第25話触れられる?触れられない?
さて早速さっき画像機能で撮った画像を見てみよう。
当然だが画像機能には撮った画像を自動保存する能力がある。そうしないと撮る意味がないからだ。
ちなみに画像機能は電子辞書の翻訳モード以外でも使われていて、生の(そのままの)画像を撮る機能もあるらしい。
この機能があれば、記録の保存とか、物の管理とかいろいろなことがとても楽になりそうだ。
まぁ肝心のこの電子辞書は僕しか開けないけど…
多分出来ないけど複製出来たら凄いだろう。
カルロたちをみてわかったことなのだけど、電子辞書とプロジェクターは僕以外がこれらを起動するのを拒むらしい。
拒むというのはこれらの起動のボタン(脇のボタン)に触れられないということなのだが、これが謎で無理矢理やろうとしても絶対押せないらしい。
まるで…違う次元にあるかのようにね。
まぁ起動は出来ないわけだけど、なぜか起動後のスクリーンには触れられるし、反応する。
うーん。よくわからない。
今のところ、お母さんには見せられないからカルロたちにしか試したことはないけど、どうなんだろうか?
例えば僕の祖父の血を引くものしか触らないとか?
いや、これだとカルロたちがスクリーンに触れるから違う。
じゃあ、その親族、友人も含めてスクリーンには触れるとか?
でもそれだと甘すぎないかな?
うーん、わからん。(2度目)
まぁとにかく、今のところ電子辞書とプロジェクターを起動できるのは僕だけで、僕の友人?の突風のメンバーはスクリーンには触れるということは確定だ。
これを考えると触れる触らないかはランダムな気もしてくるけど、なんか違和感がある。
まるで意図して決められているようなね。
ま、でも今のところこの電子辞書とプロジェクターは他人には見せられないし、カルロたちは多少いいかもしれないが、あまり知られない方がいいだろう。カルロたちだってそういうこと(冒険、探索、発掘とか)を商売にしているし、リスクが高すぎるからね。
例え、これを世間に出すとしてもそれだけ僕が身を守れるようになって、力をつけてからだね。
そんなわけで長話してしまったけど、写真を見ていこうかな。
写真には赤と青の大きなボタンが写っていた。
これはそのままと同じだ。
えっと後は…。




