表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ありふれた日常のありふれた光景  作者: 麗しの賢者
7/9

迫り来る危機

まだ続くのこれ?

 時刻は放課後、2人の少年、太一と省吾は掃除当番であった。

 皆が思い思いに下校するなか、2人は教室へぽつんと取り残されていた。

 

 掃除用具を取り出すために太一がロッカーへと手を伸ばすと省吾が声を荒らげ飛びかかる。

 

 「やめろぉぉぉぉぉ!」

 

 省吾に飛びかかられ、太一は突き飛ばされ身体は宙を舞った。

 

 「どうしたというんだい!? 省吾!」

 

 困惑した太一が省吾へ問い詰める。

 省吾の顔を見ると大量の発汗に、怯えた雰囲気。ただならぬ自体を太一は察していた。

 

 「罠だ……!」

 

 省吾は震えながらロッカーを指差し言葉を続ける。

 

 「あれには罠が仕掛けられている!」

 「罠だって!? 誰がそんな姑息で汚い真似をっ!?」

 「わからん、だが俺は感じるんだ、この世界を裏で操る何か大きな存在を!」

 「なん……だと、それから僕を省吾は守ってくれたというのか!?」

 

 太一も薄々とは気づいていた、この世界の裏で暗躍する影で操る何か大きな得体の知れない存在を。

 

 「あれを今お前が開けていたら、大変なことが起きていたっ!」

 

 身を挺してまで自分の事を守ってくれた省吾の言葉に太一は涙する。

 

 「すまない、僕が軽率だったよ。省吾、ありがとう!」

 「ああ、俺はお前を守る。例え世界中を敵に回すことになったとしても、守り続けてやる!」

 

 省吾は秘めた決意を口にした。

 

 「そんな得体の知れない奴らの思惑通りに俺等はならないっ! 無様に思われてもいい、抗って抗って……いつかはこの世界を変えてみせるっ!」

 「省吾っ!」

 

 2人はお互いの友情を確かめ合うかのように抱き合い、涙を流す。

 

 「そうだ、僕たちは何者にも縛られないっ! 未来は僕たちの手で掴むんだっ!」

 「よく言った! 太一!」

 

 2人は手を合わせ不敵に笑い合う。

 

 「行こう! 省吾、この世界を牛耳るやつらをぶっ潰しに!」

 「ああ! 太一、お前が友で良かったと今日ほど感じた日はないぜっ!」

 

 2人は家に帰った。

 

 

 

 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ