一年たって
3倍(@_@;)
ようやく、俺は1歳になった。
以外と有意義に生活できたのだが、父親は1週間に一回帰ってくるか帰って来ないかという頻度でしか家に帰って来ないので、何の仕事をしているのか気になったが、まだ言葉が全然わからないので聞くことができずにいる。
それの他にも色々知りたいことがあったが、聞くことができないのでとてもウズウズしながらも、なかなか、楽しい一年だった。
庭で、蝶を手で追いかけたり。
あの人が歩く隙間もないような市場にだっこされながら買い物に行ったり。
そして今日俺は誕生日だ。
昨日からずっと父親が帰ってきて何か色々していて不思議に思っていたのだが、今日朝起きた時
「今日はアスたんの誕生日でちゅね~」
と言っているのを聞いてわかったことだ。
え?
いつの間に言葉がわかるようになったかって?
さすがに一年ずっと聞き続けてたら、さすがに何となくはわかるでしょう。
でも、頭は発達してても体は赤ちゃんなのでね。
体は子供、頭脳は大人、そのなもアトラス・ゼスト!!
やっぱり、言いたくなるよね、これ。
*
そしてなぜかいま外に出てきていた。
「ちょっと出かけまちゅよ~」
という言葉と共に家族全員で、家にネルを残し家を出ていった。
家を出ると、あの市場をぬけずっと先を言ったところで、止まった。
ようやく目的地に着いたようだ。
そこは、協会のようだった。
なかにはいってみると、とてつもなく大きなステンドグラスが正面に出てきて、ビックリした。
椅子もあの協会にあるあの長いやつが、100脚ほどずつ左右に並んでいて、とても壮観だった。
どうやら、両親の目的はこの先にあるようで、ここを歩いていったのだが、結構な時間がかかった。
そして一番奥についてみると、そこには祭壇があった。
すー、すー、すー。
それでもって、誰がが突っ伏して寝息をたてながら寝ていた。
「どうしましょう?」
「起こすべきじゃないか?ほら、起きて下さい。」
と、言って父親はその寝ているひとの肩をゆすった。
すると、その人はおきたようで、ガバッとからだをおこし
「はい!!起きてますよ!」
と大きな声で言った。
俺たちがあっけにとられていると、その人は何かに気づいたようで、顔を赤らめると同時に
「す、すみませんです!恥ずかしいところをおみせいたしました!」
と言って起き上がった時の速さ以上の速さで頭をさげた。
「え、ええべつに大丈夫ですから、頭をおあげください。」
と、父親がいうと、恐る恐る頭をあげ、もう一度
「本当にすみません、ご迷惑おかけしました。」
と言いながらまた、頭をさげた。
*
その女の人はどうやら最近ここの司祭になったらしく、ここでの仕事にまだなれないみたいだ。
ということを自分からはなしてくれた。
わざわざ、そんなこと言わなくていいのにね。
そして、満足したのか俺をみると
「今日は、お子さまのステータスチェックですか?」
と、聞いてきた。
え?ステータスチェック?と俺は思ったのだが、
両親はもともとそれが目的だったようで
「はい、そうです。」
と即答した。
そして、司祭の人はステータスチェックについて話し出した。
「では、注意事項について説明させていただきます。
お子さまのステータスチェックは個人情報ですのでご家族、ご親戚の方のみにしかお伝えしません。
2つ目に、今から言う事は、あくまでも才能の有無をいうものであるということ。
3つ目は、少しばかり代金をいただきます、ですが先ほどはご迷惑をお掛け致しましたので、これについてはなしとさせていただきます。
そして、最後に才能については私のわかる限りすべて言いますが、こちらに対し何もしないこと、です。
無いとは思いますが、最後のことに関しては国により保証されていますので、特にご注意ください。」
ながながと、説明ありがとう。
だが、これはかなり大事なことなのだろう。
だって子供の才能のに何らかの以上があったら、文句を言われて何をされるかわからないからだ。
それにしても、国が保証している、なんてすごあなぁ。
と、どうでもいいことを考えていると、
「ちなみに最近わかったんですが鑑定とは何か違うんでしょうか?」
と、父親が司祭に聞いた。
ギクッ
自分のことではないが鑑定ときいて思わず反応してしまった。
って、ステータスチェックって鑑定とはちがうんだ。
と思っていると、母親が
「前に、鑑定を持っている人がいて、私も子供のころステータスチェックをしていたから、『鑑定ってステータスチェックの時に使う技能なの?』ときいたら、『ああ、あれとは何かちがうみたいなんだよ、何がどう違うのか知らないが。』てきいたのよ。それを夫に聞いたんだけど、やっぱり知らなかったのよ。」
と言った。
司祭は
「それはですね、鑑定は名前、種族レベル、技能、をみる技能なんです。
ですが、ステータスチェックで使うスキルは、鑑定とおなしく、名前、種族レベル、技能、をみれます。
それに加え、その人が将来取得できるであろう技能をみることができるんです。
ですが、この技能は取得するのに最低10年はかかり、使用できる場所も限られているのであまり、しられてないんですよ。
取得する条件として知られているのは、最低10年は毎日祈祷を捧げるといつの間にか取得できるというもので、祈祷を捧げていた場所でしか使用できないものなんです。」
はっ!
半分寝てた!
でも、大丈夫。
内容はちゃんと頭に入っている。
「へぇ~、そうなんですか!それはとてもすごいですね!それにしても、そんなに違うものなんですね~。」
「はい!もうそれはそれは、血の滲むような毎日でしたよ!」
「えっ、血がでるほどなんですか?!ち、ちなみにどのような?」
「えっ、えーと、それはですね、、、ひ、比喩ですよ比喩!」
「え、火湯、ですか?」
と母親は頭を悩ましている。
私の母親は少々頭が足りないようです。
「アリス、比喩は例えのことだよ例え。」
お!ここで父親のフォローが入る。
「たとえ?あー、例えね!わかったわ。」
「うん、そうそう!」
って、いうかもうそろそろお願いできませんかね?
だが、そのあとには世間話が長々と父親のフォローが入りながら、マシンガントークされた。