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裏の裏の話
ー秀夫sideー
「あのババアめ...時々俺を蔑んだ目で見てやがっなぁ。
クッソむかつくぜぇ...まぁいい。こんな楽しいイベント、終わらせてたまるか。もっともっと、世界を混沌に導いて、その混沌の中心に俺が立つ。ヒッヒッヒ...アァ、楽しみだなぁ。滾っちまうなぁ。」
明らかに普通の高校生ではない。この男は戦争というよりも、いわゆる殺し合いが大好きなのである。相手を蹂躙することに快感を覚え、蹂躙されることに快感を覚える。Sであり、Mである。どうしようもない変態で己の欲望に従順すぎる。それがこの男である。だが、その生き方に魅了されるものも少なからずいる。
これはそんな青年が己の欲望を叶えるため、世界中を引っ掻き回すように頑張る話である。