり、生ゴミを餌として投げ与えもするようになった。

 しかし日々を波風ひとつないものと考えていたのは、当の小夜子だけだった。

 小夜子の不倫を知り、証拠を掴んだ夫は、ある日彼女に離婚を突きつけ家を出る。

 追い詰められた小夜子は発作的な暴力で未夜を殺めてしまい、そして死体の傍らで、壁の中の魚の事を思い出す。

 これは生ゴミで、それならば餌になる。証拠は全て壁向こうに投げ捨てて片付けてしまえばいい。魚に食べさせてしまえばいい。

 そのように未夜の遺体を処理し、魚を味方と信じた小夜子は、夫もまた同じように片付けようと企みを巡らす。

 けれど魚が次に餌食としたのは、不用意に壁面に近づいた小夜子自身だった。

 彼女の死の後も、巡らした謀は滞りなく動く。小夜子の夫は自宅に戻り、そして彼の背後の壁に浮かび上がるのは、人の味を覚えた魚の影だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ