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第35話交流会(後編)

話の前に謝辞


すでにお気づきの方もいるかもしれませんが、このたび、拙作の作品名を「異世界電車~キトの日常~」から

「"異世界発明家”キトの冒険~日常編~」に変更いたしました。


理由としてはそうそうに出す予定だった電車があとに来てしまいそうなことや、作品に「冒険」の要素が大きく入り込む可能性が高くなったからなどが主になります。



作品も今のところ「日常編」なので、すぐではないですが、この先、キトが誰と何ととは言いませんが、冒険することになると思います。

筆者としては誰と何を使って冒険するかを事前に考えてお読みになると面白いと思います。


ということで長くなりましたが、これからも拙作をよろしくお願いします。


ちなみに先に伴ってあらすじも変更させていただきましたので、よければご確認ください。そんな長くはないですが…。


それでは第35話交流会(後編)をどうぞ。


「あの~、すいません。」

「ひっ。ひっく、ひっく…」

「サァジさん。

あなたに質問したいことがあるのですが…。」

「ひっ、ふーっ。ひっ、ふーふー…」


ステージを上がってサァジさんの前まで来て、声をかけた。

彼女は小さい身体を丸めて、顔を机に伏せ、声を抑えて泣いていた。

手足は小刻みに揺れていて、どうにか気持ちを抑えているようだった。

「…はぁ、ふー、はぁ、ふー。」

声をかけられた後彼女は息を整えながら、ハンカチで涙を拭った。


そしてそのままハンカチをしまうと目頭が赤いまま僕を見て聞いた。

「何?」

「サァジさんに質問したいことがあります。

 質問してもいいですか?」

サァジさんが軽く頷く。

「ではとりあえず3つ。

 まず1つ目はサァジさんは何属性の魔法使いなんですか?」

•••

ここで説明しておこう。

今回質問することは魔法についてだ。

魔法は一般的に体内にある魔力を使って事象を起こすこと。


ではなぜそれを質問するのか?


それはプロジェクターの左端のタブに『魔法』って項目があったからだ。

しかもその魔法を押してみると一般的に絶対知られていないはずの魔法まで出てきた。

後で詳しく説明するが、とりあえず今回は直接とはいかないけど、近い内容を聞いてみる。

•••

「私は土属性と水•氷属性。

 どちらかと言うと土属性の発現の方が大きい」

サァジは淡白に答えている。

さっきの様子は何だったのかと思わせるくらいに落ち着いた声だ。

「なるほど、

 ではどんな魔法が使えますか?」

「ちょっと待って…私が使えるのは土魔法で…土岩変化(アース•クリエイト)岩石爆破(ストーン•ブラスト)土岩人(ゴーレム)召喚、地震(クウェイク)土岩隕石(アース•ストライク)…くらい。

 水•氷魔法は…|水変化《ウォーター•クリエイト》、氷変化(アイス•クリエイト)超冷却(ハイ•クール)氷隕石(アイス•ストライク)…くらい。」

「えっとアースクリエイトとウォータークリエイトは土球(ソイル•ボール)などの生成魔法の…」

「総称」

「なるほど。」

「あと厳密にはこれらだけではないけど、いつも使っている のがこれらの魔法。」

「ふむふむ、では3つ目の質問です。

魔法はやれることが限られていると言われがちですが、本当に出来ることに限界があると思いますか?」

「それは魔力の限界としてということ?」

「いえそういう意味ではなく、魔法の起こせる事象の限度、

うーん、例えば、一般的な既存の魔法、名称がある魔法ではなくそれ以上の威力•自称の大きさの魔法はあるか、いや起こせるかってことです。」

「うーん。どうだろう?

 でも私は…ないと思う。」

「何でですか?」

「私が使う土魔法アースクリエイトと水魔法ウォータークリエイトはウォーターボールとか形を想像して再生してるんだけど特に何か作れないって制限を感じないから」

「あと魔法は魔力を使って事象を()()()ってよりは魔力で自称を()()っていう感じが強いと思う。」

「つまり魔力があれば、どんな魔法でも使えるってことですか?」

「うん。そういうこと、でも知られていない威力の魔法があるか、使えるかはわからない。

そもそもその魔法がないのは一般的な人間がそんな魔法を使う必要がない•使えないからじゃない?」

「そうですね。

でも使うに関しては魔力的には魔鉱結晶とかを使えばできなくもない気がしますが…?」

「魔鉱結晶は高いでしょ。

そもそも普通の魔鉱結晶では内蔵魔力が少ないからたくさんの魔鉱結晶を買うか、大きな魔鉱結晶を買わなきゃいけないし、でもそんなことに大金かける人っていないはず…。」

「ちなみになんでそんなこと聞くの?

もしかしてそんな魔法を知ってたりする?」

「いえ、まぁ…そんなところです。」

「ふーん、わかった。」

「ということで、続きのしてもいいですか?」

「後ろ」

「えっ?」

後ろを向くと

「次は私よ。」

朝会った名前は…覚えてない彼女がいた。

「名前は…」

「アリア、覚えてないの?」

「はい、すいません。」

アリア…怖い。

朝話した時と雰囲気が違う。

話し方が威圧的というか…これこそアストレア王国平民第三学校の生徒って感じの言い方だ。

でもサァジに質問に来てるあたり、違うか。

「ふん、まあとにかく次は私だから。

 そこを退きなさい。」

「はい」

と思ったら朝と同じトーンに戻った。

ここは素直に退こう。

「色々とありがとうございました。

サァジさん。では…」

「きみの名前は?」

「キトです。」


こうして交流会が終わった。


今回の話は魔法についてです。

プロジェクターたちと関わっていくことになりそうです。

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