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6.視線が辛い

あらすじ

甘いの美味しい!美味しい!

 現在の状態を説明しよう。


 なんだかわからないが、すごい注目を浴びている。


 …この格好が変な訳ではないよな…?


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 時は数時間前。母さんに電話した翌日だ。


 まだ寝巻きのまま部屋でぼーっとしていると、ピンポーンとインターホンがなった。来客といえば思い当たるのは愛菜くらいしかいないが、どう考えても違うだろう。


ーーピンポーン


 また鳴った。最近の人たちは堪え性がなくていかんね。まったく。


「はいはーい。いまでますよっと。」


 とんとんと跳ねるように玄関へ移動する。ガチャリと扉を開けると、お馴染みのネコの配達だった。


「おあっ…」


 なんか鳴いた。最近の猫はこんな鳴き方するのか。


「あっ…宅配でーす。ここにサインお願いします。」


 急に我に返ったように仕事を始める猫様。とりあえず言われるがままにサインする。


「あざしたー!」


 なんか満ち満ちた表情してんな。あの人。仕事はそんなに楽しいかね…。にしてもまあ、すごい量の荷物だなこりゃ。運ぶのが大変そうだよ…。


 そうして運び終わるのは30分後のこと。そして今の自分の服装を見て悶え苦しんだのは言うまでもない。


 ようやく運び込んだ荷物を確認すると、それらは全て母さんから送られてきたようだった。


「そういえば、昨日『明日』って言ってたな。中身はなんだこりゃ。」


 服…下着…靴…。衣服類がコンプリートされていた。まず気にしたのはお金だが、知らぬが仏だ。黙っていよう。


 さらにご丁寧に、コーディネートの仕方の説明書まで同封してあり、例としてのセットがまとめてあった。


 でも、でもな母さん。


 いきなりホットパンツは少し難易度高いんじゃないのかなあ………。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 そして時間は今に戻ってくる。上は黒地のシャツに下はデニムのホットパンツ。


 周りからの視線が剥き出しの太腿に突き刺さる!


 …気持ちはわかるよ!分かるんだけどね?あんまり見ないで!恥ずかしい!


 太ももだけじゃなく、全身を舐め回すような視線まで感じて、俺は少しすくみ上がりつつ愛菜の家へ向かっていた。


 女の子っていつもこんな感じなのかなぁ。あんまり不躾に人のことじろじろ見るもんじゃないよな。改めてそう感じることになった。


 愛菜の家は、閑静な住宅街の中にある。住宅街は割とローカルな場所が多いので、普通そこにいない人間がはいって行くと不思議な目で見られることもままある。とはいえ、愛の家には何度も行っているから、別に初めてくるわけじゃないんだよなぁ。と、周囲の目線を感じつつ愛菜の家を目指す。


 ちょうど住宅街の角にあり、比較的わかりやすい場所にそれは建っている。『清水』と書かれた表札までくると、流石に少し緊張してきた。


 …ていうかお腹痛くなってきた…帰ろうかな。とか、ダメな考えが浮かんできた。

 

 …ええい、ままよ!押してしまえ!


 勢いに任せてインターホンを押した。

 任せすぎて突き指したかもしれない。…痛い。


 中から「はーい」という声が聞こえて、女性が直接玄関まで出てきた。不用心だなとも思うが、ここらで不審者が出る方が珍しいから、こんなモンなのかとも思う。


 この人は、清水 広香(ひろか)


 愛菜の母親だ。愛菜は一人っ子で兄弟はいないので、出てくるのは決まって広香である。


「あら?あなたは?」


「あ、ご無沙汰しています。広香さん。」


「ええっと、どこかであったかしら?」


 訝しげな顔をしてこちらを覗き込んでくる広香。しまった。いつものように挨拶してしまった。この姿でそんなこと言われたら不思議がるのが普通だろう。


「あ、えと、ごめんなさい。挨拶の仕方間違えちゃいました…えへへ…。」


「ふふ、なんだか可愛い子ね。愛ちゃんのお友達かしら?」


 セーーーフッ。


 なんとか乗り切った。


「まあ、その、はい。そんな感じです。」


「わかったわ。是非上がって。愛ちゃんもすぐ呼ぶわね。」


 ニッコリと笑って催促してくる広香さん。なんだか騙しているようで少し気が引けるな…。


「愛ちゃーん!お友達が遊びにきたわよー!」


 二階の愛菜の部屋に向かって大声を張り上げる。


「ええー?今日誰か来るなんて言ってたっけなぁ。今行くー。」


 二階から小さく愛菜の声が聞こえる。しばらくするとドアの開く音とともに階段を降りる音が聞こえてきた。


「はいはーい。どちらさ、ん…って…え?」


 いつぞやに見た真ん丸の目。本当に真ん丸だな。お前の特技はそれなのか?


 一年間一緒にいたのに知らなかったよ…。

会ったこともない人が自分の名前を知っていることに違和感を覚えない広香さんは天然さんなんですね。

それとは違うんですが、ホットパンツっていいですよね。

好きなんですよ、ふともも


感想ありがとうございました。

嬉しいものですね。

段落の操作はよくわからなかったので四苦八苦してやってみましたがいかかだったでしょうか?

その他なにかあったら助言をいただけたらなと思います✧◝(*´꒳`*)◜✧˖


よろしければ感想お願いします( ˙꒳˙ )

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