第27話ホーム画面
歓迎文を押すと、消えた。
ホーム画面というものに移ったらしい。
ちなみにこのホーム画面という言葉も祖父由来だ。
ホームは「本拠地•家」と言う意味らしいから、ホーム画面は「本拠の画面…基本の画面」という意味というところだろう。
ホーム画面を見てみよう。
•••
ホーム画面は凄かった。
まずは何かの文字には触らず見てみたが、画面は2本の線を境に区切られていて、それぞれ別々のものが表示されていた。3つの画面の大きさは均等ではなく、右側の画面が全体の半分以上の大きさを誇っていた。
左側の画面には横文字の羅列、単語であろうものが縦に連なっており、上から2つ目のものを除いて、それぞれ一単語ごとで色分けされている。
色ごとに何らかの項目ごとに分けられているのかもしれない。
それにしてもカラフルな画面だ。
どうやってこれを実現させているのだろうか?
プロジェクターを使いこなせるようになったら自分の手でも出来るようになるのか…?
ワクワクする。
右側の画面の、横文字の羅列の右端には線が入っており、中央の画面との境界になっていた。
中央の画面、と言っても中央よりも左側にある画面は、左側の画面と変わらないような幅だった。
画面内には左側の画面と同じく、文字の羅列、単語?が縦に並んでいるが、その背景•文字は右側画面の上から2番の文字の羅列から展開されている。また背景の色は全て同色の薄い澄んだ赤色、背景のないところは白色だった。
ということはこれは左側の画面の2番目の単語?の何かしらの表示?!
どうだろう…?
そしてその中央の画面の文字の羅列の右端にはまたもや線があり、右側の画面とを区切っていた。
右側の画面は、画面の中央より左から右端まで広い空間を誇っている。中央には何らかのエンブレム、下側にはログインの時のものよりも若干小さい、横長の長方形の欄があった。
欄の中には薄い色で書かれた文が見える。
これは何かを書くものなのだろうか?
そんなわけで触らず見てみたが、
画面は当然全部アストレア語ではなく読めない。
早速通訳してみよう。
•••
通訳するとまず、左側と中央の画面の文字•列が何を示すのか分かった。
『ホーム』 ________
「チャット」| 「検索」
『製作』 | 「新規」
『物資』 | 「画像」
『地図』 | 「拡張」
と続いている。
さっき言った通り、右側の画面はホームとチャット以外は背景の色が違って区切られているし、見る感じ項目を示しているようだ。
試しに『製作』を押してみると『製作』も
『ホーム』
「チャット」
『製作』
「発明•製作」
「製作レシピ」
••••••と開いて続いている。
間違いなさそうだ。
これらが項目ということは、チャットや発明•製作、製作レシピはそれぞれが持つ機能ということだろう。
そして、製作を開いてもチャットが表示されたままだから項目を開くだけではたぶん他の項目は消えないのということだ。
そして中央の単語は…。
わからないな。
言葉が曖昧すぎて…。
後で試してみらばわかるだろう。
まぁ、いいか。
後でで。
さらに左の画面の下の項目を見てみよう。
•••
さらに下の項目を見ていくと
中には『料理』『音楽』というものもあった。
今思うとそういえば、祖父は料理好きだったような気がする。
父さんも料理上手だったけど、祖父譲りだったとか…。
音楽は…。
うーん。わからん。
引き続き見ていく。
なんとびっくり、『ショッピング』なんて言うものがあった。
ショッピングの意味は電子辞書によると「買い物」だ。
プロジェクターを使うとなんらかの買い物が出来るのかもしれない。
これを使えば買い出しをしなくて済む…?
なんて恐ろしいものを手にしてしまったのだろう。
ハッハッハッハッハ…
冗談はさておき、
試しにで何かの機能を使ってみよう。
どれにしようかなー?
よし、決めた。
料理の機能を使おう!
早速『料理』を押して、機能を表示する。
翻訳して…
『料理』
「料理レシピ」
「レシピ登録」
「材料」
「調味料」
こんな感じの機能があるようだ。
料理レシピを押してみる。
一転、さっきの画面から別の画面になった。
左側の画面は大して変わりない。チャットが表示されなくなって
『ホーム』
『製作』
『物資』
『地図』
と表示されるようになっただけだ。
料理の機能はまだ表示されている。
特に触らないと、画面には今使っている項目の機能だけが表示されるようになっているようだ。
そして中央と右側の画面
ここはチャットを開いていた時とは全く違う画面が広がっていた。




