ひとの恋路を邪魔する奴は・・・4
カラスが三匹、上空を旋回しながら飛んでいる、ずっと彼女たちは任務に忠実であった。
一行の動向を逐一漏らすまいと、主の報告するため。
一行が出発する寸前に、人外の岡っ引きが飛び込んできた。
彼らに、ある情報をもたらすため、人外の一団が、今から通る行程の途上で居座っていて、賊まがいの事をしていると、そこで、軍の要請を兼ねて行って欲しいと、王に要請を。
との事だった。
出ていこうとする、人外の岡っ引きをひっ捕まえて、
お前もこい、同じ人外なら、出会ったとき何かと役に立て、と。
岡っ引きは、
いやーと言いながら頭を掻き、嫁と子供がいるんで、勘弁してくださいよーとか頭を搔き、濁すように笑いながら何とか誤魔化そうとしていた。
バカヤロー、仕事だ仕事と言いながら文字通り引きずって出発した。
表に出ると町の往来が、いままで、番所であった出来事など素知らぬ風であった、実際個人が、どこで何をするなんて、他人はそれほど、多分びっくりするくらい関心なんて持ち合わせていないものだ。
学生服の彼以下現実世界から転移転生してきたものからすれば、現実世界で、自分達が居なくなり、どれだけのひとが関心を持っていてくれるか。
そう思うと、学生服は特にこの異世界でもいいかと思い始めた。
出発して暫くして、人の行き交いが徐々に少なくなり、町を離れつつある
はあ、と言って
白いセーラー服の彼女は古本屋に行かなきゃよかった、と。
そして十手持ちの役人の処にツカツカと近づき、
もういちど確認のため言っておきますけど、そもそも私たちは、何も知らずここ異世界に来たんですから、
と。
十手持ちは頭を掻きながら、
役目なんでね、
と。
辻に近付いてきた。
道標が立ってあり、左右に文字が、書いている、書いていない直進が都だ。
学生服は、白いセーラー服に、
仕方ない。全て、その領主のお嬢様とやらに、会ってからにしよう。
と。
上を見上げると、三匹の彼女たちが円を描いて飛んでいた。
そのはずが、いなくなっていた。
丁度辻に茶屋があったので、一休みすることになった。
あーだめ、疲れた。
白いセーラー服
あとどれくらいでしょう。
本を抱えたブレザー女子
さあ、どれくらいか、どれくらいです。
学生服が岡っ引きに
さてね。
岡っ引きは、無理やり連れてこられた者、そっけなく
あとこんな峠を二つと言ったところ
十手持ちの役人は言った。
その一つ先の峠で、その一行を遠眼鏡で凝視している半獣人がいた。
当然一行は知らない。
目を通していただいて、ありがとうございます。