花と少女
掲載日:2017/02/20
以前にも「花」というタイトルで、花と少女という同じ題材で書きましたが、今度はできるだけ人畜無害を目指してみました。
1.
転んだ少女の目の前に、一輪の花が咲いていた。
少女は、大丈夫だよ、と応えて立ち上がった。
2.
少女は花と一緒に空を見上げていた。
すると、少女の鼻先に蝶々が止まった。
少女は、勝った、と笑顔になった。
3.
少女は花占いをしようと思った。
でも、花びらを千切るのは嫌だった。
千切らずに占ったが、それでは終わらない。
花は云う。「告白すれば結果が判るよ?」
4.
少女が花の綿帽子を飛ばした。
みんな綺麗に咲くと良いね、と少女は云う。
丸坊主の花は、知ったことじゃない、と呟いた。
5.
雨は嫌だ、と少女は云う。
降らなきゃ困ると、花は云う。
6.
少女が本を開くと、
「やあ、ひさしぶり」と、押し花が囁いた。
7.
少女は、母親の見舞いに急いでいた。
花は少女を引き留めた。
「私を摘んで行きなさい。狼なんて来ないから」
8.
母親は一命を取り留めた。
代わりに、見舞いの花は枯れていた。
少女は泣いた。
それを花は慰める。
「大丈夫、春になれば私は又、咲くのだから」
お話と云うよりポエム的なものになってしまいました。背景や、話の流れ(起承転結のような)があれば、もっと小説らしくなるのでしょうが。




