表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/7

其の壱 今回の事の始まり

まあ、二部構成です。

まずは、二人が出会ったきっかけ。次が、物語の序盤中の序盤です。

更新が大変遅れてスミマセンでした。

 まず予告通り、どうして私と汐理がタッグを組んだ理由を説明しよう。

 最初はお互い知らなかったのだが、偏差値が結構高い方の高校に入学して、入学早々にディベートがあった。ディベートは言ってナンボの世界。私は、酷い吃音を持っているので、大変なのは具体的に言わなくても分かると思う。

 その時、私と同様に障害故に大変な人、それが汐理だった。私の中学校の同級生の一人が私の「話している事をほぼ同時に且つ綺麗に書く」能力が有れば、聾者である桜川をカバー出来るのではと言った為、彼女と一緒のチームになったのが事の始まりだろう。

 それ以来、何かと一緒になる(裏で一緒になるようにやっているらしいが)事が多く、席替えでは、毎回隣に居た。

 まあ、汐理のお陰で色々な経験をさせてもらった。だから、私は彼女に全く頭が上がらない。また彼女も私に全く頭が上がらないそうだが…。

 まあ、一人だと半人前レベルだが、二人いれば三人前レベルになった。

 彼女は私より賢いのだが、不定期な波があるので、安定している私よりテストの点が低いこともあり、割合で言うと四対六で彼女が勝っていた。

 運動面では私の方が出来るが、彼女が男性ならきっと私より出来たレベルだ。

 あと、彼女は……いや、容姿についてはあまり触れない事にする。まあ、「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」とだけ言っておこう。

 説明は終了だ。これ以降は本文です。



 高一の三学期の試験休みの最初の日に起きたら、桜川が居たのに驚いた。

 そして、私も汐理もお馴染みの制服姿だった。お互い寝巻だった筈なのにだ。

 「シチュエーション的にRPGの世界でしょ。」って桜川が言っていた理由は、前日(試験最終日だった)に私の友達が要らなと言っていたRPGを貰い汐理とプレイしたら、通常75時間はかからないと表クリアが出来ない物を私達は25時間で裏クリアした。そして、その次の日に別世界にいるのなら、フラグの法則(って有ったけ…)でRPGの世界なのだろう。と言う意味だ。


 そんな事を思い出していたら、汐理が

 「こんな格好でRPGの世界に飛ばされるとか信じられないよ。」と言っているが、

 確かに上がブレザーなのは私と同じだが、下がスカートなのは移動する時の弊害になる。

 「でも、道具が豊富だし、筆記用具と紙が有るから話す事も出来るから、別にいいか。」

 私は汐理に励まされているのは日常茶飯事といってもいいだろう。まあ、桜川の切り替えの速さも安定している。でも、ポジティブにならないと障害を抱え込みやすいですよね。

 汐理と一緒に初挑戦する事が多くなって、なにかと不安を抱える事が多くなった時、桜川はいつも私を励ましてくれた。そして私は、彼女のサポートをしっかりして、いつも良い結果を残していた。

 だから私は、

 「確かにそうですね。頑張りましょう。」

 と書いた。汐理は聾者なので、吃音持ちの私が無理に言わなくても良い。それは私にとって本当に都合の良い事でもある。一応、手話での会話(お互い上級者なので…)も出来るが、「汐理は言って、私は書く」話し方の方が圧倒的に速く話せた。


 「まあ、今は早朝だし日が暮れる前に村に着きましょう。白昼に(人間から見て)敵は自分から現れる事は少ないからね。」

 汐理の言う通りだ。今、RPGの世界ではかなり危険な密林の中にいるので、急いで安全な町や村に行く必要があるだろう。なので、私達は適当な方向に歩きだした。


 それから、100分近く歩いて、町の姿が見えてきた。

 「あと、30分くらい歩けば着くと思います。」と手話をし、休憩しようと思った。お互い、かなり歩いて相当疲れていたからだ。

 その時、妙な物音がした。


 そして、まさかと思って周りを見渡すと、嫌な予感が見事に的中していた。

因みにこの作品は、秋田と桜川が共有している日記帳に書かれている設定です。

吃音が出ないのは、その為です。

基本的に秋田の目線で書きますが、時々桜川の目線で書きます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ