第55話剣術大会本戦 第五学年第8試合•魔法(間話)
遅れました。すいません。
そう、魔法である。
僕も剣に氷魔法を込めたが、彼もどうやら剣に魔法を込めて…いや、正確には纏って攻撃しているようだ。
種族的には風、茶色髪の選手の受け方からして…風魔法を剣の両側側面側に発生させている。
威力は…それほどでも無い…初級魔法くらいだろう。
しかし、だと言っても無視できるほどのものでは無いな。
実際、茶色髪の選手は先ほどまで、剣を正面から受け、攻めに繋げていたけど、そのせいか今は体の至る所から出血している。
さらにそのせいで動きも遅くなり徐々に押され、ますます傷を作る。このままくらい続けるのはまずい。
そして本人もそれを分かったのか先ほどを境に、剣の向きを変え、3撃(剣+魔法攻撃)を受けた始めた…が、今度は剣が弾かれそうになる。
攻めるにも攻められず、受けるにも受けきれない。
3点攻撃恐るべし。
そして
「カンッ」
今度も水色髪の男が攻め、茶色髪の男が受ける。
右斜め斬り下げ。
茶色髪の男が剣を左を上に、剣がクロスするように受ける。
しかし剣だけでは無い、剣と共に
「ヒュン」「ヒュン」
風を斬る音がなり…風の刃が剣にぶつかる。
その場で風の刃は消えるが、剣は消えない。
「ギリギリギリ…」
剣はまたもや押され、ギリギリで弾かれた。
やはり絶妙な風魔法のせいで受けるにも受けきれず、攻めるには攻めきれない。これから彼はどうするんだろうか?
「風魔法…。そういえば…。」
「アリア、ちょっといいですか?」
横を向いて、隣にいるアリアに話しかける。
僕はすでにベットから出て、その端に座って試合を見ているが、隣にはアリアも座っている。
「何?」
アリアが、試合から目を離し、僕を見る。
「準決勝前に聞きそびれたこと聞いても、いいですか?」
「いいわ、何?」
風魔法について考えていたけど、丁度いい人が近くにいたのを忘れていた。
聞いてみよう。
すいません、睡魔で筆が進みませんでした。
そのため間話もまだ終わっていません。
多分、明日こそ間話を終わらせます。




