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IF-アイデア・ファンディング-  作者: たこりゅう
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『 IF=Idea-Funding』

~この小説はフィクションです。~


if~もしこんなアイデアがあったら…。~


そんな願いを叶えてくれるかもしれないテレビ番組、それがアイデア・ファンディングです。


アイデア・ファンディングは年に3回、テレビの特番で行っております。


よく言われるクラウドファンディングとは何が違うのか?


基本的にはクラウドファンディングと同じ仕組みとなっておりますが、主に異なる点が3つあります。


1つ目はその実施方法にあります。


例えば、クラウドファンディングではネット上のみで行いますが、アイデア・ファンディングの場合、テレビとネットの両方をそれぞれ活用します。


ネットの方ではクラウドファンディングと同様に自分の知りたい情報を検索したり、自分の気に入ったアイデアや企業に投資をすることができます。


また、テレビの方ではネットで乗っている情報にプラスして、番組内でアイデア・ファンディングの出場者にプレゼンテーションや質疑応答をして頂くことでより詳細な情報を入手することができます。


普段クラウドファンディングを利用されない方やネット環境の整っていない方でも気軽に参加することができます。


このようにテレビとネットで並行して行うことで通常のクラウドファンディングよりも大きな宣伝効果を期待することができます。



2つ目は採点方式です。


審査員により、新規性、社会性(社会貢献度)、模倣可能性、収益性、安全性、実現性、などを総合的かつ客観的に判断し採点を行います。


点数をつけるメリットとして、まず投資をする側にあります。


経営にあまり詳しくない方や誰に投資すれば良いかわからない方などのために、プロの審査員の方々にそのアイデアを採点してもらい、点数制にすることで誰でも簡単に判断することができるようになります。


また経営側にもメリットがあります。審査員に点数をつけてもらうことで自分の経営やアイデアをどのように修正すればよいか、あるいはそのアイデアの強みは何か、といったことの一つの判断材料となるからです。



3つ目は情報開示です。募金等で実際によく聞かれるのが、募金した金額がその後どのように使われたかがわからない、といった内容です。


一度はご経験のあるかたもいらっしゃるのではないでしょうか?


駄目な例として挙げますと、例えば「たこ焼き屋をやりたい」と宣言したにも関わらず、お金が集まってから「やっぱり美容院をやります。」みたいな感じで当初より全然違う目的に変わる場合です。


そのようなことがないように投資された金額に関してはその後どのように使ったかを明記し、その際に出たレシートや領収書の開示を行うことを誓約してもらいます。


また宣言なしにアイデアと無関係な事を行うこともこれに該当します。アイデア以外の目的に使用することは原則禁止となりますのでご注意ください。



では具体的な「アイデア・ファンディング」の流れについてご紹介致します。


手順は大きく分けて3つ。



1つ目は予選の予約です。


予約方法は大きく分けて3つあり、ネットからメールでの予約、電話での予約、または直接当番組の事務所までお越しいただく、といった方法となります。基本的に予選に関しては年齢不問職業不問で行っておりますが、未成年の場合は労働基準法(56条および61条)の関係より深夜帯にプレゼンや質疑応答をテレビで行うことができないため代わりにネットで行います。


大手動画配信サイトより配信を行うことでテレビと同等の方が見ることができますが、テレビのような臨場感を味わうことができないため、その点につきましては大変申し訳ございませんがあらかじめご了承下さい。



2つ目が経営計画書の提示です。


弊社のホームページに掲載されている計画書をダウンロードして記入し当番組に提出してください。審査員が本番1時間前に拝見致します。


そこには1年目~3年目の収入目標やそのアイデアに対する理念や強み等を記入していただきます。



3つ目がプレゼンテーションと質疑応答です。


先ほどの経営計画書の根拠等に関しての質疑応答を行います。目安はプレゼンテーションがおよそ5分~10分、質疑応答が10分~20分となります。


以上がアイデア・ファンディングの流れとなります。またこの番組に予選はありますが基本的には優勝を競うものではありません。


確かに良いアイデアであればネットによる投資とは別にスポンサーより「優秀賞(100万円)」がもらえる場合もありますが、これは極めてまれなので採点後に大きな違いはありません。


ですが、一応点数の方が出ますので経営の参考にはなるのではないかと思います。


またこの番組で公表されたアイデアに関してですが、万が一真似をされた場合や採点に不服があった場合等であっても弊社では一切責任を負えませんので予めご了承ください。



問い合わせ


Q.新商品開発以外にもサービス系やIT関係等のアイデアでもよろしいですか?


A.はい。基本的にアイデアであればなんでも構いません。ただし、サービス系やIT関係であれば模倣可能性の面で点数が低くなる可能性もありますのでご注意ください。


Q.放送後に真似をされるのが心配です。どうすれば良いでしょうか?


A.通常は皆様、知的財産権(特許権や実用新案権等)を所有して番組に出場される方が多いですが、それが叶わない場合、弊社がお薦めする方法として特許であれば範囲をやや広めにした状態で出願し、1年以内に番組に出場されるとよろしいかと思います。

ただし万が一。他社でまねされた場合であっても弊社では一切責任を負えませんので予めご了承下さい。


Q.どうして範囲をやや広めに特許を出願しなければいけないのですか?


A.特許法第17条2の3号をご確認ください。出願時よりも上位概念化(抽象化)することは許されないとの記載があります。

つまり出願時よりも請求する範囲を広めることはできない、ということです。

逆に下位概念化(具体化)すること、つまり請求する範囲を狭めることは可能であるのでもし出願のみをされるのであれば請求範囲をできる限り広めに取ることをオススメしております。


Q.出場することで得られるメリットはお金以外に何がありますか?


A.1つは宣伝効果があります。経営初期であれば広告費等が諸々掛かりますが、そのお金をそのまま浮かせることができます。

また2つ目として自ら情報を公開することで顧客や取引先の企業様から大きな「信用」を得ることができます。

商売は基本信用が第一ですのでこちらを起業してすぐに得ることができるのは魅力的なのではないでしょうか。

勿論、長年経営されている企業様の信用と比べると圧倒的に劣りますが、少なくとも初期段階において経営のプロのお墨付きをいただけると考えていただければよろしいかと思います。


Q.出場することのデメリットはありますか?


A.デメリットとして一番考えられるのが、同業他社などに真似をされるリスクがあります。

先ほど申し上げたように昨今の情勢を見ますと知的財産権(以下「知財権」)の有無は非常に大きく、仮に知財権を所有していたとしてもその抜け穴を見つけ販売する企業もあります。

ですのであくまでも模倣されるリスクを十分に考慮したうえでの出場をオススメいたします。


Q.禁止事項を行った場合はどうなりますか?


A.基本的に当番組のブラックリスト入り、つまり永久追放となります。また場合によっては業務妨害罪に該当するかもしれませんのでご注意ください。

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