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第一話「様式美」

目が覚めるとそこに広がっていたのは、青く澄みきった空、柔らかく暖かな大地、風になびく草花。

そう、まるで異世界転生モノで主人公が転生しそうな大地が広がっていた。

「え、何これ、ここどこ!?軽井沢!?」

困惑している俺を嘲笑うかのように風が流れていく。

状況を整理しようと必死に考えるが、何もかもが理解できない。

もしかして、本当に異世界に来ちゃったりして?

すると、突然頭の中に声が響いた。

「いいえ。ここは軽井沢ではありません。ここは貴方の住む世界とは次元の違うもう一つの世界。」

「つまり簡単に言うと...」

「か、簡単に言うと?」

「異世界です。」

あっ、やっぱり異世界なんだ...

「.....なんか反応が薄いですね。普通の人だったら、ええーー!?とか、マジーー!?とか、うんこーー!!とか叫びますよ?」

「いや、うんこはないだろ。というかお前誰だよ!?何で俺は異世界に来たんだよ!?」

「私ですか?私は.....」

そう言いかけると、それきり声は止んでしまった。

さっきの声は一体何だったのか、そんなことを考えていると、突然目の前が眩く光り輝いた。

直視できないほどの光に俺は思わず自分の腕で目を覆い隠した。

しばらくすると、光は弱まり俺は腕を降ろした。すると何も無かった大地に一人の女が立っていた。

コスプレの衣装みたいな感じの、神々しさを感じるけど、冬場はものすごく寒そうな、

例えるなら....そう、古代ローマ人の服の露出度が激しくなった感じ。

そんな服を着た女が立っていた。その女の右手にはいかにも神様が持っていそうな、

無駄に神々しい杖が握られていた。

「お前がさっきの声の主か?」

「そうです。私が貴方の脳内に直接話しかけました。」

脳内に直接?どういうことだよ。マジで意味不明だ...

「そういえば、さっき貴方は、お前誰だよ、そう言っていましたね。」

「あ、ああ、言ったよ。」

俺は半分ヤケになって答えた。

「よくぞ聞いて下さりました。では、軽く自己紹介をしましょう。」

彼女は軽く咳払いをすると、自己紹介を初めた。

「わたす、私の名は.....」

「さっき噛んだよね?」

「お黙りなさい!」

「す、すいません。」

彼女は顔を紅潮させながら、再び自己紹介を初めた。

「私の名は、オルティナ。世界を管理、統制する者。つまり簡単に言うと...」

「か、簡単に言うと?」

「神様です。」

あっ、やっぱり神様なんだ...

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