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50.

「…は?」


 錦織はまるで意味が分からないというように、怪訝な表情をしている。


「先程…遠回しではありますが、目立つ事は極力控えたいと申しましたが」


 俺は彼女に向き直って、


「馬鹿言え。ただでさえ、俺達は特別候補生で目立つんだ。今回の一件でより極まったと言っていい。だから、"逆に目立ちにいく"んだよ。部活動という肩書を持って」


 腕組みしながら俺は自信満々に言った。いいぞ。いつもの調子、空気感が戻ってきた。


 錦織は顳顬に手をやると、ため息一つしながら言う。


「毎回、どこからその過剰なまでの自信が満ち溢れるんだか…」


 その声音は呆れ気味だ。


「俺は自分が好きだからな」


 豪語して言うと錦織はその透き通った目を細めて、冷淡な目つきをした。


 全然怖くねー。


 普段起きてる音もなくフードに物を入れられる現象の方がよっぽど怖い。あと、首とられそうだし。彼女アサシンだし。


「貴方のそれは大言壮語にしか聞こえませんが…まあ、いいです。仮に部活動を立ち上げるとしても方針は?それに加えて学校の規定により、部員数は最低三人以上ですよ?今の私達に近づく人が居るとでも?」


 俺は視線をうわに向けて、スボンのポケットにそれぞれ手を突っ込んだ。


「実は一人、俺的に目星をつけている奴がいる。これが今回の件とは別にして、厄介そうではあるんだが」

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