第21話変化
土曜日中に投稿できなくてすいません。
思った以上に長くなってしまって時間がかかりました。
カルロたちを見送ってからはいつも通り馬車で学校まで行く日々が続いた。
またいつも通りの日々かと思ったが、今までより周りにバカにされなくなった気がした。
いや、正解にはカルロたちに会う前よりかな。
僕とパーティ突風は洞窟で死にそうな目にあった。
それが、僕を変え、周りの視線を変えた。
もしかしたら…多分カルロたちも変えただろう。
今まで僕は僕が世界で1番尊敬する人、そう僕の祖父をずっと憧れ続けた。
祖父は発明家で、その影響で僕は発明家を目指し続けていたのと同時にそう自分で思っていた。
しかし僕はそれを引け目に感じていたのか、真剣に考えていなかったのか、発明家に対する努力をしていなかった。
だから周りにもバカにされたし、発明もしなかった。
それも僕は自分のせいではなく、周りのせいだと思っていた。
けれど僕は洞窟で自分の無責任さ、無力さを感じた。
ゴブリンスマートに襲われた時、僕のせいなのにカルロたちが僕の代わりに死にそうになった。
洞窟を出た後、僕は少しでも発明家に近づくように頑張ることにした例えばカルロたちとした魔道具?の発掘だ。
あんな感じで少しずつ行動したのが、周りの見方を変えたのかもな…。
そういえばあの後魔道具の文字を読めないか、母に聞いてみたが、母は知らなかった。
詳しく聞いてみればわかったかもしれないが、深掘りはしなかった。
僕の母は僕が祖父のようになることを忌諱している。
祖父はたくさんの人から尊敬されたが、たくさんの人から憎まれていたのだ。
別に今なら僕は祖父のようにならないと言い切れる。
僕は僕で自分の発明家になるんだ。
だけど、その時は僕は母と衝突したくなかったし、今はまだ母に嫌われたくなかったから言わなかった。
母だって僕を思って言っているんだろうからね。
ちょっとシリアスになってしまったかな…。
魔道具?の話に戻そう。
だけど、案外文字の問題はあっさり解決した。
土に埋まっていた鉄の箱の中にその魔道具?と一緒になって厚めの木板が入っていたのだ。
あれ、こんなのあったっけ?と思ったけど、その木板はだいぶ黒ずんでいたから、僕たちが鉄箱を開けたときの興奮で気付かなかったのだろう。
そしてその木板はそのまま見るタイプのもの(魔道具ではない)と思ったら、実はその木板も魔道具だった。
使い方は最初に見つけた方の魔道具?と同じらしく、脇にボタンがありそれを押すと画面?が展開される仕組みだった。
さらにその木板型の魔道具?は翻訳機だった。
その魔道具?では最初に見つけた魔道具?で使われている言語とアストレア語(アストレア王国の人間地域の公用語)と他国語(アストレア以外の国の公用語だそうだ)の翻訳ができるようだった。
そういえば、もう一つの(最初に見つけた法の)魔道具?の説明も書かれていたな。
ちなみにここまでわかるのはその魔道具?にアストレア語で書かれていたからだ。
まぁ、でもとにかくその魔道具?には膨大な量の情報が入っているようだった。
比較するとすると僕の学校で使う鑑定の水晶だ。
その水晶はアストレア語だけで表示され、表示されるのは名前、役職(職業)、レベルくらいだけである。
しかもこれは保存できずで、これを聞くとこの木板の魔道具?の性能には驚きだろう。
こんな魔道具他にこのアストレア王国にあるのか?
いや、これは魔道具?なのか?
そもそも翻訳の魔道具なんて聞いたことがないが…
これがカルロたちに見つかればただじゃ済まなかっただろうな。
これは他人に見せないほうがいいね。
話を戻そう。
僕はすでに少しだけ、木板の魔道具?に書いてあった、もう一つの(最初に見つけた方の)魔道具についてのことを読んでみてみた。
それにはなかなかに興味深いことが書かれていた。
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