0話
初投稿です。
生ぬるい目で見て頂けると幸いです。
正直読み飛ばしていただいて大丈夫です。むしろ飛ばしてもらった方がいいかも。混乱しちゃうわ。さらに読みづらい。ならなんでこんなの載せてるんだよって話ですよね?
ノリです
種田孝太郎には友達がいる。いたって普通の友人が。
彼は特別な才能は持っていないし、複雑な事情を抱えているわけでもない。
主人公は別にいて、さらにその親友ポジションも別にいる。彼らと関わらないようにしているわけでもなければ、特別仲がいいわけでもない。所謂モブの一人。
無駄にぼっちではないし、主人公のような人間と腐れ縁があるような従来のモブ系主人公とも違う。
だからこれは本当の『モブ主人公』 の話である。
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この話を読む前に、まず知っておいてほしいことがある。それはこの世界が普通の世界ではない、ということだ。魔法があるなんて事はないし、SF的な要素もない。 しかし、髪の毛の色はカラフルだ。
俺の通っている学園は謎に生徒会が権力を持っていたり、無駄に自由放任主義であり、ほとんどの行事を生徒主導でする。成績はピンキリ。設備も充分に整っている。超金持ちから超貧乏まで通っている。なにより、ここには変わったやつが多すぎる。その中でも特に異質なのが、ラノベや漫画の主人公のような存在だ。彼らは無意識に周囲を巻き込む。
と、ここで俺の考える主人公像というものを話そう。
まずは、通常のハーレム系主人公。こいつはなんの取り柄もないはずなのになぜかモテる。都合よく女子と出会い、その女子はなぜか何かしらの事情があったりする。
次に今話したハーレム系主人公の親友ポジションにいるやつだ。こいつはマイナーであるが最近たまに見る。
そしてボッチ系主人公だ。これには大抵二種類あって、一つは人相が悪くて周りから避けられるタイプ。もう一つは単純に友達がいないタイプ。しかしここで気をつけて欲しいのが、ボッチ系主人公は友達ができない、いないなどと宣っている割にコミュ力が高いことだ。
俺の考える主人公とは簡単に言うとこんな感じだ。
そして、どんな物語にも欠かせないのが完璧超人。こいつは、最近の異世界トリップものではなぜか『まるで主人公のような』と言われてるものもあるが、それはない。俺は男からも女からも人望があり、イケメンで運動神経がよくて……などという主人公をあまり見たことがない。しかし、完璧超人はやはり物語にはいいアクセントとなる。
こいつらはこの物語にも無論登場している。さっきまでの話はこいつらのことを言っている。
そしてこれまでの話をしていたのが、この俺種田孝太郎。そこそこイケメンで勉強もやればできて、運動神経もそこそこいいという割とハイスペックな人間だ。
しかし、俺はあいつらの中に混じることはできない。それはなぜか。簡単だ、飛び抜けて何かができるわけでもない中途半端な人間。そんなものは存在だけが認知されている程度のモブでしかない。
だから俺はあいつらの陰でひっそりと学園生活を送っている。
キーンコーンカーンコーン
そして、なんの変哲も無い日常がまた始まるのである。