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病室 一

ここは何処だ。


気が付くと僕は真っ白い壁の部屋にいた。大きな窓から差し込む光がより一層その白さを引き立てている。窓は少し空いており、カーテンが風で柔らかくなびいている。窓の手前にある棚には鮮やかな暖色の花がシンプルな花瓶に飾られていた。そして僕は・・・全身に包帯を巻かれた状態でベットに寝ているようだ。通りで体がピクリとも動かないはずだ。


ガチャ


誰かが部屋に入ってきたようだ。僕は誰が来たかを確認しようと辛うじて動く頭を傾けた。


「気が付いたのか?!」


久世さんが僕の顔を覗き込んだ。意識がまだぼんやりしている。普段あまり表情を変えない久世さんが心配そうに僕を見ている。何か言わないと。


「はい・・・頭以外はほとんど動きませんが・・・僕はどのぐらい寝ていたんですか?」

「あの戦闘から一週間と二日ほどだ」

「はははっ・・・思っていたより長いや」


そうだ僕は大男にボコボコにされた挙句、人質にされたんだった。そうしたらあの子が・・・


「あの久世さん・・・あの女の子はどうなったんですか?」

「・・・変わらず君の腹部にいる」

「えっ?」

久世さんがそっと布団をどけて、棚の上に置いてある鏡を手に取り、僕のお腹に向けた。鏡を覗き込むとそこには僕のお腹に張り付いている少女・ソノラがいた。


「・・・僕の意識が途切れた後、どんな感じでしたか?」


久世さんはまだあの時の状況が整理しきれていないのか少し説明し辛そうだったが、その時のことを僕に話してくれた。

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