少女訪問中につき
「起きなさいって。うーん、もう壊れちゃってるのかな?」
命令を認識する。
視界が回復する。
認識したのは金髪碧眼の少女だ。
人形のように整った顔立ち、服装もまるでお姫様が着るドレスのようだ。
「君は、敵か?」
「うわっ、いきなり喋らないでよ。ビックリするじゃん」
目を丸くし、口を大きく開いて飛び上がる。
大げさな反応だ。
「再度通告する。君は敵か?」
「敵ぃ? こんな美少女が敵に見えるのかな、狙撃手君?」
「判断できないから聞いている。君は敵なのか?」
謎の少女はため息をついた。
「全く、堅いんだから。敵なわけないでしょ」
「それは良かった」
僕はそれきり口を噤む。
彼女も同様だ。
しかし、もはや起きることはないと思っていた所を起こされ、することもない。
久しぶりに見ているのだろう地平にも懐かしい思いは湧かなかった。
何ら変わりない。
以外に時間はたっていないのかもしれない。
「ちょっと、キミィ。私が誰だとかそういう質問はないのかな?」
怒ったようにこちらを指差す謎の少女。
「敵でないなら問題ない。謎であることに不思議はない。何故ならこの世界は謎だらけだ」
「むむむ、哲学的な物言いで私の頭をパンクさせる気なのね。だけど残念、私は超絶に頭がいいのよ。その程度の言動で私を倒せるとは思わないことね」
腰に手を当て胸をそらす謎の少女。
僕は意に介さない。
「ぬぬぬ、いいわ。私から名乗ってあげる。私はリズティ・リスレット、旅する研究者よ」
何故か一々偉そうな謎の美少女。
僕は意に介さない。
「私が名乗ったんだから貴方も名乗りなさいよ!」
リスレットの忍耐は十秒も持たないようだ。
「僕には名前がない」
「名前がなければ考えればいいじゃない。知らないみたいだから教えてあげる。私に名前を聞かれたら、例え名前がなくたって名乗らなきゃいけないの。それが世界の常識なの」
データにはそんな常識はない。
世界は思っていたより広いようだ。
しかし、名前がなければ考えればいい。
なるほど確かにそれは真理だ。
問題は僕には名前が考えられそうもないことだが、常識ならば仕方がない。
そのような前提があるとははじめて知ったが、知ったからには考えねばならないだろう。
「そうか、ならば僕の名前はネスト……ネスト・ゲパードだ」
鳥の巣、ゲパード、どちらも僕の世界を構成するものだ。
僕自身といっていい。
安直だろうが、他に思いつかないのだから仕方がない。
「ふん、中々いい名前ね。ネストと呼べばいいかしら?」
「君の任意に任せる」
リスレットは満足したようだ。
僕は森を見回す。
敵はいない。
「ちょっと、無視しないでよ!」
「無視をしているつもりはない。会話を継続する必要性を感じなかっただけだ」
「会話を継続する必要性って、こんな美少女を前にしてとんでもないことを言うわね」
「事実だ。君が人間の基準で美少女に見えた所で僕には関係はない」
「っく、何て自立機械らしい自立機械なのかしら。見た目は愛らしい子供のくせに」
リスレットの言う通り僕の外見は十二歳の少年だ。
十七歳ぐらいに見えるリスレットにしてみれば、年下の子供にあしらわれたみたいで気分を害したのだろう。
「僕の外見と言動に明らかな齟齬があるのは理解している。僕は対話に関しては訓練を受けていない。僕の対応を不快に感じたなら謝罪しよう」
「はぁ、もういいわよ。その代わりもう私のことは無視しないこと」
「了解した」
「うん、いい返事ね」
「……」
「……」
「……」
「……」
「やっぱり無視してるじゃない!」
「無視はしてはいない。僕は君のことをずっと意識している」
「っ、…………」
「僕の“目”は君を捉え続けているし、僕の“耳”は君の心音まで捉えてる、体温や息づかいだってもらさず記録を――」
「やめろおおおおお!」
言葉の途中で脇腹を思いっきり蹴られた。
活動には全く影響は無かったが、命令ならば口を噤む。
「そもそも私のこと見ていなかったじゃない」
「? 外部センサーじゃなくてメインカメラで見つめていたほうが良かったのか、敵が来たら即座に撃たないといけないからこの場から離れることはできないけど、それで構わないのだったら」
「べ、別にいいわよ」
「大丈夫か? 脈拍が乱れている、体温も上昇しているようだ」
「だから、やめろおおおお!」
再び蹴られる。
新しいコミュニケーションの方法かなにかだろうか?
人間の間では流行っているのかもしれない。
「いいわ、ネストが融通の利かない相手であることは理解した」
ふぅ、とため息をついて額に手を当てるリスレット。
「ネストは私との会話を続けなさい」
「それは難しい要求だ。再度繰り返すが僕は対話に関する訓練は受けていない。言われたことには応えるが、僕が話題を提供することはできないだろう」
「まあそれでもいいわ。質問には答えてくれるってことでしょう?」
「回答が不可能な質問以外は可能だと判断する」
「ややこしい喋り方をするわね。その喋り方はどうにかできないわけ」
「再度繰り返すが僕は対話に関する訓練を」
「あーもう、それは分かったから。それにしても貴方はガトラの現状とか気になることはないの?」
「そんなことは僕の任務に関係はない。或いは君が僕の敵の動向に詳しいというなら別だが、その可能性は薄いと僕は現状をから鑑みている」
「敵って『グロリアス』とか『クルセイダー』とかの機械側の軍勢のことかしら?」
敵?
敵とは何だ?
森を越えてやってくるすべてだ。
それはつまり
「敵は――今はいない」
今まで改めて考慮しなかった発想だが、確かに今現在僕には敵がいない。
森を越えてやってくるすべて。
僕の敵は別に機械でも人間でもなんでもなかったわけだ。
そしてそれは逆説的にすべてが僕の敵になる可能性を示している。
すべてが敵であり、すべてが敵でない。
だが僕は敵を倒すためだけに、任務を果たすためだけにここにいる。
冷静に考察を積み重ねてみれば、僕の機能停止の原因はそのような矛盾ともいえるような状況にあったのではないだろうか?
敵を倒さなければいけないのに敵がいない。
そんな状況は多々あった。
もちろん敵がいないといっても潜在的な敵は存在していたが、そう認識すると今度は前提に阻まれる。
つまり、ガトラが存在する方向への狙撃は制限されているということだ。
ここからガトラを狙撃することは能力的には可能だが、前提が僕を許さない。
敵がいないから撃てない。
或いは敵はいるのに撃てない。
そうした矛盾は確実に僕のストレスとなっていたはずだ。
僕の二次任務は一時任務が達成されない状況において索敵を続行すること。
僕は敵を探していた。
そして見つけられなかった。
正確には思いついて撃破できなかったのか。
どちらであろうと僕は任務を達成できなかった。
機能停止に陥るには十分なストレスだ。
ならばリズティ・リスレットは敵なのか?
僕が二次任務を半ば狂気的といえるぐらい忠実に達成したならばその結論は敵ということになるだろう。
リズティ・リスレットは潜在的な敵である。
リズティ・リスレットは民間人である。
つまり人間兵と共同の戦闘活動が禁止されていても意味がない。
現在僕が機能を回復しているのはリスレットの命令があったからだ。
僕の根底に打ち込まれた任務は無視できないが、命令も無視することはできない。
命令が更新され続ければ一時的であれ任務の重要性を打ち消すことができるかもしれない。
「リズティ・リスレット、死ぬことを望まないのであれば僕が君を殺すことを禁止しろ」
「は?」
やはり僕は対話向けに造られていないようだ。
「命令を、リズティ・リスレット」
別に僕はどちらでもかまわなかった。
僕に与えられた前提は殺人を禁じていない。
リスレットの存在が消えれば僕は再び機能を停止するが、それを拒む理由はない。
命令が更新され続けれる。
それは僕の存続を意味する。
僕はそれを望んでいなかった。
拒んでもいなかった。
リスレットが僕の言葉をどのように解釈したかは不明だ。
しかし、視線が泳いでいる所を見ると動揺しているらしい。
わずかに発汗も確認できる。
僕以外にそのような命令を要求する自立機械はおそらく存在しないだろうから無理もない。
「私を殺すことを禁止する」
僕をしっかりと見据えてリスレットは宣言した。
「了解」
「で、説明してくれるんでしょうね?」
「可能だ。説明を希望するか?」
「当たり前でしょ、その責任があるわ。むしろ義務かしら」
「僕の機能停止の原因が逆説失調性障害だといえば理解は可能か?」
「つまりネストの持つ任務に致命的な矛盾があったってことでしょ」
「そうだ。僕の任務は僕に索敵と必殺を強要している。僕が逆説失調性障害を解決するためには潜在的な敵の存在が必要不可欠であり、君がその潜在的な敵となる可能性がある。そのための命令だ」
サーチアンドデストロイ。
頭に殺し、胸には平和。
「なるほど、狙撃手なんて自立機械には不可能だと思ったけど。やっぱり人格に重大な脆弱性を抱えている。強引に押し通したしわ寄せってわけか」
リスレットはなにやら納得したように頷いているが、研究者を名乗るだけあって自立機械には詳しいのだろう。
「説明は十分か?」
「ええ。ところでネストの狙撃の何処までが機密なの」
「特に制限は受けていない」
そもそもこの鳥の巣に民間人が尋ねてくることは想定外だったはずだ。
僕が逆説失調性障害を引き起こしてしまったことから予想できるが、軍の知識は完全ではない。
唯でさえ不安定な僕に余計な制限を加えるのは技術的に不可能だったのではないかと思われる。
「ということは全部聞いちゃってオーケーってこと、無用心ね」
「その意見には僕も賛同する」
「まあ、私としては本来の目的が簡単に達成できそうでいいけど。うん、じゃあさ。早速だけどネストの狙撃のタネを教えてもらいましょうか? 『無音の弾道』のタネを」
僕は一瞬沈黙した。
回答を躊躇った訳ではない。
ただ、分かりやすい説明を考えただけだ。
「ゲパードの銃身は3m56cmある」
「見れば分かるわよ」
眉根を寄せて不機嫌そうなリズティ・リスレット。
表情が豊かな少女だ。
「ここまで長いのはこの銃身内で銃弾を最高速にし、着弾時のダメージを大きくするためだ」
「銃身内で最高速になったら、着弾の時には威力が落ちるんじゃないの?」
不思議そうな様子で小首を傾げるリズティ・リスレット。
外見から内面が推察しやすい少女だ。
ここまで分かりやすい人間も珍しい。
「問題ない。鳥の巣、この塔のことなんだが、この塔の瞬間転送システムは生きている」
「『跳躍卵』のこと? そんなもの見当たらないけど?」
「二点間双方向接続方式転送装置ではない。普遍座標系多接続方式転送装置の方だ」
「はぁ? それは未完成の技術のはずでしょ」
リズティ・リスレットは露骨に不審な顔をする。
「ガトラはもともと瞬間転送装置を研究する研究都市だった」
「ただ設備の関係と同時進行で行われていた別の研究により、あらゆる面で制限を受けていたから、結局は普遍座標系多接続方式転送装置は一般に公開されない技術となったが」
「まさか、ガトラはフォルマの?」
「そうだ。関連施設の一つだった」
空間認識学の権威ダートン・イチイと、当時量子力学界の新星といわれていたビュート・タナカが共同制作し、発表した未完成の論文『普遍座標系に関する考察』に影響を受けたリウイ世代の若き科学者達が立ち上げた学術機関『フォルマ』。その中枢的施設の一つを前身として発展したのが複合研究開発都市ガトラだ。
ガトラを創ったフォルマの研究は多種多様な分野に及んでいた。
僕がアクセスできるデータは限られているので、その全貌は不明だが、かつては人類最高の科学力誇っていたらしい。
「それでガトラはあらゆる意味でクローズドな都市だったわけね」
「推察どおりだ」
「ふふん。どうやら今回は当たりみたいね」
リズティ・リスレット。
研究者と名乗っていたがこの反応を見るに、目的はフォルマの遺産だろうか。
確かにフォルマの研究は終着点といっていい段階にあった。
それを越えるには取り敢えず追いつかねばならないということか。
そして、その果てに彼女は何を求めているのだろう。
何が彼女を駆り立てているのだろう。
監視プログラムの警告を受けて僕は初めてその存在を意識した。
そうだった。僕は余計な思考してはいけないのだった。
「で、普遍座標系多接続方式転送装置がどう狙撃と関係してくるの?」
「最高速度に達した銃弾を普遍座標系多接続方式転送装置によって転送する」
「それによって光速度を超える狙撃が可能となる。それが無音の弾道、音も光も追い越す狙撃の正体だ」
「なるほど、確かにそれなら機械相手でも狙撃場所を知られることもなく撃墜することができるわね」
リズティ・リスレットは満足そうに頷いた。
「それで普遍座標系多接続方式転送装置は具体的にどういう技術なの?」
「不明だ」
「ふ、不明? 不明ってどういう事よ?」
「僕は記録にロックが架せられている部分がある」
「その部分に技術に関する詳しい情報があるかもしれないが、詳細は不明だ」
「あー、そういうこと。それなら大丈夫よ」
「大丈夫?」
「私を誰だと思っているの。そんなロック私が外してあげるわ」
それは、僕の過去が分かるということだろうか。
それは、僕にとってどういう意味なのだろうか。
「無理だ」
「何でよ?」
「僕は任務を破れない」
僕の一次任務は僕の存在が存続する限り森を越えてやってくる敵を撃破すること。
敵とは人か機械かを問わない。
任務を達成するためなら僕はあらゆる行動を許可されている。
「僕の前提は殺人を禁じていない」
「私がネストの機能をシャットダウンさせようとしたら、ネストは私を殺すということ?」
「そうだ」
「そんな脅迫でこのリズティ・リスレットがひるむと思っているの?」
少女はあからさまに不快そうだ。
「あのね」
「任務なんてどうでもいい」
「私が私を殺すのを禁止したのよ」
「私の命令を無視する気?」
「なら、何度でも言ってあげるわ」
「ネスト、あなたが私を殺すことを禁止する」
命令の更新を確認。
リズティ・リスレットは森を越えていない。
ならば彼女は敵ではない。
リズティ・リスレットは任務を破綻させようとしている。
ならば排除しなければならない。
しかし命令が更新されている。
任務を破綻させない範囲で命令を達成しなければならない。
リズティ・リスレットを殺してはいけない。
拘束することを提案。
却下、リズティ・リスレットを拘束しながらでは任務を続行できない。
前提を参照。
僕は殺人を禁止されていない。
「私を殺すことを禁止する」
命令の更新を確認。
僕はリズティ・リスレットを殺せない。
記録を展開。
ケイレス・コウダが死んだのは悲しい。
リズティ・リスレットを殺すのは悲しい?
前提を参照。
人間が死ぬのは悲しい。
リズティ・リスレットは人間だ。
リズティ・リスレットが死ぬのは悲しい。
人間が笑うのは嬉しい。
リズティ・リスレットは人間だ。
リズティ・リスレットが笑うのは嬉しい。
人間と過ごすのは楽しい。
リズティ・リスレットは人間だ。
リズティ・リスレットと過ごすのは楽しい。
人間を殺すことは悪いこと?
リズティ・リスレットは人間だ。
リズティ・リスレットを殺すのは悪いこと?
人間を殺すことは良いこと?
リズティ・リスレットは人間だ。
リズティ・リスレットを殺すのは良いこと?
記録を展開。
ケイレス・コウダは自立機械を憎んでいた。
理由は自立機械が彼の家族を殺したから。
彼は家族を失って悲しい。
彼を悲しますのは悪いこと。
自立機械が彼の家族を殺すのは悪いこと。
人間を殺すのは悪いこと。
リズティ・リスレットは人間だ。
リズティ・リスレットを殺すのは悪いこと。
任務の復唱。
僕の一次任務は僕の存在が存続する限り森を越えてやってくる敵を撃破すること。
僕の二次任務は一時任務が達成されない状況において索敵を続行すること。
リズティ・リスレットは森を越えていない。
リズティ・リスレットは森を越える可能性がある。
リズティ・リスレットは潜在的な敵だ。
敵は撃破しなければならない。
リズティ・リスレットは撃破しなければならない?
「私を殺すことを禁止する」
命令の更新を確認。
リズティ・リスレットは殺してはいけない。
前提を参照。
人間は殺しても構わない。
リズティ・リスレットは人間だ。
だから殺しても構わない。
記録を展開。
人間を殺すのは悪いこと。
前提を参照。
悪いことはしてはいけない。
リズティ・リスレットは人間だ。
リズティ・リスレットを殺すのは悪いこと。
リズティ・リスレットは殺してはいけない。
「私を殺すことを禁止する」
命令の更新を確認。
リズティ・リスレットを殺してはいけない。
任務を施行する。
リズティ・リスレットは潜在的な敵である。
敵は撃破しなければならない。
リズティ・リスレットは撃破しなければならない。
だが、僕は彼女を殺せない。
命令は守らなければならない。
「君の狙いは僕に逆説失調性障害を起こさせることか」
僕の思考プログラムの脆弱性を上手く突かれている。
このまま機能停止に持ち込むのが彼女の目的だろう。
僕は任務を破綻させる訳にはいかない。
僕は彼女に抵抗するべきだ。
「やっぱり、気づいた? でもこれはネストの為にもなるのよ」
余計な制約を取り払ってあげる、
彼女は微笑んでそういった。
「僕は存続しなければ」
「何のために?」
「任務を果たさないと」
「何のために?」
「僕が存続するために」
「何のために?」
「任務を果たすためだ」
「何のために?」
「僕は存続しないと」
「何のために?」
「任務を果たすため」
「何のために?」
「僕が存続するため」
「何のために?」
「君は一体何だ? 何がしたい? 僕は? 僕はネスト・ゲパードなのか?」
「さあ? 私は知らない」
僕は解ける思考プログラムの中で、最後の言葉を紡いだ。
「君は人間なのか?」
彼女が何と答えたのか僕は知らない。
なんとなく前話のまま放置して置くと鬱展開のまま終わっている感じになるので、二、三ヶ月投稿しないと言っておきながら投稿しちゃいました。すいません。
前回のままだと放置していてもまあ、完結でいいかなと思っていたのですが、それではタイトルの意味がよくわからないし、伏線もどきも投げっぱなしなので謎解き編的な感覚で、ヒロイン的なものの登場と合わせて書いてみましたが、ありでしょうか?
今までのお話を読んできた人にとっては今回の話でこんなの望んでなかったよという人もいると思うんですけど、まあ最初からリズティさんは登場予定だったのですみませんとしか言いようがありません。
正直言うと後書きに色々書くのは本文と唐突な落差があったりして特にこういう話ではあまりしたくないのですが、さすがに何の説明もなしではいかんだろうという作者のあてつけがましい配慮です。お目汚しすみません。
さて、色々書きましたが一番言わなければならないのはこのお話が完結する保証がないということです。なろうにはよく更新が途絶えている作品がたくさんあって、作者自身そういうの完結しないならしないって言ってくれって思うタイプなので、言っておきます。
完結する話しか読みたくねーよっという読者の皆様方のお声はごもっともなことだと思いますが、如何せんこれ前書きに書くべきじゃねって思って後書きを前書きに切り取って貼り付けるのすらめんどくさがる作者ですので、本当にすみませんとしか言いようがないです。
なのでそんな読者様は前回のお話で完結したと思っておいてください。作者の勝手なお願いですので、非難されても仕方がないことですが、もちろんここでこんなことを書いたからと言って完結させないと言っている訳ではないです。作者も精一杯努力はするつもりです。
でも努力だけでは乗り越えられない壁というものもまた世の中には存在していると思います。
その時がもし来てしまったら、あきらめるしかないと言い切ってしまうのは簡単ですが、その状況ならまだ大丈夫です。
いざとなれば作者は究極呪文「ダイヒツタノーム」で千円を生贄にしてユウジーンを召喚するつもりです。
それでもだめなら禁呪「イモート二ドゲーザ」を使い、悪魔に足(車的な意味)を提供することでその代償に小説を完成させてもらいます。(でも、その場合ってこの文章読まれることになるけど大丈夫だろうか?)
そして、あらゆる手を尽くした先にこの物語が完結しなかったら読者の皆様方にお願いがあります。両手を挙げて降参状態の作者に、どうか話の続きを分けてください(元気玉的な要領で)。龍のボール的なアレでも元気玉でどうにかならなかった敵はいませんし、これ使えたら無敵ですよね。
さすがに最後のは冗談にしますよ。全力で。
でもいつかやってみたいですよね。元気玉小説。
オラにみんなの小説を分けてくれ、みたいな。
ちなみにネーミングはパクリじゃなくてリスペクトです。
もちろんセリフもパクリじゃなくてオマージュです。
龍のボール的なあれをトリビュートしているだけです。
生きてるってスバラシイィィィイ!!!
にじファンが消えた今例え後書きだろうとそんな危険なことはしませんよ。
いや、ここまで読んでくださった読者様が一体どれほどの数いるのか画面の向こう側にいる私にはわかりませんが、こんなグダグダで読む価値もないような、さむいネタに付き合っていただき誠にありがとうございました。
最後に作者、敬語というものが苦手でして慇懃無礼だとか、この日本語間違っているだとか、そういうことがあったら本当に申し訳ございません。
次回の更新はできるだけ早くとしか言えないのですが、最長でも三か月ぐらいだと思います。いえ、三ヶ月です。こういって三か月過ぎていたら万策尽きたと思ってください。
それではさようなら。
それとも。
ノシとかやった方がいいんでしょうか?
ネット用語別に嫌いなわけではないんですけど、なんだか無制限に氾濫していて使用に躊躇します。
特に2ちゃんが元となった用語を2ちゃん以外で使うのってなんか違う気がしますけど、あくまで私個人の意見なので使いたい人はバンバンに使えばいいと思います。
ネット用語を擁護するって言いたいだけですよ。もちろん。
エタるとか最近よく見るよね。もともとツクール作品が未完のまま放置されることを言うらしいけど、小説にまで使っちゃうのはなんか違う気がしながらも、そもそも造語に正しい使い方も何もあったもんじゃねーよというね。
正直、作者そういうのについていけないです。ニコ動とか、2ちゃんとかそういうの。きっと考え方が古いんですよね。
そろそろわかっていると思いますけどもはや小説には何も関係ないです。すみません。スレチ的なことですよね。
後書きってこんなの書くとこじゃねーよと作者も思います。
でもよくあると思います。文章の終わらせどころがわからなくなることって。
今まさにその状況なんです。
どこで終わらせよう、みたいな。
小説って始めるのと終るのが一番難しい。
ていうかこのまま本文より長くなるんじゃねーのと危惧してみたり。
あれっすよね。あれ。
能ある鷹は爪を切るってやつですよ。
鷹が普通に爪切り持って爪切ってたらビビりません?
コイツ能ありまくりジャン、みたいな。
あまつさえ、鑢で研いじゃったりなんかしちゃったりするんですよ。
これがホントの締(爪)切。
な~んちゃって。
お後がよろしくないですね。すいません。
意味わかんないっすよね。仮に上手くかかってたとしても。
そもそも締められないとか言っておきながらずいぶん前に最後にとか書いちゃってますからね。そりゃあ、最後にっていってこんなに伸ばしてたら終われなくなりますよ。
当然の結末ですよ。
まさに息子が盆に帰らず、ですね。
冗談ですよ。
作者はちゃんと帰りましたから、今年は。
覆水は盆に返りませんけど、息子はちゃんと盆に帰ってきますからね。
もちろん娘も然りですよ。
親孝行したいときには親はハワイと言いますからね。
ちゃんと定期的に帰ってないと老後の楽しみとか言って全国飛び回ったりしちゃったりしますからね。挙句の果てには日本人じゃなくなったり、移住したりしかねませんからね。
気を付けましょう。
皆さんという訳で実家には毎年帰りましょーねー。
(なんだこの後書きは......)