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優しい音

「ぐぐg・・・」


このままだと大男はソノラに絞め殺されてしまうだろう。僕は・・・幾らこんな男でも誰かが死ぬところを見るなんてまっぴらごめんだ。


「待つんだ!」


僕は傷だらけの重い体をなんとかソノラの近くまで持って行き大声で叫んだ。


「僕を助けてくれたことには感謝してる。でも幾らなんでも殺そうとするのは良くないよ!!!」


するとソノラは急に大男への締め付けを強めた。大男の体は其の瞬間ぐにゃりと垂れ下がり息を引き取ったかのようだった。それを確認するとソノラはこちらに振り向いた。


「なっなんてことを・・・・!?」


ソノラは表情も変えず僕に言い放った。


「お前は何か勘違いしているな?お前を助けた事に対して感謝される筋合いはない。あまり認めたくはないが現在お前は私の宿主だ。だから助けた。ここで死んでもらっては困る」

「僕を見捨てたら君が困るってこと?」

「まぁ簡単に言えばな」

「それでもこんなことは許されないよ!!」


僕は叫んだ。確かにこいつは悪い奴かもしれない。けれど捕まえて警察に突き出せばいいだけのこと。


「何を早とちりしているのかは知らんが、こいつを死んでないぞ。」

「えっ?でもさっき君の触手でギュっと締め上げたらぐったりしたじゃないか?」


ソノラは大きくため息をついた。


「気絶させただけだ。殺すつもりなどないぞ。はぁ〜めんどくさいのぉ」

「でもこのまま絞め殺して・・・とか言っていたじゃないか?」

「ただの脅しだ」

「脅し?」

「あぁ、我との実力差も分からない小童に現実を教えてやったまでののこと」


ソノラは自信に満ち溢れていた。


「そっかぁ〜。よかった・・・」


安心したせいか、急に全身の力が抜けた。そして再び僕の体に強烈な激痛が走る。さらになんだか視界がぼやけ始めた。


「なんだ情けないのぉ今回の主人は。まぁしかし興味深いまさか・・・」


何か喋っているソノラの声が聞こえたが、意識が遠のき僕には彼女が何を言ったのかはっきりわからなかった。だけどソノラの声はどこか懐かしく、僕の朦朧とする頭の中で優しく響いていた。

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