ドラーニャは婚約破棄か解消を願う
※ぱっと考え付いたネタはこれで終わりです。何か思い付いたら追加します。
「ねえお兄様、『貴様との婚約を破棄する』とはどう言う意味でしょうか」
「ドラーニャ、詠唱破棄は知っているだろう」
「はい、呪文の一部または全てを省略破棄して詠唱時間の短縮を実現するものですわ」
「そう、つまりこの婚約破棄もまた、婚約を破棄し婚約期間を短縮したいほどに愛しているという表現だよ」
「いわゆる『結婚しよ』ですわね」
ドラーニャは本の中で、相手を思う余りに告白すら飛ばして自分の中で結婚を確定させた男がいた事を思い出した。
今回は婚約しているが、それほど焦れていると言う事だ。
「では『婚約の破棄ではなく解消でお願いしたい』とは」
「ふむ、逆の意味でなく同じ意味で使っているようだね」
「はい、詠唱を解消すると発動しなくなると思うのですが」
「ううむ……」
流石の兄にだって分からない事だって有る。
これは他の人に聞いた方が良いかも知れないと思っていた所で、兄はカッと目を見開いた。
「そうか! 解消をするのはあくまで詠唱であり詠唱の手間を解消させる、イコール無詠唱となる」
「なるほど、無詠唱であれば一部を破棄よりもずっと速いですわ」
「うむ、他人の言う『結婚まで秒読み何秒』と似た感じだろう」
ドラーニャも婚約をしたら破棄、解消されるほど愛されたいと願った。
留学先で婚約破棄の現場を見たドラーニャは、
(まぁ実際に見られるなんてラッキーですわ、そして何て熱烈なやり取り!)
とヒートアップして言い合っている二人に熱い視線を送っていた。




