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病室 二

「東郷さんに一部始終報告したが、彼女の正体については何も。人間型の宇宙人はもちろん存在するが人間型且つ寄生型という例は今までになかったみたいだ」

「そうですか」


久世さんは何か腑に落ちないようだった。


「あと君の右腕についても報告した」

「僕の右腕?確かに変な腕だけどこれは生まれつきで、それに特に変わった事とかはないですよ?変な目で見られる事はありましたが・・・今まで普通に生活してこれたし」


僕は右の袖をまくって腕に窓から差し込む日の光を当ててみた。相変わらず右腕は硬く、真珠のように七色に輝いている。


「あぁ、だが東郷さんはあの宇宙人より君の右腕に興味を持っているみたい・・・」


バタンッ


「アルスちゃん大丈夫〜?」


エルザさんが腕いっぱいの花束を持って病室内に入ってきた。


「直ぐにお見舞いに行きたかったんだけど、今回の犯人の裏がつい最近取れてね。やっとアルスちゃんのお見舞いに来る事が出来たわ」

「エルザさんここは病室です。お静かに願います。あと彼は今さっき目覚めたばかりです」

「あらごめんなさい」


エルザさんは花束を用意してきた花瓶に飾り始めた。


「本当に心配してたの。かなりの重症だったみたいだし。カナトちゃんなんて自分のせいだって聞かなくて・・・」

「えっ?」

「エルザさん!!!」


不意打ちだったのか久世さんは顔を真っ赤にさせてエルザさんの口を塞ごうとした。


「はいはい落ち着いて」

「・・・花用の水を汲んできます」

「あら、気がきくのね」


居た堪れなくなったのか久世さんは颯爽と水を汲みに行った。


「恥ずかしがり屋なんだから。カナトちゃん本当にアルスちゃんの事心配していたのよ。ほぼ毎日お見舞いにも行っていたみたいだし」


学校とアーカイブの仕事で忙しいはずなのに・・・


「久世さんは無愛想で少し頑固なところがあるけどとても優しいですよね。まだ短い付き合いの僕ですがわかります」


エルザさんはそれを聞いて微笑んだ。エルザさんが持ってきた花が自然光に照らされてキラキラ輝いている。

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