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ピンチ

「クソッ、形勢逆転か」

「むぐぐ・・・」


僕のことは良いので逃げて下さい!!!そう言いたいけれど口が塞がれていて喋ることが出来ない。


「動くなよ〜。一歩でも動いたらこいつの首をへしり折るぜ」


久世さんたちは僕の身を案じてか一歩も動こうとはしなかった。僕のせいで久世さんたちまでピンチになってしまった。


「俺がボコボコにしてやりてぇところだが、生憎手が離せなくてな、リアム任せたぜ」

「うん。僕はボコボコはあまり好きじゃないからジワジワ甚振ってあげるよ」


そう言ってリアムという名の少年はポケットの中から小瓶のようなものを取り出した。


「僕が調合した薬、たっぷり味わってね。その前に今から君がどうなるのか教えてあげるよ」

「むぐぐぐ!!」


そう言って少年は鞄からガラス瓶を取り出した。その中には一匹のネズミが早くここから出してと言わんばかりに暴れまわっている。少年はその瓶の中に薬を一滴垂らした。するとネズミはさらに勢いを増して瓶の中で暴れまわった。血管という血管が浮き出て、体からは水蒸気が発生している。多分体内が焼けるように熱いのだろう。ネズミはかなり苦しんでいるのにも関わらず、一向に息絶えることがない。

「あぁ、この薬は内部から生物を甚振りながら殺す薬なんだ。試作品だからどこまで調節出来ているかまだわからないんだ。人間には未だ試してないからさ君、僕のモルモットになってね」


少年は笑顔のまま、僕に薬を近づけた。

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