第23話プロジェクター
22話電子辞書に続き、23話プロジェクターです。
もう一つの魔道具?は電子辞書とは違って魔道具であり、名前は投映機だった。
正確にはこの魔道具も純魔道具(魔法だけを使った道具)ではなく、魔道具の魔法と電子機器の両方を使った道具らしい。半魔道具、半電子機器ということだ。
このプロジェクターは「画像や映像を映し出す力」があるらしく、それによってこの名前がつけられたとも書いてあった。
いやでもそれは電子辞書でも出来るのではと思ったけど、それにも一応理由があるらしい。
「電子辞書は一定の大きさでしか映せないけれど、プロジェクターは大きさを様々に変えられるから」らしい。
うーん、これが理由でいいのかわからないけど、いつも通り細かいことは気にしないでおく。
で、肝心な話だけど、このプロジェクターの内容についても書いてあった。
大体おおよそは祖父の日記兼発明品の作り方らしい。
祖父としては僕にこの発明品を作ってもらいたいらしいのだが、そのまま作っていいのだろうか?
それでは発明ではなく単なる製造になってしまう気がする。
でもだからと言って捨ててしまうのは勿体ので一旦プロジェクターを使ってみることにした、
ちなみにここまでは電子辞書に書かれていたことだ。
起動にプロジェクターの脇のボタンを押す。
ポチッ。
すぐには画面は映し出されない。
起動は一瞬で出来るのではなく、少し待つ必要があるのだ。
ちょっと余談をしよう。
僕はプロジェクターに映し出される画面のことをスクリーンと言ったが、これも電子辞書に書かれていた。
スクリーンはプロジェクターや電子辞書のように映し出される画面のことを指しているらしい。
ちなみに電子辞書に映し出されるものもスクリーンだ。
あともう一つ、電子辞書もプロジェクターもその一面からスクリーンが映し出されるけど、当然ながら電子辞書とプロジェクターの形は違う。
電子辞書は四角柱型だけど、プロジェクターは六角柱型だ。
同じ大きさだと、プロジェクターが映し出すスクリーンの方が小さそうだが、プロジェクターの大きさの方が圧倒的に大きいので映す面積はプロジェクターの方が大きい。
パチッ。
長く話してしまったけど、プロジェクターがついたようだ。
一応だけど話していると長く感じるけど、実際は起動に時間はかかっていない。
プロジェクターをつけると見覚えのある画面が見える。
そう、あの赤と青のボタンがある画面だ。
当然ながら使われているのはアストレア語とは別の言語だ。
電子辞書を見ながら、少しずつ翻訳することもできそうだけど、面倒だし、時間がかかり過ぎる。
だからあの機能を使うことにした。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
誤字、脱字があったら報告お願いします。




