第22話電子辞書
異世界?の予感
木板型の魔道具?に書かれていたことだが、整理しながら話そう。
早速だがこの木板型の魔道具?だが、電子辞書と言うらしい。
魔道具は…?、これが…辞書?、電子って…?、翻訳要素は…?とツッコミどころ満載だったが、この電子辞書の記述を読んでいると自然に分かってきた。
まずこれは魔道具ではない、電子機器と言うこと。
ことそしてここでの(この電子辞書での)電子とは「この辞書の内容が電子的なデータとして記録され、電子機器で利用すること」を意味するらしい。
いや、結局電子とは何なんだと。
うん、それも書かれていた。
電子とは簡単に言うと「原子内で、原子核の周りに分布して負の電荷をもつ素粒子」らしい。
また、意味がわからなかった。
しかもこの先のこと(素粒子や電子についての細かな話)もどうせ書いてあるんだろうと思ったけど、今見た限りはほとんど何も書かれていなかった。
書かれていたのは2つのことだけ。
1つ目はこの電子や素粒子がこの世界にあることがはっきり明言されていた。
まぁ、この電子辞書がある時点で当たり前か。
そしてもう一つ、二つ目は僕への挑発&励まし言葉だ。
全文は言わないけど、要約すると
「これを発掘できたお前は、立派な発明家になるだろう。
どうせ電子も素粒子もお前がいずれ自分で知ることになる。
だけどそのためにはいろいろしなくちゃいけないから頑張れ。」とのことだった。
やはりこれを見るとこれを作ったのが祖父だと改めて感じてるな。
祖父は温和な性格ながら、挑戦的で心の芯は強いひとだった。
その性格がこの木板にも現れていた。
話を戻すよ。
さっきの辞書と翻訳要素のことだ。
まず辞書と呼ばれる利用だが、これは単純でこの電子辞書に辞書と同じようにたくさんの情報が収録されているかららしい。
うーん。でもこれは辞書と言えるのかな?
辞書じゃないよね、機械だよね?
………
まぁ、一旦置いとこうか。
考えてもめんどくさくなるだけだからね。
次は翻訳要素の話だな。
この電子辞書が翻訳辞書と呼ばれず、電子辞書と呼ばれるのは
この辞書が翻訳情報だけしか収録されてないわけではないかららしい。
まぁ普通、翻訳だけでは辞書とは呼ばないよね。
いや、呼ぶかなー?
…
とにかくこの木板は電子機器で電子辞書と言い、翻訳情報に限らず様々ことが記録されているということがわかった。
次はもう一つの魔道具?について説明しなくちゃね。




