表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/50

19話

 俺の合図で周りにいたボディガードのような人たちが一斉に四人に飛び掛かる。

 ……あれ、四人?


「や、やめろ!俺は違う!」


 半野君!?


「往生際が悪いぞ!お前ほど人相が悪い奴は見たことがない。あいつらのリーダーだろ!」

「だから違うって!」



 確かに俺は人相の悪い連中で一括りにしていた気がする。

 うん、ごめんな。


「先輩!」

「誰ですかあなた?」

「ふざけんなああああ!」


 流石に数人に押さえつけられるとなすすべもないようで、連れていかれてしまった。


「え、先輩あれいいんですか?」

「ああ、戦争に犠牲は付き物だ」

「これ戦争なんだ……」


 そして残ったのは野薔薇優と半野を除いた俺の班そして、実況の姉さんだけだった。


「いやー、おかげで助かりましたよ」

「いえいえそんなことないですよー」

「本当にそんなことないですよね」


 前花がボソッと何か言ったが、俺は無視する。さっき泣かしてからなんか気まずい。


「ということであなた達にはボーナスポイントをあげたいと思います!」

「え、マジで?よっしゃあ!」

「はい、あなた達の班番号教えてもらってもいいですか?」

「三十九番です」

「三十九番ねー」


 いやー、思わぬところで得点がもらえたな。その点数次第では優勝も夢じゃないぞ。


「ん?三十九?」

「どうかしました?」


 俺たちの番号に違和感を感じたのか聞き返してくる。そしてその時だった。


「いたあああああああ!!!!」

「ん?」

「あ」


 声のした方を見てみると、そこには反省室で涙目になっていたらしいお姉さんだった。


「その人たち捕まえて!反省室の扉壊した主犯格!」

「や、やっぱり」

「え、俺たちも主犯だって認定されてるの?」

「そうみたいだね」


 しまった。ここにももう連絡が来ていたのか。

 かくなる上は。


「お前ら全員動くな!」

「っっ!!」

「動いたら野薔薇優ちゃんがどうなるか分かったもんじゃないぜ?」



 当初の予定通り人質作戦を遂行するまでだ!


「本当に最低だこの人」


 そんなことを言いながらもちゃっかりこちらの陣営へ位置とる菊川。それ以外の面々ももう何も言わずとも俺の思うように動き始めてくれる。


「そこをどいてください。野薔薇優ちゃんがどうなってもいいんですか?」


 何で天堂はこんなにも悪役が板についてるんだ。しかし、それは今の状況だと都合がいい。

 開いた道をまっすぐ進んでいると、ササキが突然野薔薇優ちゃんの腹を殴る。


「ってちょいい!お前何してんの!?この娘アイドルだぞ!」

「今隙を見てこっちに飛び掛かってきそうな人がいたから牽制」

「お、おうファインプレーだ……」


 いやでも、もうちょいやり方あるだろ!幸いにも気づいたのは俺とその人だけだったのだろうけど。


 ササキの指示に従い入り組んだ道を進んでいくと、着いたのは見たこともない空き教室だった。


「え、ここどこ?」

「秘密基地」

「私たちの部室です」


 それに答えたのは斎藤だった。

 部室というとあれか、最近出来たよく分からない部活の……こいつらだったのかよ!

 そして


「わ、わたしをこんなところに連れてきてどうするつもりですか!」

「忘れてた」

「忘れてた!?自分たちで連れてきておいて!」


 確かにどうしよう。人質とったはいいものの、この後のこと何にも考えていないんだよね。


「ハァハァ。本物だぁ」

「な、何なんですか。怖いです」


 さっきあいつらに変態とか言ってたけど本物の変態はお前だよ。


「とりあえず、連絡待つか。向こうから何か言われたらなんか要求して適当に返せばいんじゃね?」

「段々面倒臭くなってません?」

「いやー、だってさ。よく考えたらこの先に何があるんだろって思ってな」


 そう考えたら急にやる気を失ってしまった。もともと俺は乗り気ではなかったし。

 野薔薇優の相手は天堂に任せとけばいっか。


 そういえばブッスーと猿はどうなっただろう?聞いてみるか。

 メールを送ると速攻で返ってきた。名前を見るとやはりブッスーだ。


『一人になってしまったので俺は帰る』


 嘘だろ!?あいつ帰りやがった!いや、どっちかって言うと二年生を放って動いた一年生が問題なのか。

 続いて猿からも返信が来る。


『ゴリラに捕まったぞ!今は一緒になって大富豪してる!』


 あいつは一体何しにここへ来たんだ。ボードゲームか?そしてあのゴリラ。一緒になって楽しんでるんじゃねぇよ。


 ここまで来ると本当にバカバカしくなってきた。


「俺たちも何かして遊ぼうぜ」


 暇だったので思い思いに過ごしているみんなを集める。


「私はそんなことしません!」

「なら野薔薇ちゃん以外でやろうぜ」


 この部屋にはどれだけのゲームがあるのか、多種多様なボードゲームが大量に出てきた。


「これ面白そうだな!」


 そういうと、皆手際よく準備を進める。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ